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大学院博士前期課程2年の加藤了俊さんが土木学会中部支部で優秀研究発表賞を受賞

大学院工学研究科の加藤了俊さん(環境土木工学専攻 博士前期課程2年、宮里心一研究室)が、5月10日に名鉄ニューグランドホテルで開催された平成30年度土木学会中部支部通常総会において、「土木学会中部支部優秀研究発表賞」を受賞しました。

今回の受賞は、3月2日に名古屋大学で開催された平成29年度土木学会中部支部研究発表会で行った、加藤さんの発表に対するものです。「優秀研究発表賞」は35歳以下の講演者を対象とした賞で、加藤さんを含む7名が選ばれました。

加藤さんはプロジェクトデザインⅢ(卒業研究)から継続して、北陸地方の高速道路の老朽化対策として、合理的な補修工法の開発に取り組んできました。今回の講演はその成果のひとつであり、丹念な準備に基づく発表に加え、会場からの質疑に対して丁寧に応答しました。

【講演題目】

「亜硝酸リチウム混入ゲルを用いたコンクリートの複合劣化対策工法の効果評価」加藤了俊、宮里心一、有馬直秀(中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋[株])、青山寛伸(同左)、宮口克一(デンカ[株])

【講演要旨】

塩害と中性化により複合劣化した道路橋床版に対して、亜硝酸リチウムを混和したゲルの塗布により、補修する工法を開発しました。本発表では、供試体を用いた実験によって、半年にわたる屋外暴露の後に亜硝酸イオンの浸透量を測定し、また一年間にわたる高濃度なCO2チャンバー内へ暴露後に中性化深さを測定し、開発した工法の補修効果を確認しました。

受賞した加藤了俊さん(左)と宮里教授

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