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工学部情報工学科4年の栁澤理紗さんが「AI車載コンピュータのソフトウェア開発」で情報処理学会北陸支部優秀論文発表賞を受賞。自動運転シミュータを用いた自律走行システムの研究が高く評価される

学部4年次で受賞した栁澤理紗さん

工学部情報工学科4年の栁澤理紗さん(指導教員 中沢実教授)が「AI車載コンピュータのソフトウェア開発」で、平成30年11月22日、情報処理学会北陸支部優秀論文発表賞を受賞しました。情報処理学会北陸支部では、主催の電気関係学会北陸支部連合大会における情報処理関係の発表を審査し、優秀であると判断された発表に対して優秀論文発表賞を贈呈しています。


自動運転システムの開発は現在、盛んに行われていますが、自動運転の専用車を実際に作るとコストがかかることや、現実空間で数多くの運転走行や学習用の走行データを蓄積する場合にもコストがかかること、さらに自動運転システムを開発しても日本では実験走行が難しいといった問題があります。


栁澤さんはプロジェクトデザインIII(卒業研究)において、実車ではなく、さまざまな環境・状態を模擬できる自動運転シミュレータをベースとした自律走行システムを提案しました。シミュレータ上では、カメラを含む複数のセンサーを自動車上に設置させることができ、それらの画像処理やセンサー情報に対して、深層学習(Deep Learning)を用いてリアルタイムに判断し、自動走行に結びつける技術を開発したことが高く評価されました。


今回発表した研究は昨年9月に北陸先端科学技術大学院大学で開催された平成30年度電気関係学会北陸支部連合大会において発表し評価されたもので、この度の受賞で中沢研究室は5年連続9人目の受賞となります。


栁澤さんは今年4月から金沢工業大学大学院工学研究科情報工学専攻博士前期課程に進学し、本研究をさらに進展させる予定です。


【講演題目】

AI車載コンピュータのソフトウェア開発

【著者】

栁澤 理紗・中沢 実


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