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夢考房人力飛行機プロジェクトの活動PVを公開。2022年度は、先尾翼機の新しい翼型を評価するため、滑走試験、テストフライトを実施

夢考房人力飛行機プロジェクトの学生が活動を紹介する動画を作成しました。下記よりご覧いただけます。


人力飛行機プロジェクトは、先尾翼構造の機体製作を行い、長距離飛行を目標として活動している“ものづくりの部活”「夢考房プロジェクト」のひとつです。学生自身が、プロジェクトの方針決め、機体の設計から開発・飛行試験までを担い、活動しています。メンバー数は80名(学部1~4年生、大学院博士前期課程1年生)で、航空システム工学科を中心に、機械工学科、ロボティクス学科、電気電子工学科、環境土木工学科、情報工学科、メディア情報学科の学生が参加。翼班、FRP班(※)、駆動系班、電気操縦班、プロペラ班、コックピット班、広報班、記録飛行班に分かれています。機体の翼幅は約31mにもなり、パイロット1名が搭乗しプロペラを駆動させて飛行を行います。

2022年度に製作した機体は22代目にあたり、学生たちは、これまでの開発の知見を元に、2年前に採用した翼の安定性を検証することと、新しい翼型の評価を目標としてプロジェクト活動を行ってきました。機体の特徴は「先尾翼機」です。一般的な飛行機は尾翼が、機体の後方にありますが、人力飛行機プロジェクトが採用する先尾翼機は、尾翼が前方にある構造となります。

2020年度、2021年度は新型コロナウイルス感染拡大予防のため、飛行試験などを行うことができませんでしたが、今年度は3年ぶりに通常の活動を実施することができました。設計・開発にあたり、レーザーカッターを使った部材の製作の工夫、有限要素解析による主桁の解析の実施、コクピットの小型化などを実施してきました。

機体の開発にあわせて、金沢工業大学扇が丘キャンパスの体育館での桁のたわみ試験、南校地での滑走試験、2022年9月12日には岐阜県にある飛騨エアパークでのテストフライトを実施しました。当初計画の目標としていた穴水湾・七尾湾での飛行試験は天候やスケジュールの遅れのため実施できなかったものの、次年度に向けた検証データを得ることができました。

次の2023年度は、大きく飛行機の形を変えるための準備・研究の期間となります。翌2024年度に、ある程度トレーニングを積めば誰でも飛ばすことのできる飛行機を製作し、10年スパンで運用するという方針で活動する予定です。

※FRP:Fiber Reinforced Plastics、繊維強化プラスチック

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