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【高大連携レポート】
Blenderを使った3Dモデリング制作からVR体験、生成AIまで。
金沢向陽高校生が金沢工業大学でDX体験~デジタル技術で広がる学びの可能性~

2026/1/8 NEW

2025年10月21日(火)、石川県立金沢向陽高等学校1年生32名を対象としたDX体験プログラムが金沢工業大学扇が丘キャンパスで行われました。会場は23号館パフォーミングスタジオと26号館チャレンジラボで、3Dモデリング・3Dプリンタ、VR機器、生成AIといった最新のデジタル技術を体験しました。当日は夢考房とチャレンジラボ、SDGs推進センターの職員と学生スタッフが対応しました。

背景と目的

金沢向陽高校は文部科学省の「DXハイスクール」に令和6(2024)年度、令和7(2025)年度に採択され、ICTを活用した課題解決型学習を推進しています。今回のプログラムは、本年8月に本学で実施されたDXハイスクール応援イベントをきっかけに、金沢工業大学の設備を活用した校外学習として企画されました。参加生徒の多くはデジタルツール未経験者だったので、「まずは触れて楽しむ」ことを目標に、将来の活用イメージを広げる機会となりました。

プログラムの概要

体験は3つのテーマで構成され、その後ディスカッションを行いました。

1. 3Dモデリング&3Dプリンタ体験
2. VR体験
3. 生成AI体験
4. ディスカッション(テーマ:学校でデジタルツールをどう活用するか)

1. 3Dモデリング&3Dプリンタ体験

夢考房の技師が講師を務め、3Dデザインソフト「Blender」を使ってリンゴのモデリングに挑戦しました。球体をくぼませて実を作り、枝や葉を追加し、イニシャルを刻むなど、個性豊かな作品が完成しました。データを3Dプリンタに転送し、約30分で造形が仕上がる様子に、生徒たちは興味津々でした。「自分のデザインが形になるのが面白い」「もっと複雑なものを作ってみたい」という声も聞かれ、ものづくりの楽しさを実感していました。

3Dデザインソフト「Blender」を使ってリンゴのモデリングに挑戦

「Blender」で制作したリンゴのデータを3Dプリンタに転送。 リンゴを立体的に造形していく完成した作品。約30分で仕上がった<br> 

2. VR体験

チャレンジラボ運営室の技師と学生スタッフがサポートし、VIVE Focus3を用いたVR体験を実施しました。本学学生が制作したチェアスキー、買い物、野球のシミュレーションのアプリを体験し、ヘッドマウントディスプレイを装着した生徒たちは、声を上げながらバーチャル空間を楽しんでいました。「本当に滑っているみたい」「授業で使えたら面白い」といった感想が寄せられ、VRの可能性を肌で感じる機会となりました。

VR型チェアスキーシミュレータを体験する生徒。<br>バーチャル空間とリアル空間が連動して迫力あるスキーが楽しめる。金沢工業大学チャレンジラボを拠点に分野を超えて学生が集まるクラスター研究室で開発された

3. 生成AI体験

SDGs推進センターの非常勤研究員が講師となり、生成AIによる画像作成を体験しました。プロンプトの工夫で画像が変化する様子に驚きながら、ChromebookとGoogle Classroomを活用し、試行錯誤を楽しむ姿が見られました。自ら入力したプロンプトによって生成される画像を見て、「AIでこんなに簡単に絵が創れるなんてすごい」という声もあり、AIの身近さを実感する時間となりました。

4. ディスカッション

体験後は「デジタルツールを学校で使うなら?」をテーマに意見交換をしました。学生スタッフも一緒に意見交換に入り、「3Dプリンタで地理や理科の教材を作る」「VRで災害体験や理科実験を行う」「生成AIで授業の疑問を解決する」など、多彩なアイデアが挙がりました。

生徒の声と成果

アンケートでは「普段できない体験ができて楽しかった」「DXへの興味が高まった」「大学の雰囲気を知ることができた」といった声が寄せられ、満足度は非常に高い結果となりました。今回の体験を通じて、デジタル技術への関心だけでなく、大学進学への意欲も芽生えた様子がうかがえます。

今後の展望

今回のDX体験プログラムは、高校生にとって新しい学びの扉を開く貴重な機会となりました。デジタル技術は単なるツールではなく、課題解決や創造的活動を支える力であることを実感できたことは大きな成果です。今後も金沢工業大学は、地域の高校と連携し、DX教育を通じて未来を担う人材育成に貢献していきます。

(関連ページ)

金沢工業大学 Challenge Lab