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大学院情報工学専攻の田和広大さんと坂下水彩さんが情報処理学会マルチメディア通信と分散処理ワークショップ2025(DPSWS2025)でダブル受賞

2025/11/11 NEW

大学院工学研究科情報工学専攻博士前期課程1年の田和広大さんと坂下水彩さん(共に中沢実研究室) が、11月5日(水)〜7日(金)に開催された情報処理学会主催の「第33回 マルチメディア通信と分散処理ワークショップ」(DPSWS2025) で、それぞれ、優秀プレゼンテーション賞と優秀デモンストレーション賞を受賞しました。

優秀プレゼンテーション賞は、全口頭発表21件から優秀な発表7件に対して賞を与えられるものです。

優秀デモンストレーション賞は、全デモ発表8件から優秀なデモンストレーション3件に対して賞を与えられるものです。

プレゼンテーション名:

3DLiDAR による交差点における歩行者・車両のトラッキングシステムの提案と評価 (田和広大、中沢実)

概要:
本研究では、LiDAR を用いた3 次元認識システムを構築し、交差点における歩行者・車両の検出・追跡・挙動解析を通じて、ADAS 向けの環境モデル構築を目指している。本稿では、ゲームエンジンUnity 上に構築した仮想環境から疑似LiDAR 点群データを生成し、アノテーション付きのデータセットを構築した。物体認識には点群情報の深層学習方式であるPoint Pillars を採用し、歩行者や車両の位置・速度・軌跡を抽出することで、交差点における移動パターンの把握と時空間的な挙動の再構成を行った。その結果、得られた計測精度は88.3%~92.6%となり、乱雑な交通環境でも安定したトラッキング性能を図れる可能性を得た。

デモンストレーション名:

遠距離恋愛支援システムのスマホガジェットの開発(坂下水彩、中沢実)

概要:
中沢実研究室では、離れた相手の心拍数やハグをリアルタイムに再現できる人型抱き枕を使用して相手がそばにいるように感じることができるシステムを開発している。本発表では、Bluetooth を利用したスマートフォンのガジェットとして実装することで、誰もが日常的に持ち歩くデバイスを通じて簡単で便利に利用可能とした。さらにスマホ認証機能を活用することで、ユーザーごとの安全性を確保し、従来方式に比べて通信速度と安定性を大幅に改善した。加えて、感知センサの変更・改良や、心拍やハグの動作を従来以上に正確かつリアルタイムに反映できるようになった。これらの改良により、従来に比べて操作性・信頼性に優れた遠距離恋愛支援を実現している。

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