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チューター紹介

准教授・博士(理学)
谷口 哲也   Taniguchi Tetsuya
略歴:
東京理科大学理工学部数学科卒。同大学大学院理工学研究科数学専攻修士課程修了。同博士課程単位取得満期退学、後同大学より学位を取得。1999年9月~2007年東京理科大学授業嘱託。2002年~2013年千葉県立野田看護専門学校非常勤講師。2004年~2009年船橋情報ビジネス専門学校非常勤講師。2009年~2013年東京理科大学、日本工業大学非常勤講師。2010年10月~学習院大学客員研究員。2014年本学講師就任。

 

●在学生の皆さんへメッセージ:

 「分かった」にはいろいろな深さがあり、「分かった気がする、やったことがある」と「自由自在に使いこなせる」の間には大きなギャップがあります。1年次の数理基礎科目では、高校で習った事柄とオーバーラップしながら徐々に新しいことを学びます。その過程で、高校で習った事柄の新たな側面が見えてくることでしょう。一歩一歩コツコツでよいと思います。また「それは習った。知ってます」という方は特に用心して、油断なく理解を深めてください。
微分積分や線形代数は物事の基礎にあたり、意味の理解と計算技術の両方が大切です。計算の習得は、運動に例えるなら「型」や「素振り」といった基本動作と似ています。基本動作が無意識にできる状態になってこそ、試合の組み立てがうまくいくわけです。まずは、微分積分や線形代数といった基礎的な数学が「無意識」にでき、それが何を意味するのかを理解できる状態をめざし、皆さんの目標の実現の第一歩としていただければと思います。私たちはそんな皆さんを応援し、支援しております。

 

●高校生の皆さんへメッセージ:

 「公式に当てはめる」のは、勉強のスタート段階としてはとても大切だと思います。そこにとどまらず、意味の理解や他の事柄との関係まで視野を広げてみませんか。あと「数式だけ書く」と、ほかの人には伝わりにくいということはご存知ですか。「自分はこう理解している」ということを言葉も交えて表現することも実は大切です。 皆さんそれぞれの思いはあるとは思いますが、数学を習ってきたということは、数千年に渡る人類の数学の歴史を追体験してきたことでもあります。先人たちはそれぞれの思いで数学を切り開いてきたわけですが、私たちが習う段階ではきれいに整理された形で提示されます。時には「無味乾燥」と感じることもあるかもしれません。ですが、背後には様々な応用や使い道が潜んでいます。それが見えると、また違った「風景」を感じると思います。疲れたときは少し休みながらでよいので、コツコツ継続してほしい、と私は思います。