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相良研究室と一般社団法人FAPが「未来のアグリテックエンジニアの養成を目指す教材の開発」を開始
応用バイオ学科・相良研究室と一般社団法人FAPは、「未来のアグリテックエンジニアの養成を目指す教材の開発」を目的とした共同研究および実証実験を12月12日より開始しました。これは、県内の小・中学生がクラウドやIoT技術などのテクノロジーを活用することで「地域の課題をIoTによって解決する能力」を身につけ、Society5.0に対応可能な能力を養うことを目的としています。
共同研究では、加賀市山代温泉「山代スマートパーク」内に設置したセンサーから「植物」の生育データなどを小・中学生がmicro:bit(マイクロビット)をプログラミングし、取得。取得したデータをクラウド上に蓄積、モニタリングすることで学校でもデータを解析し、植物生育を学習できる「フィールド学習教材」の開発を行います。開発後は小中学校向けのカリキュラムに生かすことを目指しています。
この「フィールド学習教材」開発の中で、相良研究室は、応用バイオ学科で教職課程(中学・高校理科)を受講している学生とともに、遠隔からの植物の育成、状態観測を行う理科教材の開発を行い、この教材を通して地域貢献ができることを期待しています。一方、一般社団法人FAPは、イベントやプログラミングスクール運営を通じて得られた様々な知見と、実証実験としてのイベントの場の提供、教材に必要なマニュアルの作成を行います。
本研究における協力団体について
▼石川・金沢・IoTビジネス共創ラボ
「IoTビジネス共創ラボ」(事務局:日本マイクロソフト株式会社 幹事企業:東京エレクトロンデバイス株式会社)の地域グループである「石川・金沢IoTビジネス共創ラボ」(事務局:北菱電興株式会社、幹事企業:株式会社システムサポート、BetaComputinng株式会社、株式会社ユアブレインズ(北陸拠点))がこれまでのIoT開発の知見を生かし、本研究へのデータセンシングの方法などのアドバイスを行います。また、実証実験として、山代スマートパークを運営する「山代プラス」の協力をいただき、フィールドの提供をしていただきます。
「石川・金沢IoTビジネス共創ラボ」は、「IoTビジネス共創ラボ」(事務局:日本マイクロソフト株式会社 幹事企業:東京エレクトロンデバイス株式会社)の地域グループであり、全国で6拠点目、日本海側としては全国初となる拠点です。 地域の企業・地方自治体・教育等の課題を解決する為のコミュニティを形成し、IoTの普及活動、課題解決、ビジネスの機会創出を目的とし、日本マイクロソフトの協力のもと、北陸全域の様々な参画企業・団体とともに活動をしています。
▼山代プラス(山代スマートパーク)
「山代プラス」は山代スマートパークを管理・運営する企業体です。
県内初のP-PFI手法により2022年4月にオープンした山代スマートパークは「テクノロジーを体験できる公園」をコンセプトとし、体験型学習施設の「かがやきITルーム」、フラワーショップ&カフェ「hana-no-ya cafe-no-ya」が併設されております。園内には常時高速通信が可能なWi-Fiが設置されており、建物内だけでなく公園全体がコワーキングスペースとして利用することができます。
山代スマートパークの管理・運営を実施する「山代プラス」は、本研究にて得られる知見を基に、よりよい公園運営に活かしていきます。
ホームページ:https://ysp-yamashiro.com/