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大学院建築学専攻の時實英彬さんと永井博章さんが「第48回 五三会 建築設計競技」で特別賞を受賞。コミュニティや自分の時間を楽しむ工夫をこらした住宅を提案
大学院建築学専攻の時實英彬さん(川﨑研究室)と永井博章さん(竹内研究室)が、学生対象の全国設計競技「第48回 五三会 建築設計競技」で上位5位となる特別賞を受賞しました。
「付加価値のある家」という今回の設計テーマに対して、時實さんと永井さんは「何もしない時間のある家」という作品を提案しました。設計者である時實さんの実家を対象に、両親2人住まいとなった実家を減築し、1・2階部分に半屋外空間を設けて、近隣住民や両親が何も目的を持たない、“ぼーっ”とした時間を楽しめる家に再生しています。内部を廊下や部屋で区切って合理的に利用する建築が一般的ですが、逆に自然と足が運ぶ半屋外のパブリックやプライベート空間を設け、コミュニティや自分の時間を楽しむ工夫がなされています。設計テーマである「付加価値のある家」に対して、積極的価値を付加するのではなく、「何もしない」という価値を見出し、近隣を含めた住生活をより豊かにする提案となっています。
「五三会 建築設計競技」は、広島工業大学建築・環境系学科同窓会「五三会」が主催する設計コンペで、第48回のテーマは「付加価値のある家」でした。応募総数65作品で、5作品が入賞しました。
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五三会 建築設計競技