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スウェーデンで開催された「第15回窒化物半導体国際会議」にてOutstanding Poster Awardを受賞。大学院電気電子工学専攻の新保 樹さん
大学院工学研究科電気電子工学専攻博士前期課程2年の新保 樹さん(山口敦史 研究室)が、2025年7月6日~11日にスウェーデン・マルメで開催された「第15回窒化物半導体国際会議(ICNS-15)」において、Outstanding Poster Awardを受賞しました。
「窒化物半導体国際会議」は世界中から1,000名以上の研究者が集う窒化物半導体分野最大級の国際会議で、2年に一度開催されています。今回は460件のポスター発表の中から、40歳未満の発表者を対象に選考が行われ、11名が受賞者として選ばれました。新保さんはその一人として、見事に選出されました。
この賞は、研究内容やポスターの完成度に加え、発表時の質疑応答が重視されるもので、会場では採点用紙を持った審査員が次々と訪れ、発表者に対して厳しい質問を投げかけていました。
新保さんの発表テーマ「窒化物半導体で赤色レーザは実現するか?」は、分野内でも注目度の高い内容で、多くの研究者がポスターに集まりました。加えて、新保さんは英語力にも優れており、すべての質問に的確に対応したことが、今回の受賞につながりました。
論文題目:
Optical gain measurements of InGaN red-light-emitting LED epitaxial layers
著者:
Itsuki Shimbo*, Atsushi A. Yamaguchi*, Daisuke Iida**, and Kazuhiro Ohkawa**
*Kanazawa Institute of Technology、**King Abdullah University of Science and Technology
新保さんは学部3年次に、難関資格である第2種電気主任技術者国家試験(電験2種)に合格。さらに、TOEIC® Listening & Reading Testでは870点という高得点を取得しています。
こうした高い専門基礎力と英語力を背景に、山口研究室にて半導体の最先端研究に取り組み、2024年10月にはEMS(電子材料シンポジウム)学生奨励賞を受賞したほか、11月にはハワイで開催された国際会議(IWN2024)にて口頭発表を行うなど、着実に成果を重ねてきました。
なお、新保さんは金沢工業大学大学院博士後期課程への進学も決定しています。
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