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金沢工業大学 情報デザイン学部・大学院工学研究科ビジネスアーキテクト専攻にて開発されたVRを用いたSDGsゲーミフィケーション教材が「遊んで学べるSDGs:自動車リサイクル・ビジネス(VRゲーム)」として大阪・関西万博で展示されました
金沢工業大学では、第1回「ジャパンSDGsアワード」SDGs推進副本部長(内閣官房長官)賞受賞後、SDGs達成に向けた様々な組織との連携を加速させています。
 *SDGsとは国連加盟193国が達成を目指す持続可能な開発目標のことです。
金沢工業大学 情報デザイン学部・大学院工学研究科ビジネスアーキテクト専攻の平本督太郎研究室では、石川県の自動車リサイクル企業である会宝産業株式会社との産学連携プロジェクトとして、自動車リサイクル・ビジネスをテーマとしたVRを用いたSDGsゲーミフィケーション教材を開発しました。
この度、UNIDO東京事務所が2025年9月23日~29日の期間、大阪・関西万博内「フューチャーライフヴィレッジ」にて「自然・賢い・手が届く(Natural, Smart & Affordable)」をコンセプトに行った展示に本ゲームを出展しました。



このゲームは、VR空間にて廃棄自動車を集め、解体を行うことで使用可能な部品を取り出し、途上国に輸出するといった自動車リサイクルにおける一連の流れを体験できるゲームとなっています。連携した会宝産業株式会社は第2回「ジャパンSDGsアワード」SDGs推進副本部長(外務大臣賞)を受賞した企業であり、自動車リサイクルの仕組み自体を途上国に輸出することで、世界における循環型社会形成に貢献している企業です。この度の産学連携プロジェクトは、そうした取り組みをより加速するために、リサイクル自動車の仕組みについてもっと多くの人々に楽しく学んでもらうために開発されました。また、地球規模課題のような深刻な課題の解決に対して、人々が楽しみながら取り組むことで、意識・行動変容が促され、結果として社会インパクトを向上させることができるという事象が世界中の様々な研究によって実証され始めており、本プロジェクトもその実証研究の一つとして位置づけられています。
 実際に、本ゲームをプレイすることで、子どもから大人まで幅広い人々が自動車リサイクルについて楽しく学ぶことが出来、上記展示期間において多くの人に体験いただき、好評を得ました。
また、2025年9月23日にはステージイベントとしてUNIDO東京事務所の運営にて「産学連携で共に考える・次世代の循環型社会へのメッセージ」が行われ、平本督太郎教授と共に修士研究として開発を行った保科洸成さん(開発当時、ビジネスアーキテクト専攻修士課程2年、現在IT企業勤務)が登壇しました。
 当日は、保科さんからゲーム内容の紹介が行われ、平本教授からは本ゲームが「未来を担う若者たちが持つ膨大なエネルギーを理想の未来の創造に使うよう促していくためのツール」として大きな意義を有しているという解説がされました。

金沢工業大学では、今後も日本一のSDGs教育推進大学として、教育・地域経営・ビジネスの3つを重点領域としハブ機能を高めていくことで、日本中・世界中にSDGs教育を広め、SDGsの達成に貢献していきます。
金沢工業大学情報デザイン学部(経営情報学科・環境デザイン創成学科)について
情報デザイン学部 | 学部・大学院 | KIT 金沢工業大学
SDGsの達成に向けた金沢工業大学の取り組み
その他、金沢工業大学のSDGsに関する取り組みについては、SDGs推進センターのウェブサイトをご覧ください。
SDGs推進センターのウェブサイト:
 http://www.kanazawa-it.ac.jp/sdgs/
SDGsとは
SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)とは、国連に加盟する世界193か国が合意した17の目標、169のターゲットのことです。貧困等の途上国を中心とした社会課題の解決のみならず、気候変動等の先進国・途上国共通の社会課題の解決について、2030年までに達成すべき目標が設定されており、達成するためには政府・国際機関・民間企業・NGO・学術機関・市民等、様々なステークホルダーのパートナーシップが必要となります。

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