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大学院生の小原優斗さんが「日本セラミックス協会第35回秋季シンポジウム フォトセラミックスセッション」で優秀発表賞を受賞

大学院工学研究科バイオ・化学専攻博士前期課程2年(岡田豪研究室)の小原優斗さんが、9月14日(水)~16日(金)にオンライン開催された「日本セラミックス協会第35回秋季シンポジウム フォトセラミックスセッション」で、優秀発表賞を受賞しました。同賞は「日本セラミックス協会第35回秋季シンポジウム」において、セラミックス関連分野の発展に貢献しうる価値のあるポスター講演を行った学生に対して贈られるものです。

今回受賞対象となった小原さんの研究テーマは「放射線誘起蛍光体としての不純物添加MgAl2O4」。EuやTb、Agといった不純物をスピネル鉱石の主成分であるMgAl2O4に微量添加し、放射線誘起蛍光現象である熱ルミネッセンス(TL)、輝尽蛍光 (OSL)およびラジオフォトルミネッセンス (RPL)の特性評価を行ったところ、これら現象の中でOSLおよびRPL現象は確認できませんでしたが、一方で、TLにおいては優れた特性を示すことが明らかとなりました。TLとは物質が放射線と関わりを持つことで物質中にエネルギーが蓄えられ、そこに熱が与えられることによって発光する現象のことです。この発光強度は放射線量に比例するため、古くから線量計測用の検出器などに実用化されています。本研究では、Tbを添加したMgAl2O4が最も感度が高く、現状使用されているLiFと同程度の感度を示しました。今回の研究成果により、今後、新たなTL材料としての応用が期待されます。

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