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軽トラックに木製の“家”を載せた「モバイルハウス(動くホテル)」を建築学部宮下研究室が共同開発。車中泊で白山麓地域の観光や生活体験を行う観光プロジェクト「Local Vanlife Project in Hakusan」が始動

建築学部宮下研究室が共同開発に取り組む「モバイルハウス(動くホテル)」

車中泊スペースとキャンピングカーのシェアリングサービスなど、"バンライフ"を手掛けるCarstay株式会社(東京都新宿区)では、このたび、金沢工業大学、白山市と連携し、「Local Vanlife Project in Hakusan」を開始します。

Local Vanlife Project in Hakusanは、金沢工業大学白山麓キャンパスを起点に地域住民と連携して、白山麓地域の観光や生活体験などの遊休観光スポットを再発掘していく地域密着型プロジェクトです。

計画では白山麓地域の住民が中心となり、民家・商店・事業所などの駐車場や空き地を、バンライファー/車旅人向けの車中泊スポットとしてシェアサービスの「カーステイ」に登録。地域密着で生活体験ができる文化体験に加え、バンライフ拠点を整備し、関係人口の増加を図ります。

さらに、体験型の車中泊観光ができるよう、軽トラックの荷台に木製の“家”を載せた「モバイルハウス(可動産)」を金沢工業大学建築学部宮下智裕研究室の学生が製作します。移動手段だった軽トラックが、車内で就寝・仕事が可能なプライベート空間を持つ“動くホテル”になります。

7月中に、Carstayと宮下研究室がモバイルハウスのデザインについて協議し、8月中にモバイルハウスを完成させ、9月から旅行者向けに地域観光プランを提供開始予定とのことです。

モバイルハウスでの旅行は、3密(密閉・密集・密接)を避けることができるとともに、公共交通機関・宿泊施設が少ない地域でも自由な車旅を楽しむことができます。また既存の遊休観光スポットや社会インフラを工夫して利活用することで、最小限の観光投資で観光促進が実現可能なため、コロナ収束後の新たな持続可能な地域観光モデルとして期待されています。

「Local Vanlife Project in Hakusan」イメージ図(Carstayプレスリリースより)

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