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地球創世直後より、太陽風による大気の散逸を防ぎ、生命の進化に重要な意味。
金沢工業大学先端電子技術応用研究所の超伝導量子干渉素子(SQUID)を用いたSQUID磁気顕微鏡で、地球磁場が42億年よりも前から存在した可能性があることを産総研の研究グループが示す

金沢工業大学先端電子技術応用研究所では、超伝導量子干渉素子(SQUID)と呼ばれる超伝導磁気センサを用いた微弱磁気計測技術の研究開発を進めています。地磁気の10億分の1という微弱な磁場も計測できるため、さまざまな領域へと応用が可能です。

金沢工業大学先端電子応用研究所が開発したSQUID。

地磁気の10億分の1という微弱な磁場も計測できる

国立研究開発法人 産業技術総合研究所(以下 産総研)は、地球環境を復元するため、微弱な磁化を示す地質試料などの磁気を検出できる高感度・高分解能のSQUID磁気顕微鏡を金沢工業大学先端電子技術応用研究所との共同研究で2017年に開発しています。

サファイアロッドに装着された走査型SQUID顕微鏡先端部のSQUIDチップ。

大きさは1mm×1mm

このたび産総研と、ロチェスター大学、リバプール大学、カナダ地質調査所、マニトバ大学、米国海軍研究所、カリフォルニア大学サンタクルーズ校、カーティン大学、ウィスコンシン大学ミルウォーキー校、ミシガン工科大学による研究グループは、このSQUID磁気顕微鏡など各種の先端的分析技術によって、地球磁場が42億年よりも前から存在していた可能性があることを2020年1月21日に発表しました。

地球最古の岩石が見つかっているオーストラリアのジャックヒルズで発見されたジルコン結晶が当時の地球磁場を記録していることを高い信頼性をもって示したもので、地球創世直後に十分な強さの地球磁場が存在したことは、地球磁場が太陽風による大気散逸を防ぐことから地球大気と生命の進化に重要な意味を持つものとして注目されています。地質試料に記録された地球磁場をSQUID磁気顕微鏡を用いて高感度分析を進めることにより、地球環境のさらなる復元が期待されています。

地球磁場発生後は、地球磁場が防御壁となり、太陽風の荷電粒子による大気散逸が抑制される

(図は産総研 2020.01.21報道発表「地球創世直後から地球磁場が存在した可能性が高まる」より)

産総研ではSQUID顕微鏡による磁気イメージングの地質学への応用に取り組んでいます。これまでも産総研地質情報研究部門地球変動史研究グループと金沢工業大学先端電子技術応用研究所の河合淳教授、 高知大学による研究グループが、SQUID顕微鏡を用いて海底のマンガンクラスト試料に残された磁気的記録を高分解能でイメージングし、約300万年前の地球の気候変動を推定することに成功しています。

本件に関するページ

地球創世直後から地球磁場が存在した可能性が高まる

-SQUID磁気顕微鏡によるジルコン結晶の磁気分析などから示唆-

産業技術総合研究所 2020.01.21

https://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2020/pr20200121/pr20200121.html

走査型SQUID顕微鏡による磁気イメージングの地質学への応用

-海底のマンガンクラストから過去の気候変動と年代を推定-

産業技術総合研究所 2017.06.26

http://www.aist.go.jp/aist_j/new_research/2017/nr20170626/nr20170626.html

金沢工業大学先端電子技術応用研究所の超伝導量子干渉素子技術が地質学に貢献

岩石に記録された古地磁気から約300万年前の地球の気候変動を推定することに成功

金沢工業大学ニュース&トピックス 2017.6.28

https://www.kanazawa-it.ac.jp/kitnews/2017/1202127_3590.html

関連記事

東京医科歯科大学・金沢工業大学・リコーが共同で、非侵襲で脊髄の神経活動を可視化する「脊磁計」を開発。頚部、腰部に加え手掌部や腕神経叢部といった末梢神経の磁界計測にも成功。実用化に向けて大きく前進(2019.7.25)

https://www.kanazawa-it.ac.jp/kitnews/2019/0725_magnetospinography.html

金沢工業大学先端電子技術応用研究所では、超伝導量子干渉素子(SQUID)と呼ばれる超伝導磁気センサを用いた微弱磁気計測技術の研究開発を進めています。地磁気の10億分の1という微弱な磁場も計測できるため、さまざまな領域へと応用が可能です。

金沢工業大学先端電子応用研究所が開発したSQUID。

地磁気の10億分の1という微弱な磁場も計測できる

国立研究開発法人 産業技術総合研究所(以下 産総研)は、地球環境を復元するため、微弱な磁化を示す地質試料などの磁気を検出できる高感度・高分解能のSQUID磁気顕微鏡を金沢工業大学先端電子技術応用研究所との共同研究で2017年に開発しています。

サファイアロッドに装着された走査型SQUID顕微鏡先端部のSQUIDチップ。

大きさは1mm×1mm

このたび産総研と、ロチェスター大学、リバプール大学、カナダ地質調査所、マニトバ大学、米国海軍研究所、カリフォルニア大学サンタクルーズ校、カーティン大学、ウィスコンシン大学ミルウォーキー校、ミシガン工科大学による研究グループは、このSQUID磁気顕微鏡など各種の先端的分析技術によって、地球磁場が42億年よりも前から存在していた可能性があることを2020年1月21日に発表しました。

地球最古の岩石が見つかっているオーストラリアのジャックヒルズで発見されたジルコン結晶が当時の地球磁場を記録していることを高い信頼性をもって示したもので、地球創世直後に十分な強さの地球磁場が存在したことは、地球磁場が太陽風による大気散逸を防ぐことから地球大気と生命の進化に重要な意味を持つものとして注目されています。地質試料に記録された地球磁場をSQUID磁気顕微鏡を用いて高感度分析を進めることにより、地球環境のさらなる復元が期待されています。

地球磁場発生後は、地球磁場が防御壁となり、太陽風の荷電粒子による大気散逸が抑制される

(図は産総研 2020.01.21報道発表「地球創世直後から地球磁場が存在した可能性が高まる」より)

産総研ではSQUID顕微鏡による磁気イメージングの地質学への応用に取り組んでいます。これまでも産総研地質情報研究部門地球変動史研究グループと金沢工業大学先端電子技術応用研究所の河合淳教授、 高知大学による研究グループが、SQUID顕微鏡を用いて海底のマンガンクラスト試料に残された磁気的記録を高分解能でイメージングし、約300万年前の地球の気候変動を推定することに成功しています。

本件に関するページ

地球創世直後から地球磁場が存在した可能性が高まる

-SQUID磁気顕微鏡によるジルコン結晶の磁気分析などから示唆-

産業技術総合研究所 2020.01.21

https://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2020/pr20200121/pr20200121.html

走査型SQUID顕微鏡による磁気イメージングの地質学への応用

-海底のマンガンクラストから過去の気候変動と年代を推定-

産業技術総合研究所 2017.06.26

http://www.aist.go.jp/aist_j/new_research/2017/nr20170626/nr20170626.html

金沢工業大学先端電子技術応用研究所の超伝導量子干渉素子技術が地質学に貢献

岩石に記録された古地磁気から約300万年前の地球の気候変動を推定することに成功

金沢工業大学ニュース&トピックス 2017.6.28

https://www.kanazawa-it.ac.jp/kitnews/2017/1202127_3590.html

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https://www.kanazawa-it.ac.jp/kitnews/2019/0725_magnetospinography.html

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