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いちごの収穫量増大を可能にする圃場全体のモニタリングシステム等を展示、金沢工業大学が産学連携で進めるイノベーション創出の一端を「MEX金沢2018」 「e-messe kanazawa 2018」でご覧ください。

金沢工業大学では、工学部ロボティクス学科の竹井義法教授と平澤一樹准教授が北菱電興株式会社(金沢市)との産学連携共同研究で進めてきた「いちごの成長制御を目的とした圃場全体の制御システムの研究開発」に関する成果を、5月17日(木)から19日(土)まで石川県産業展示館で開催される「MEX金沢2018」で公開いたします。(出展ブース番号は3号館「099」)

いちごの成長制御を目的とした、温湿度センサを使った圃場全体の制御システム金沢工業大学のブースでは、いちごの圃場管理に欠かせない温湿度センサを展示します。さらにモニタリングから得られたデータを活用して圃場管理を省力化する仕組みについてご紹介します。また開発中の農作業支援に活用できるロボットのプロトタイプも展示します。

隣接した北菱電興株式会社のブースでは、金沢工業大学と共同開発中の温湿度センサを展示します。また、既存のセンサと組み合わせてハウス内の空調管理やカーテンの制御を行い、美味しいイチゴ栽培を可能にする技術をご紹介します。

このほか金沢工業大学のブースでは、先端材料創製技術研究所が開発を進める次世代IoTに対応した工作機械のコントローラをご紹介します。

また同時期に石川県産業展示館1号館で開催される「e-messe kanazawa 2018」では、IoT等の先端技術を活用した金沢工業大学の「こどもの成長を見守る『おもちゃ』開発プロジェクト」や、金沢工業大学AIラボが研究開発に取り組む「脳波で動く車椅子」、「自動目薬さしロボット」、「室内自動栽培システム」などを実物展示します。

これを機会に金沢工業大学がIoTやAIなどの先端技術を活用して進めるイノベーション創出の一端をご覧ください。

MEX金沢2018への出展の詳細

石川県を代表する工業見本市である「MEX金沢2018」、「e-messe kanazawa 2018」に金沢工業大学が出展いたします。「MEX金沢2018」には、先端材料創製技術研究所と金沢工業大学が取り組む「私立大学研究ブランディング事業」についてご紹介します。「e-messe kanazawa 2018」では「おもちゃ開発プロジェクト」を展示するほかAIラボの取り組みをご紹介します。

■MEX金沢2018(第56回機械工業見本市 金沢)

5月17日(木)~19日(土) 10時~17時 石川県産業展示館(3・4号館)

*金沢工業大学の出展ブース番号は3号館「099」です。

■e-messe kanazawa(第33回いしかわ情報システムフェア)

5月17日(木)~19日(土) 10時~17時 石川県産業展示館1号館

*金沢工業大学の出展ブース番号は1号館「112」「113」です。

展示内容について

[MEX金沢2018]

■私立大学研究ブランディング事業

金沢工業大学では文部科学省「私立大学研究ブランディング事業」として、平成28年度から「ICT・IoT・AIの先端技術を活用して新たな里山都市を創生」に取り組んでいます。

この研究開発の事例として、金沢工業大学 ロボティクス学科 竹井 義法 教授と平澤 一樹准教授および北菱電興株式会社(金沢市)が産学連携共同研究で進める、「いちごの成長制御を目的とした圃場全体の制御システムの研究開発」に関する研究成果を展示します。

金沢工業大学のブースでは、いちごの成長制御に欠かせない温湿度センサの研究開発と、センサから得られたデータを活用した圃場管理システムについてご紹介します。開発中の農作業支援ロボットのプロトタイプも初めて展示します。

また当ブースでは北菱電興株式会社と農事組合法人んなーがら上野営農組合(白山市)が共同運営する「いちごファームHakusan」(石川県白山市上野町フ14番地)で行った実証実験の成果についても展示します。

北菱電興株式会社のブースでは、共同研究成果の産業活用事例として、金沢工業大学と共同開発中の温湿度センサをハウス内に設置し、既存のセンサと組み合わせて温度や湿度のむら、異常などをモニタして、必要に応じた空調管理やカーテンの制御をすることでハウス内の環境一定に保ち、品質のばらつきを抑えた均質な美味しいいちごを栽培する技術について展示します。

■金沢工業大学先端材料創製技術研究所

当研究所では、ものづくり基盤技術である塑性加工技術、生産加工技術、材料設計技術、計測・制御技術を柱として、それぞれを有機的に結合させることにより、先端的な”もの”、すなわち新製品やそれらの基礎となる要素技術の創製、高度加工技術や加工機械の開発、従来には無い生産システムの構築を目指しています。

今回は、次世代IoTに対応した工作機械のコントローラを紹介します。当研究所では,これを導入し、工作機械のプラットフォーム構築に取り組みます。また、最新加工技術の研究成果、分子構造まで踏み込んだ新素材創成の研究成果をご紹介します。

[e-messe kanazawa 2018]

■こどもの成長を見守る「おもちゃ」開発プロジェクト

園児と保護者の安全安心のため、幼稚園教諭・保育士の業務負担軽減を目的とした「おもちゃ」の製作を行っています。ロボティクス学科、情報工学科、メディア情報学科、心理情報学科から合わせて約50名の学生が参加し、互いの専門分野を融合させながら、幼稚園のニーズに対応する「おもちゃ」を企画、開発してきました。これまでの活動実績と今後の展開について、実際の「おもちゃ」やパネル展示などを通じて公開します。

■金沢工業大学AIラボ

AIラボは2018年4月に開設されました。未来に向けた新技術であるAIを全学科の学生が学べる教育コンテンツの開発に取り組むとともに、AI技術を実社会が抱える課題解決のために適用してゆく研究をしています。脳波で動く車椅子や自動目薬ロボット、室内自動栽培システムなどAIを活用した研究テーマについて紹介・展示します。

また、開催初日の5月17日には、AIラボ所長の中沢実情報工学科教授が最新技術セミナーをメインステージ(産業展示館1号館)で行います。最近話題となっているDeep Learningがどのような問題を得意とするのか不得意とするのかなどお話します。また、AI技術が発展していった際に、人々の働き方がどう変わっていくかなどの予測についてもお話します。

・脳波で動く車椅子

利用者が自室やトイレなど行きたい場所を頭に思い描くだけで、その脳波情報を読み取り、目的地まで自動的に連れて行く自律移動型の車椅子ロボットを展示します。


・自動目薬さしロボット

東京ビックサイトで開催された2017国際ロボット展で話題を呼んだロボットです。音声入力技術や画像認識技術を使い、手を使わずに正確に目薬を差すことができます。


・室内自動栽培システム

温度や湿度、肥料の濃度などの環境情報と作物の見た目から作物の育成状況をAIで判断させ、もっとも適した栽培条件を見つけ出す研究について展示します。本研究は、新たに作った品種の栽培条件を小さな研究室で調べ、大規模な植物工場で利用するなどの成果が期待されます。

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