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建築学科の勝原基貴講師が参加する研究グループが、美術館2館とともに「2023年日本建築学会賞(業績)」を受賞

建築学部建築学科の勝原基貴講師が参加する研究グループが、美術館2館とともに、「分離派建築会の活動を多面的に解明した調査・研究・展覧会」にて「2023年日本建築学会賞(業績)」を受賞しました。

賞牌(家屋文鏡)と賞状

「2023年日本建築学会賞(業績)」を受賞した研究グループメンバーら。後列中央が勝原講師

日本建築学会賞は、建築に関する学術・技術・芸術の進歩発達をはかるとともに、わが国の建築文化を高める目的で、建築に関する特に優秀な業績を表彰することとしており、国内で最も権威と伝統のある建築分野の賞です。

今回の受賞は、日本の近代建築黎明期における重要な歴史的活動に対して、建築史・意匠、美術史を専門とする研究者達が、学際的な研究グループを組織し、大規模な研究を実施して、研究を前進させただけでなく、論考集の出版、展覧会を通して研究成果を分かりやすい形で社会へ発信した建築・文化に対する業績が評価されたものです。

「分離派建築会の活動を多面的に解明した調査・研究・展覧会」の業績紹介パネル<br class="hidden-sp">(クリック/タップで詳細PDFをご覧いただけます)

勝原講師は、分離派建築会(※)の運動の実態と意味とを問い直すことを目的に組織された「分離派100年研究会」(代表:京都大学 田路貴浩教授ほか15名)の一員として2012年に活動を開始した初期段階から参画し、研究集会における研究発表、シンポジウムの開催、様々な機関に所蔵される資料(図面、模型、写真、文書等)を網羅的に調査するなどしました。

2020年には、研究会の活動をもとに「分離派建築会100年 建築は芸術か?」と題する展覧会が、パナソニック汐留美術館(2020年10月10日〜12月15日)・京都国立近代美術館(2021年1月6日〜3月7日)により企画・開催され、勝原講師も執筆した論考集として、田路貴浩編『分離派建築会 日本のモダニズム建築誕生』(京都大学学術出版会、2020年、全592頁)が出版されています。

論考集『分離派建築会 日本のモダニズム建築誕生』

また、勝原講師が、学術協力、編集協力、共同執筆を行った展覧会図録(朝日新聞社、2020年、全275頁)は、第62回全国カタログ展において、最高賞である経済産業大臣賞を受賞しています。

展覧会「分離派建築会100年 建築は芸術か?」の図録

2023年日本建築学会賞(業績) 「分離派建築会の活動を多面的に解明した調査・研究・展覧会」
構成メンバー(業績紹介資料に基づく):

田路 貴浩|代表、京都大学・教授

天内 大樹|青山学院大学・准教授

市川 秀和|福井工業大学・教授

岡山 理香|東京都市大学・教授

勝原 基貴|金沢工業大学・講師

加藤 耕一|東京大学・教授

河田 智成|広島工業大学・教授

菊地 潤 |ifaa会員

近藤 康子|京都橘大学・准教授

杉山 真魚|岐阜大学・准教授

大宮司勝弘|DOCOMOMO JAPAN・事務局長

田所辰之助|日本大学・教授

角田 真弓|東京大学・技術専門職員

大村理恵子|パナソニック汐留美術館・主任学芸員

池田 祐子|京都国立近代美術館・副館長兼学芸課長

本橋 仁 |京都国立近代美術館・元特定研究員

※分離派建築会/分離派建築会は、1920年に東京帝国大学建築学科を卒業した石本喜久治・堀口捨己・山田守・瀧澤眞弓・森田慶一・矢田茂により同年に結成され、その後、蔵田周忠・山口文象・大内秀一郎が加わった建築家グループであり、日本のモダニズム建築を先導したことで知られている。

【関連リンク】

日本建築学会賞

学会賞選考委員会の選定理由

「分離派100年研究会」公式ウェブサイト

建築学科 勝原基貴研究室

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