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大学院の岡本昇磨さんが図学会中部支部学会発表で「奨励賞」を受賞

大学院工学研究科建築学専攻博士前期課程2年(川﨑研究室)の岡本昇磨さんが、平成31年3月10日に富山県で開催された日本図学会中部支部冬季例会において、学生発表の最優秀者に授与される奨励賞を受賞しました。

タイトルは「ふるまいの器 -アクティビティを内包するストリートファニチャー―」で、2017年10月に金沢21世紀美術館に制作・設置した空間オブジェのデザインや幾何学的特徴や空間性などについて学術的に整理し、発表・解説しました。

デザインの概要として、美術館を取り巻く芝生広場に反物の帯が水平・垂直方向に折り曲がりながら展開していくようなフォルムを提案しました。樹木や園路といった広場の構成要素やその空間性を検討し、折れ曲がりの角度や高さ、帯の幅を変化させました。例えば、樹木にはこれを囲むように水平に折れ曲がる展開をつくり、さらに高さレベルを変化させてベンチや机となるような形態としています。また、人々が通れる高さで園路を交差させ、ゲートのような空間性を演出しました。この空間オブジェは、ベンチのような机のようなゲートのような、そして子供たちにとっては遊具のような、美術館としてはアートのような多義的な存在となっています。

このデザインは、金澤月見光路プロジェクトの一環としてデザイン制作・設置したものであり、イベント開催当日も多くの参加者がこの空間オブジェを楽しみました。本学の地域連携プロジェクトで提案されたアイデアが日本図学会でも評価されるかたちとなりました。

ふるまいの器 -アクティビティを内包するストリートファニチャー―(クリックでPDFを表示)

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