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スマホをかざすと点字ブロックが店舗の情報を音声案内。「コード化点字ブロックによる音声情報案内」体験イベント 3月6日(土)に実施。 ~金沢市市民生活AI 技術等促進事業~

金沢工業大学は、「コード化点字ブロックによる音声情報案内」 体験イベントを3月6日(土)10~16時に金沢市役所と柿木畠商店街周辺で実施します。

工学部情報工学科 松井くにお教授(専門:人工知能)の研究チームは、印をつけてコード化した「コード化点字ブロック」で誘導・案内情報を提供するシステムを2018年から開発してきました。今回、このシステムを使って様々な音声情報を取得してもらい、その利便性や有用性、サービスの課題について意見をいただくため、体験イベントを実施します。イベントを通して、点字ブロックを利用する視覚障がい者のみならず、旅行者や外国人にも有用な情報を提供し、インクルーシブな社会の実現に寄与できるサービスであることを確認し、今後の開発に活かします。

「コード化点字ブロックによる音声情報案内」 体験イベント

日時: 2021年3月6日(土) 10時~16時
※11時ごろに山野金沢市長が体験する予定です。
※少雨決行。雨天順延、予備日3月7日(日)。順延の場合は5日(金)15時以降に大学ウェブサイトで告知します。

集合場所: 金沢市役所本館1階ロビー

実施エリア: 金沢市役所、柿木畠商店街周辺

参加者: 視覚に障がいを持つ方、学生、観光客など

主催:金沢工業大学 / 共催:W&M システムズ合同会社 / 協賛:柿木畠振興会/ 協力:金沢市

参加者のみなさんのスマートフォンに音声情報案内アプリ「Walk&Mobile -コード化点字ブロック認識アプリ」(iOS版、Android版)をインストールいただき、金沢市役所および柿木畠商店街の実施エリアを散策していただきます。店舗前に敷設されているコード化点字ブロックにスマホをかざして、様々な音声情報を取得してもらい、その利便性や有用性、サービスの課題についてのご意見をいただきます。その際、音声情報の中にキーワードを入れてゲーム性を持たせ、参加者のみなさんが楽しんで体験していただけるような工夫も行ないます。参加者には、実施後に個別ヒアリングとアンケートを実施し、今後のサービスの改良に役立てます。

当日の具体的な流れ

参加者各自が実施エリア内を自由に散策して、体験していただきます。

参加者受付→体験イベント内容の説明→各自アプリインストール→各自体験イベント実施→個別ヒアリング・アンケート調査回答→記念品贈呈→終了

今回の実証実験の対象となる店舗(柿木畠振興会 コード化点字ブロック敷設店舗)

・あんこ&おやつCoji(スイーツ)

・いたる本店(居酒屋)

・金澤 鮨 洋次郎(寿司)

・Caprice(バー)

・美酒楽園 全開口笑(中華料理)

・ヒッコリー(喫茶)

・ボーノボーノ(イタリア料理)

・マルグリット(花屋)

・和甘味つぼみ(甘味カフェ)

ご来場の際の注意

① ご自宅を出発する前に検温をお願いいたします。37.5 度以上の発熱がある方、咳・咽頭痛の症状、だるいなど体調が優れない方、過去2 週間以内に海外渡航歴がある方は参加できません。

② マスクを必ず着用してください。マスクを着用しない方は参加をお断りしますので、ご注意ください。

③ 集合場所に消毒液を置いてありますので、手指の消毒をお願いいたします。

④ 新型コロナウィルス感染症の感染拡大を防ぐため、急遽、イベントを中止する場合があります。その際は、金沢工業大学ウェブサイト( https://www.kanazawa-it.ac.jp )にてご案内いたします。

これまでのコード化点字ブロックの敷設箇所(上記の店舗を除く)

・金沢市市道 :27箇所

・金沢市敷地内: 5箇所(市役所玄関など)

・石川県公園内:13箇所

・石川県県道 :15箇所

コード化点字ブロック

国立工芸館前に敷設されたコード化点字ブロック

アプリに表示される案内情報の例

コード化点字ブロックの研究開発、これまでの実証実験について

工学部情報工学科 松井くにお教授(専門:人工知能)の研究チームは、2018年からAI技術を使った視覚障がい者向け歩行サポートシステムの開発に取り組んできました。このシステムは、点字ブロックの25個ある点に色をつけた「コード化点字ブロック」をスマートフォンのアプリで読み込むことで、音声情報を提供するものです。視覚障がい者の方に誘導の情報を提供できるほか、観光客や外国人に向けて観光情報を提供することができます。コード化点字ブロックは、歩行者の進行方向によって異なる情報の提示が可能で、1枚の点字ブロックにつき、2の25乗×4方向、つまり1億3,421万7,728通りの情報の提示が可能です。

開発は2018年10月から始まり、2019年1月12日に金沢駅東口地下広場でプロトタイプの検証実験を実施。同年12月には金沢市の協力のもと、金沢21世紀美術館周辺の24箇所にコード化点字ブロックを敷設し、2020年2月15日に情報案内の実証実験を行いました。今年1月には金沢の新しい観光名所として移転オープンした国立工芸館周辺や柿木畠振興会加盟店舗敷地内など45箇所にコード化点字ブロックを追加敷設(計69箇所)。金沢21世紀美術館から国立工芸館一帯、広坂・柿木畠地区を辿れるようにしています。

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