KITプロフェッショナルミーティング
2011年10月13日(木)
18:30
~
20:00
第1回 知的財産公開セミナー
『デジタル時代の技術標準と知的財産戦略-日米を代表するパテント・プールの現状と課題』
ITやデジタル技術の進展著しい現代においては、知的財産戦略の一つとして技術標準に関連する必須特許の効果的なライセンス方法が求められています。このような状況下で、米国及び日本において、技術標準に関連する必須特許を管理し、一括ライセンスするパテント・プールを創設し、成功している法人があります。
本セミナーでは、ライセンサー27社、ライセンシー1400社以上を誇る、米国を代表する特許管理会社MPEG LAのCEOであるラリー・ホーン氏と、デジタルテレビやケーブルテレビの規格を対象とするパテント・プールを管理運営するアルダージ社社長である中村嘉秀氏をお迎えし、ご講演いただきます。
また、セミナーの後半には、木越力客員教授をモデレーターに迎え、参加者の方々から事前に頂いたご質問等を踏まえながら、パネルディスカッションも開催して参ります。ご期待ください。
~MPEG LA社 概要~
米国の特許管理会社。1997年にMPEG-2規格のパテント・プールを開始し、現在ライセンサー数は27社で、ライセンシー数は1400社以上である。MPEG-2の動画・音声圧縮規格は、世界中のデジタルテレビ、DVD、STB(セットトップボックス)等で使用されている。MPEG-2の他にAVC、MPEG-4のパテント・プールも管理運営しており、LTE、MVC、VP8やライフサイエンス関係のパテント・プールの運営等も予定している。
~アルダージ社 概要~
アルダージ株式会社は、デジタル時代の錯綜した特許問題を協調して解決し各社の競争をクリエイトしビジネスを活性化するツールを提供するために、2006年7月に設立された。複数の当事者が所有する必須特許を一括して許諾し(パテント・プール)、特許権者と事業者双方の利便性を追求する事業を展開している。現在は、デジタルテレビのARIB規格とケーブルテレビの規格を対象とするパテント・プールを管理運営している。
参加受付終了
講師:
ラリー・ホーン 氏 LARRY Horn
【現職】
MPEG LA 社長兼CEO
【プロフィール】
ラリー・ホーン氏は、MPEG LAの社長兼CEOであり、MPEG LAが活動を開始した頃からMPEG LAのライセンス及び事業開発を担当してきた。現在は、70ヶ国で130以上のライセンサーの5000以上もの特許を5000以上のライセンシーにライセンスしている。イェール大学(BA)、コロンビア大学ロースクール(JD)卒。
講師:
中村 嘉秀 氏 YOSHIHIDE Nakamura
【現職】
アルダージ株式会社 代表取締役社長
【プロフィール】
1968年ソニーに入社し、知的財産担当兼知的財産渉外部長などを務める。1998年に同社コンピュータペリフェラル&コンポーネントカンパニーのプレジデント、2000年にソニーケミカル代表取締役社長、2003年にソニーの知的財産センター長、業務執行役員常務などを歴任。2005年にソニー㈱コーポレート・エグゼクティブ・シニア・バイス・プレジデントに就任。2006年にソニーを退社し、アルダージ株式会社代表取締役社長に就任。
【現職】
株式会社トムソン技術研究所・特許部長
【プロフィール】
法務博士。日本IBM(株)でコンピュータ・エンジニアとして従事し、その後、同社知財部へ異動。弁理士試験合格後、主任弁理士課長。日本知的財産協会の委員会に属し、知的財産権に関する企業の立場からの研究活動を行う。日本IBM(株)でIPの権利化およびライセンス業務を担当し、現在は仏テクニカラー社の他国の特許部と連携し、発明の発掘および権利化を主に担当。
■ 場所: 金沢工業大学 虎ノ門キャンパス
■ 定員: 100名
■ 費用: 無料
■ スケジュール
2011年10月13日(木)
18:30 - 19:10 「MPEG LAのこれまでの活動と今後※」/ ラリー・ホーン 氏
19:10 - 19:40 「アルダージ株式会社のこれまでの活動と今後」/中村嘉秀氏
19:40 - 20:00 「パネルディスカッション※」/ラリー・ホーン氏、中村嘉秀氏、木越力客員教授
※ラリー・ホーン氏による講演については、概要の通訳を行います。
※木越力客員教授をモデレーターにお迎えし、事前に参加者からいただいた質問等も踏まえながら、パテント・プールの今後のあり方について、各講師に伺う予定です。
参加受付終了