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日本語教育プログラムをオンライン開催。留学生6名が金沢工業大学の学生とのチーム活動や交流などを通し、日本語・日本文化を実践的に学習

金沢工業大学日本語教育プログラム(KIT-JLP)を6月13日(月)から7月21日(木)の期間、オンラインにて開催し、米国・英国の留学生6名が日本語・日本文化について金沢工業大学の学生とともに学びました。

本プログラムは、金沢工業大学が米国のロチェスター工科大学(RIT)、ローズハルマン工科大学(RHIT)、英国のレスター大学(UoL)と締結した協力協定に基づき、各校から留学生を科目等履修生として本学に受け入れ、約6週間にわたり日本語・日本文化教育を実施するものです。新型コロナウイルス感染症の影響により3年ぶりの開催となる本プログラムには、RITより5名、UoLより1名の学生が参加しました。

本プログラムは、日本語科目と日本文化科目とで構成されています。日本語科目は、学生のレベル別に3クラス開講し、日本語のコミュニケーション能力を伸ばすことを目的として実施しました。そのため、授業ではZoom を用いて本学の学生と会話をする機会を設ける、また、Challenge Labにて本学の学生がJICA から派遣されている大学院留学生とともにお好み焼きの作り方を実演し、JLPの学生が画面越しに日本料理を体験するイベントを実施するなど、本学の学生との交流を楽しめる内容としました。

日本文化科目のJapanese Seminarは、Japan Community ProjectとEssential Japanで構成されています。Japan Community Projectは、本学の日本人学生(イングリッシュセミナー履修生)と共同で行うPBL型(課題解決型学習)の授業です。JLPの学生は本学の学生とチームを組み、外国人住民、留学生、観光客などを対象に、コミュニティーが抱える課題を発見し、解決策を見出すプロセスを体験し、チーム活動を通して共感力や異文化理解力の向上を目指しました。具体的には、学生は「市の図書館利用の問題」や「子供の教育に関する情報の欠如」などの課題に取り組み、成果物を共同で作成しました。

Essential Japan は、講義と体験の2つで構成されており、毎回外部から講師を招き、日本文化、ゲーム、宗教、建築など、日本や石川県固有の文化について学び、学生には事前学習、講義、事後学習を課されました。当初は実際にその現場に赴き理解を深める学外学習などを計画していましたが、今年度はオンライン開催となったため、JLPの学生たちには母国においてそれぞれ興味をもった日本文化について調査をし、日本との比較として本学の学生を対象に聞き取りやアンケートを行い調査結果としてまとめました。

最終発表会を7月20日に実施し、Japan Community Projectでは本学の学生とチームを組んで課題解決に取り組んだ活動の成果と体験を報告し、Essential Japanでは日本文化に関する研究結果をプレゼンテーション形式で発表しました。

オンライン開催ではありましたが、本学の学生との交流やチーム活動など、言語の学習に留まらない実践的な学びの機会を提供するプログラムを実施することができました。

Japan Community Projectの授業 

Japan Community Projectの授業

日本料理の体験イベント

日本料理の体験イベント

最終発表会

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