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高速通信システムのトラフィック制御技術と国際標準化への貢献が評価。電気電子工学科 横谷教授が「電子情報通信学会フェロー」に

工学部電気電子工学科の横谷哲也教授が、令和2年3月19日に一般社団法人電子情報通信学会からフェローの称号を授与されました。

横谷哲也教授

電子情報通信学会では、学問・技術または関連する事業に関して顕著な貢献が認められ、学会への貢献が大きいシニア会員に、フェローの称号を贈呈しています。電子情報通信学会は4つのソサイエティから構成されていますが、横谷教授は通信ソサイエティより選出されました(贈呈式は新型コロナウィルス感染拡大により中止)。

横谷教授が活躍してきた通信ソサイエティは、電子情報通信学会の中でも最大規模のソサイエティであり、次世代携帯電話システムの5G、今や世界の関心事となっているIoT(モノのインターネット)に向けた新世代ネットワーク等、今後の重要な通信インフラに関する議論を行っています。

今回のフェローへの選定は、横谷教授の「高速通信システムのトラヒック制御技術と国際標準化による普及」の功績に対するものです。横谷教授は今まで様々な通信ネットワークの方式研究と、それらの国際標準化による普及を実践してきました。特筆すべき業績としては、世界的な関心事となっているIoTに早くから取り組み、IoTサービスを効率的に提供するゲートウェイ装置、IoT向けの通信プロトコルの軽量化に関わる研究に取り組んできたことが挙げられます。また、FTTH(Fiber To The Home)の急速な普及の推進力となったPON(Passive Optical Network)システムにおける動的帯域制御技術の研究・開発・実用化に取り組んできました。通信トラフィック制御技術の標準化・国際的な普及にも尽力し、近年のブロードバンド通信社会の礎となる技術開発を進めてきたといえます。また、学会運営にも携わり、電子情報通信学会やIEEEにおいて当該分野の研究開発の活性化にも貢献してきました。

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研究室ガイド 横谷哲也研究室

電子情報通信学会 令和元年度フェロー称号贈呈者

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