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チューター紹介

河端 裕
教授・工学博士
河端 裕  Kawabata Hiroshi
略歴:
金沢工業大学機械工学科卒。金沢大学大学院修士課程(機械工学)修了。金沢工業大学大学院修士課程(機械工学)修了。1969年本学助手就任、講師、助教授を経て、1991年現職。1988年~1989年マサチューセッツ工科大学(MIT)客員研究員。

 

●在学生の皆さんへメッセージ:

 入学してから4年間の在学期間中に、数学や物理学、化学などの理学、工学の基礎理論を確実に使いこなせるよう、十分に勉強してください。もちろん、自分の在籍学科の専門に囚われず、興味を持った分野は幅広く勉強することを勧めます。皆さんの多くは、卒業後、技術者として活躍されると思います。技術者には、多くの問題解決や新しい発想に基づく製品の開発が求められます。そのような活動の中で、最初に求められるのが「設計解原理」の発案です。独創的な設計解原理は革新的な製品開発を可能にしますが、その発想はやはり数学や理学・工学の基礎理論に基づくものが多いのです。専門職業人となって活躍できるよう、大学生活の貴重な4年間を十分に活かしてください。

●高校生の皆さんへメッセージ:

 大学の勉学では、『公式を使い正解のある問題を確実に解ける。』能力ばかりではなく、① 現実に発生する工学的な問題を分析し、② 数学や物理・化学・工学の基礎理論を用いて問題をモデル化し、③モデルの分析に基づいて問題の解決策や最適化の方法を決定する。という能力を身に付けます。このような能力の獲得は、暗記や単なる記号演算の習熟を目指す勉学法では達成不可能なことは明白です。できる限り、高校在学中から、数学や物理・化学で学ぶ数式の意味(物理的な意味、幾何学的な意味など様々です。)を理解しながら進む勉学法を工夫してください。例えば、物理で教わった式の意味をエネルギー保存則などの物理法則を用いながら具体的に図に書いて説明できることも重要な勉強法の一つです。このような勉強法の獲得は、大学の教育課程を成功裏に修了するための重要なキーポイントです。