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建築学科の学生が野々市市立館野小学校で、劇を通じた防災教育を実施
金沢工業大学 環境・建築学部 建築学科 山岸研究室では、11月5日(月)に野々市市立館野小学校で、2年生を対象として、劇を通じた防災教育「地震発生!あなたならどうする!?」を実施しました。
地震発生時の対応として、生徒、保護者、地域住民による「自助」「共助」を育む防災教育が望まれています。特に小学校低学年から防災意識を高めることが重要とされていますが、教育現場では防災教育の専門家が少ないという問題点が指摘されています。
地震・地盤工学を専門とする山岸邦彰准教授の研究室では、4年生の外山久人さん(新潟県出身)が、「プロジェクトデザインⅢ」(卒業研究)のテーマとして防災教育の研究に取り組んでおり、このたび、野々市市立館野小学校において、研究室の学生4名による劇を取り入れた防災教育を実施することになりました。
劇では、地震発生の際に「地震が発生した時あなたは何をする?」、「地震で家具が倒れた場合の衝撃ってどのくらい?」など、クイズを織り交ぜ、地震直後の対応や、家具転倒の危険性、耐震性についての知識についてわかりやすく学べるように工夫されています。
外山さんは「地震が発生した場合に自分の身は自分で守らなければならないということを知ってもらいたい。劇という形で実際に実演することによって臨場感が高まれば、より高い教育効果が得られると思い、企画しました。劇を通じて、地震が発生した際の危険や問題、また自分だったらどうするか、考える機会になれば」と語っています。
また指導教員の山岸准教授は「他の学年や小学校にもこうした取り組みを広げていきたい」と述べています。