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JAXA大西卓哉宇宙飛行士らによる交流会を開催

2025/11/5 NEW

10月27日(月)扇が丘キャンパス・イノベーションホールにおいて、「大西宇宙飛行士と学ぶ“細胞の重力センシング機構のイメージング解析”Cell Gravisensingミッション」と題した交流会が開催されました。当日は、JAXA(宇宙航空研究開発機構)大西卓哉宇宙飛行士をはじめ、JAXA有人宇宙技術部門 宇宙環境利用推進センターの石毛智子氏、本学の人間情報システム研究所・曽我部正博教授の3名が登壇しました。

JAXA大西卓哉宇宙飛行士

大西卓哉宇宙飛行士は、2025年3月にスペースX社の宇宙船「クルードラゴン」で国際宇宙ステーション(ISS)へ到着し、約5か月間の滞在を経て8月に地球へ帰還。2度目となったISS滞在中には船長を務めたほか、日本の実験棟「きぼう」で科学実験などに取り組みました。交流会では「ミッション体験談と現場でのリアル」と題し、鳥人間コンテストに熱中していた学生時代を振り返りながら、ISSでの微小重力空間で燃える仕組みを調べる実験や静電浮遊炉(ELF)実験を紹介。また、「微小重力空間ではモノが漂って思わぬ場所に行ってしまいますが、多くは吸い込み口にたどり着くことが多い」など、宇宙ならではのエピソードを語ってくれました。

満席の会場

壇上の大西卓哉宇宙飛行士(右)石毛智子氏(中央)曽我部正博教授(左)

交流会最後に行われた質疑応答では、学生から「宇宙でロボットに助けてもらいたいことは?」という質問に対し、「宇宙ステーション外で行う危険な作業などはロボットの力を借りたい」と答え、「人間にしかできないことは何か」という問いに対しては、「宇宙実験では想定外のトラブルが起こることがあります。人間が状況を判断し、ロボットが作業を担うなど、協力して取り組むことが理想です」と答えてくれました。貴重な話と映像を交えた交流会は、学生たちにとって宇宙開発や科学研究への関心を一層高める有意義な機会となりました。

直接会話もできて貴重な機会をいただきました <br>

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Cell Gravisensing