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金沢工業大学がタカラトミー等と開発を進めてきた 「Beyond SDGs人生ゲーム」を用いた出展が国際的に高い評価。フランスで行われたシミュレーション・ゲームの国際学会で「Best Exhibition Stand of ISAGA 2023」を受賞。

金沢工業大学は、2017年に第1回「ジャパンSDGsアワード」SDGs推進副本部長(内閣官房長官)賞を受賞して以降、SDGs達成に向けて様々な組織との連携を加速させています。

*SDGsとは国連加盟193国が達成を目指す持続可能な開発目標のことです。

この取り組みの一環として、金沢工業大学は、これまでに取り組んできたSDGs教育を発展させるため、2022年に株式会社タカラトミー(東京都葛飾区。以下、タカラトミー)等と「Beyond SDGs人生ゲーム」を開発し、全国の小中高の教育機関等に無償配布を行ってきました。

このたび、この「Beyond SDGs人生ゲーム」を用いた出展が、シミュレーション・ゲームに関する国際学会の世界大会「ISAGA2023」(The 54th edition of the International Simulation and Gaming Conference)において「Best Exhibition Stand of ISAGA 2023」を受賞しました。

ISAGA(International Simulation and Gaming Association)は、教育やまちづくりを始めとする様々な領域におけるシミュレーション・ゲームおよび関連する方法論の科学的な研究・活用に関心を持つ専門家が参画する学術組織。1970年にドイツで第1回目の世界大会が開催された歴史ある学会です。

2023年度の世界大会であるISAGA2023は、2023年7月にフランスのラ・ロシェルで開催され、金沢工業大学からは、以下の5名が参画しました。

・平本督太郎(金沢工業大学SDGs推進センター所長、経営情報学科教授)

・島田高行(金沢工業大学SDGs推進センター研究員、株式会社LODU※代表取締役)

・青木啓人(金沢工業大学SDGs推進センター研究員、株式会社LODU CFO)

・前出真希(金沢工業大学経営情報学科4年生)

・鈴木麗永(金沢工業大学経営情報学科4年生)

※株式会社LODUは、5名の学生が金沢工業大学大学院在学中に立ち上げたSDGsに関する教育を推進するスタートアップです。

金沢工業大学は、ISAGA2023において「Beyond SDGs人生ゲーム(英語正式名称:“The Game of Life: Beyond SDGs”」を用いた教育活動の教育効果に関する論文発表のほか、学会参加者に実際にゲームを体験してもらう事前登録制のワークショップ、および、全参加者への公開展示セッションに参加しました。なお、「Beyond SDGs人生ゲーム」は現在国内の教育機関向けに開発した日本語版しか存在していないため、他の言語圏の参加者に内容を理解してもらえないというハードルがありました。そこで、今回の学会参加にあたり、内容を英語訳した翻訳冊子、及び、英語訳が確認できるアプリの開発を行い、それを用いることで、言語の壁という大きなハンデを超えての受賞に至りました。

※賞状にはBeyond SDGs Life Gameと表記されていますが、英語での正式名称は“The Game of Life: Beyond SDGs"です

「Beyond SDGs人生ゲーム」はこれまでにも、公益社団法人日本インダストリアルデザイナー協会(JIDA)よりJIDAデザインミュージアムセレクション賞を受賞し、フジテレビの「サスティな!」での特集をはじめとした多くのメディアで紹介され、国内で非常に高い評価と注目を受けてきました。現在、47都道府県全てに導入校があり、全国300校以上の小中高等の教育機関で活用され、毎年1万人以上の生徒・児童が体験しています。今回の受賞により、国内だけではなく、国際的にも高い評価が得られたこととなります。

金沢工業大学では、今後も日本一のSDGs教育推進大学として、教育・地域経営・ビジネスの3つを重点領域としハブ機能を高めていくことで、日本中・世界中にSDGs教育を広め、SDGsの達成に貢献していきます。

Beyond SDGs人生ゲームに関する過去の本学によるプレスリリース

金沢工業大学がSDGs教育のための 「SDGs×人生ゲーム」の開発に向けた検討を開始。 これまでのSDGsイノベーション教育の知見・取り組みを活かして(2021年1月26日)

金沢工業大学がタカラトミーやスポンサー組織、国連機関等の組織を含めた 合計74組織・イニシアティブとの連携により、 「Beyond SDGs人生ゲーム」の開発を8月の完成に向けて推進。(2022年3月17日)

金沢工業大学がタカラトミー等と開発を進めてきた 「Beyond SDGs人生ゲーム」が完成。 全国の小中高校等の教育機関を対象とした無償配布の募集を9月8日より開始(2022年9月9日)

金沢工業大学がタカラトミー等と開発した 「Beyond SDGs人生ゲーム」が 「JIDAデザインミュージアムセレクションVol.24」に選出(2022年12月6日)

SDGsの達成に向けた金沢工業大学の取り組み

その他、金沢工業大学のSDGsに関する取り組みについては、SDGs推進センターのウェブサイトをご覧ください。

SDGs推進センターのウェブサイト:

http://www.kanazawa-it.ac.jp/sdgs/

SDGsとは

SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)とは、国連に加盟する世界193か国が合意した17の目標、169のターゲットのことです。貧困等の途上国を中心とした社会課題の解決のみならず、気候変動等の先進国・途上国共通の社会課題の解決について、2030年までに達成すべき目標が設定されており、達成するためには政府・国際機関・民間企業・NGO・学術機関・市民等、様々なステークホルダーのパートナーシップが必要となります。

SDGsの17の目標(国連広報センターウェブサイトより)

「人生ゲーム」とは

「人生ゲーム」(発売元:株式会社タカラトミー)は、ルーレットを回してマス目を進み、人生の様々なイベントを経て億万長者を目指す盤ゲームです。「人生山あり谷あり~」のコピーで始まるテレビコマーシャルと共に、高度経済成長期の1968年9月に発売されました。

【関連リンク】

金沢工業大学研究室ガイド 情報フロンティア学部 経営情報学科 平本督太郎 研究室

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