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心理科学科・神宮研究室の西田慎治さんが「日本官能評価学会」の優秀発表賞を受賞。(株)ニチレイフーズとの産学共同研究の一部として取り組んだ「冷凍食品への"罪悪感"」の研究発表で

情報フロンティア学部 心理情報学科 卒業生(神宮研究室、2020年3月卒業、現(有)みやけ食品)の西田慎治さんが、在学中の2019年11月29日に開催された「日本官能評価学会2019年大会」で「優秀発表賞」を受賞し、この度、2020年11月29日にオンライン開催された「2020年大会」で表彰されました。対象数33件から3件の優秀発表賞が選ばれ、他の2件は企業の研究者の方であったため、学生の受賞としては唯一の受賞でした。

タイトルは、「冷凍食品への"罪悪感"」で、(株)ニチレイフーズとの産学共同研究の一部として取り組んだプロジェクトデザインⅢ(卒業研究)の研究成果を発表しました。

冷凍食品は、食卓やお弁当さらにファミリーレストランなど、とても身近な製品です。ほとんど手間がかからず大変便利な食品ではありますが、その便利さゆえに、冷凍食品を使ってしまったという、何となくの“罪悪感”を感じてしまっています。このような“何となくの罪悪感”を払拭できるような手立てが講じられれば、今以上に身近な製品となっていくことができます。この手立てには、あくまでも冷凍食品の便利さを損なわない程度という難しい問題があります。

冷凍炒飯の調理時に少しの手間を加えることで、できあがりへの期待感がどのように変化するかを、測定・評価しました。期待感が高まれば、罪悪感を払拭できる可能性があります。調理中の期待感を脳機能測定で評価し、調理前の期待感と調理後の期待感を曲線描画法で測定しました。製品の開封から盛り付けまでの一連の流れの時系列変化を、3つの側面の測定結果での対応から分析しました。どの程度までの手間が期待感につながっていくかを明らかにして、罪悪感を払拭するための指針を提案することができました。今後の冷凍食品の開発に、一石を投じることができました。

現在、西田氏は食品メーカに勤務しており、卒業研究での経験を活かして、今後会社の発展に製品開発などで貢献していくことが大いに期待されます。

西田慎治さん

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神宮英夫 研究室 | 研究室ガイド

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