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電気電子工学科の津田敏宏講師の研究が、永守財団からの研究助成に採択。回転速度・負荷が変化する状況に最適な高性能モータの開発をめざす

電気電子工学科の津田敏宏講師が公益財団法人永守財団の2019助成金を獲得しました。9月8日(日)に第5回永守賞表彰式典(永守財団主催)が京都ホテルオークラで開催され、2019年の研究助成が贈呈されました。

永守財団は、モータ製造の最大手企業である日本電産株式会社の代表取締役会長・永守重信氏によって、国内のモータ研究者を育成するために2014年に設立された財団。2019助成金は、国内の若手モータ研究者を対象としたものです。国内における著名な大学教員で構成される審査員が、研究内容の将来性、発展性、継続性について審査し、2019年度は新規応募63件の中から10件が採択されました。初年度は100万円が贈呈され、今後の継続審査を経て最大3年間助成されます。

採択された津田講師の研究テーマは、「永久磁石内蔵による可変速誘導モータの高性能化に関する研究」です。現在、誘導モータは輸送機械(自動車、電気推進船)、産業用機械の駆動源として幅広く適用されていますが、低速回転時や軽負荷時においては効率や力率が悪化する問題がありました。本研究は誘導モータに永久磁石を内蔵することでこの解決に取り組み、特にその電磁気設計手法の開発と可変速運転に適した最適構造を見出すものです。これにより全速域での高性能化を図ります。

津田講師は、これまで東芝三菱電機産業システム(株)において、モータやその周辺技術における研究開発・設計に従事しており、その間に得た経験を生かし、本研究に取り組みます。

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