夢考房小型無人飛行機プロジェクトは4月6日(金)~8日(日)にアメリカ合衆国 カリフォルニア州ヴァンナイスで開催された「SAE Aero Design West」(主催:ロッキード・マーティン、ソリッドワークス)に2015年以来、3年振りに出場しました。この大会は学生対象とした国際的な小型無人飛行機の大会で、使用言語は全て英語となります。
この大会は、自作した小型無人飛行機を屋外で飛ばせて性能を競う「飛行競技」「デザインレポート」「プレゼンテーション」の3つの競技で機体の性能を競う内容です。マイクロクラス、レギュラークラス、アドバンスクラスの3部門から構成され世界各国の大学から合計73チームが参加の中。本プロジェクトは、機体が小さく電装部品を使用するマイクロクラスは参加16チーム中、日本からは本学のみでした。
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大会初日:午前中にプレゼンテーション、午後からは提出済の機体審査が行われました。プレゼンテーションについては、大会前に、ECCや航空システム工学科教員の協力を得て練習を行っていたため、審査官の質問にも全て回答することができましたが、空力計算や解析などの詳細が少ない点など技術的なレベルが低いと判断され高い点数につながりませんでした。
大会2・3日目は、飛行競技が行われ、両日とも最大で風速10m/sの風が吹いており飛ばしにくい環境で中、6ラウンド中4回飛行を試みたが、一度も成功することはできませんでした。飛行を試みるたびに機体が故障したが、部品購入のために販売店を探したり、英語で部材の加工指示をしたり、短時間で修復する方法を模索したりと、チーム一丸となって懸命に修復作業に努めました。結果として、マイクロクラス16チーム総合15位でした。
飛行が上手くいかなかった原因は、現地入り後に大会規定に対する理解が誤っており、急遽ペイロード(おもり)を内付けから外付けに変更による重心位置の移動を行ったこと、強風の中での飛行の経験不足が挙げられました。
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今回、この大会に参加して、デザインレポートやプレゼンテーション内容(発音や理解しやすさなどは高評価)が低評価だったことや、飛行会場を事前に見学したときに他チームから大会規定に対する理解が誤っていたことを認識したことを踏まえ、機体設計する上での性能計算や強度計算など専門的な知識や大会前に他チームとの交流を通じての情報交換が重要であること、また英語で異なる国の学生らと競うことや、日本から本学のみだっただけに日本の存在感を示すことができずに悔しさを味わったことなども、学生らにとって大変貴重な学びになりました。
現在は次回大会での上位入賞を目指し、新機体の開発を進めています。引き続き応援よろしくお願いします。
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