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【街のなかの匂いを共有するオンラインマップを提案】
メディア情報学科・浦研究室の学生チームが「IOデータ賞」を受賞。ビジネスプランコンテスト「Hokuriku Innovation Trial-2025」で

2025/12/25 NEW

金沢工業大学 メディア情報学科の浦正広 研究室(専門分野:ヒューマンライフデザイン、エンタテインメントコンピューティング、芸術科学)に所属する学生チームが、北陸地域のイノベーション創出を目指すビジネスプランコンテスト 「Hokuriku Innovation Trial-2025(HIT2025)」 において、街のなかの匂いを共有するオンラインマップ」を提案し、「IOデータ賞」を受賞しました。

「HIT-2025 : Hokuriku Innovation Trial-2025」は北陸在住の学生やテレコムサービス協会北陸支部会員からICTを利活用した技術・商品・サービスのアイデア、ビジネスプラン、ビジネスモデルを発掘し、行われる発表会。本イベントを通じて資金支援の機会、商談会・商材のマッチングを行い、事業および起業を支援し地域の活性化に寄与することを目的として開催されています。2025年は11月29日(土)に 福井繊協ビル(福井県福井市)で行われました。

受賞したメディア情報学科チームは、浦正広 研究室での「専門ゼミ」(3年次後学期)と「プロジェクトデザインIII(卒業研究)(4年次)を履修している以下の4名で構成されています。

●延命 弘太さん(メディア情報学科4年)

●浜田 真由さん(メディア情報学科4年)

●田近 恵子さん(メディア情報学科3年)

●本田 詩織さん(メディア情報学科3年)


※写真の左から延命 弘太さん、浜田 真由さん、田近 恵子さん、本田 詩織さん

受賞提案:「街のなかの匂いを共有するオンラインマップ」について

本提案は、「匂い」という目に見えない要素をICTで共有・可視化する仕組みを構築し、地域の魅力や価値を高めることを目的としています。

背景と課題

匂いは人々に安らぎや元気を与える力を持ち、地域文化の一部として重要な役割を果たしています。

しかし、現状では街の匂いに関する情報を共有する仕組みがなく、観光や街づくりに活かされていません。海外では匂いデータの収集事例があるものの、範囲や種類が限定的で、広がりを見せていません。 

提案の概要

・スマホを使った参加型オンラインマップを開発。

・ユーザーは匂いの種類、強弱、快不快を入力し、位置情報・時間・天候とともに投稿。

・投稿データをもとに、匂いを「色相・明度・彩度」で表現したビジュアルマップを生成。

・これにより、街ごとの特徴や人々の嗜好を分析可能にし、観光・不動産・福祉など多様な分野で活用。


提案資料より

© Mapbox © OpenStreetMapImprove this map


ビジネスモデル

集めた匂いデータを企業や行政に提供し、街づくりやサービス開発に活用。

広告掲載やコンテンツ依頼料などで収益化。

初年度は大学周辺でワークショップを実施し、徐々に地域へ拡大。

市場規模は国内で約3,000億円(2024年)、2033年には4,500億円に拡大予測。匂いのデジタル化が市場成長を牽引。


期待される効果

地域の魅力を「匂い」という新しい視点で発信。

認知症予防や婚活イベントなど、匂いデータを活用した新サービスの創出。

街の価値を高める循環型ビジネスモデルの実現。

【受賞した学生コメント】

匂いは記憶や感情と深く結びついています。私たちの提案で、街の魅力を新しい形で発信し、地域活性化に貢献したいです。

(関連ページ)

Hokuriku Innovation Trial-2025公式サイト

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