記事詳細

水中気泡内パルスパワー放電を用いた水処理研究が評価。工学部電気電子工学科4年の山口宗一郎さんが電気学会優秀論文発表賞を受賞

金沢工業大学工学部電気電子工学科4年の山口宗一郎さんが平成30年3月17日、電気学会優秀論文発表賞を受賞しました。

電気学会では、100周年基金学術振興助成事業の一つとして、部門大会、研究会、全国大会ならびに支部大会における若手発表者(35 才程度以下の人)の中から優秀論文発表者を選出し、「電気学会優秀論文発表賞」を授与しています。

山口さんはプロジェクトデザインIIIにおいて、安全な水の供給や農業支援を目的に、水中気泡内パルスパワー放電を用いた水処理の研究に取り組んできました。パルスパワー放電とは、極めて短い時間で発生する大電力のパルス放電のことです。

水中気泡内パルスパワー放電の様子(左から、19 kV、22 kV、25kV、28 kV印加)

オゾンガスの気泡を含む水中でパルスパワー放電を発生させたときの、活性酸素種の成分変化特性を、昨年9月に富山大学で開催された平成29年度電気関係学会北陸支部連合大会で山口さんが発表しました。受賞はこれが評価されたもので、所属する大澤研究室(指導教員 大澤直樹准教授)では、本賞の受賞は4人目となります。

山口さんは今年4月から、金沢工業大学大学院工学研究科電気電子工学専攻に進学し、大学院生としての第一歩を踏み出します。

【講演題目】エジェクタで生成された水中オゾンバブルへのパルス放電照射と溶存オゾン濃度への影響

【著者】山口宗一郎・倉光勇旗・小木曽良太・大澤直樹・吉岡芳夫・大西克利・夷藤喜造

本研究はJSPS科研費JP16K06245の助成を受けたものです。

賞状と副賞のメダル

KIT金沢工業大学

  • Hi-Service Japan 300
  • JIHEE
  • JUAA
  • SDGs

KIT(ケイアイティ)は金沢工業大学のブランドネームです。

Copyright © Kanazawa Institute of Technology. All Rights Reserved.