虎ノ門大学院ブログ
2017年07月02日

KIT修了生インタビュー:羽矢崎聡さん(株式会社NTTドコモ)

今回はNTTドコモのイノベーション統括部でご活躍されている羽矢崎聡さんのオフィスにお伺いしました。羽矢崎さんは東京理科大学MIPを修了した後、さらに知的財産戦略を究めるために30歳でKITに入学され、「アップル社はいかにしてiPhoneのような革新的製品を創りあげたか?」をテーマに修士研究に取り組まれました。入学と同時に山梨県への転勤が決まるなど苦労も多く、休学制度を活用しながら3年間で修了されました。

Q : まず始めに、羽矢崎さんのお仕事内容について教えてください

入社してから10年以上にわたり知的財産部で、次世代無線方式の標準化、携帯インターネットサービス等に関わる権利化業務や、ライセンス等の技術取引に関わる契約業務に携わってきました。知的財産戦略でサポートする立場から、より現場で技術開発やビジネス開発と一体で戦略を実現したいという思いから、R&Dで新規事業を創出しているイノベーション統括部へ希望して異動しました。

現在はWebサイトのCVR改善に特化した接客ツール「ecコンシェル」の営業統括リーダー兼コンサルタントとして導入支援、売上向上のお手伝いをしています。最大の特長はAI(人工知能)を用いたABテストの自動最適化、爆速PDCAによるCVR向上です。ドコモ内で利用して大きな実績が出ていたのですが、これを2016年6月に外部向けへもサービス提供を開始し、すでに2100社以上の導入実績があり、いわゆる接客ツールの中では国内トップの導入数となっております。当社では「39works」というプロジェクトでパートナーと協働しながら、未来の“あたりまえ”を創るサービスを生み出していきます。今後のビジネス展開にぜひご期待ください。

Q : 社会人大学院へ進学のきっかけは何でしょうか?

KITへ進学する以前も元キヤノンの丸島儀一先生の指導のもとで「標準化戦略と知的財産戦略」をまとめていたのですが、さらに知的財産戦略、標準化戦略を究めたいとの強い思いから、丸島先生がKITで教鞭を取られるという話と国際標準化コースが開設されることを知り、KITへの進学を決意し、30歳で2校目の社会人大学院に通うことになりました。まさか入学後すぐに山梨県へ転勤になるとは...この時はまったく予想できませんでしたが(笑)。

Q : 在学中の思い出や、ご自身の変化についてお聞かせください

KIT入学と同時に山梨への転勤が決まり、業務内容は知財の仕事から販売企画や広告宣伝の仕事に変わりました。一時期は大学院を辞めることも考えましたが、事務室の皆さんのサポートのおかげもあって、何とか踏みとどまり休学の申請をしました。しかし、なぜ授業にでるのか?何を学ぶのか?と、自問自答を繰り返しながらも、知財への情熱は高まるばかり。本当に自分は知財の仕事が好きなんだなと思いました。復学してからは午後休みや週末休みを利用して山梨から2年ほど遠距離通学をしました。こちらも多くの時間とお金を掛けて虎ノ門キャンパスまで来ているので、学ぶ時は真剣勝負です。授業終了後に終電で帰れず、翌日始発で山梨に帰ったことや、マンガ喫茶に泊まったのは良い思い出です。

毎週土曜日のお昼に行われる修士研究指導(丸島ゼミ)の時間は苦しいけれど、成長を実感できる場所でした。自分の考えた研究テーマに対して、厳しいダメ出しと難しい課題が示され、やっとの思いで答えを出しても、またレベルの高い課題が次々と突き付けられます。その繰り返しです。一人では絶対に乗り越えることが出来ないことでも、指導教員や共に頑張るゼミ仲間のおかげで、自分自身の限界を突破することができました。

KITは、知的財産とMBA(経営)の融合を目指して、イノベーションマネジメント研究科をスタートさせましたが、私も同じタイミングでイノベーション統括部へ異動となったのも何か深い縁を感じます。先ほどご説明した「ecコンシェル」のように、既存の常識にとらわれない新たなサービス(付加価値)を生み出し、日本の産業や社会に貢献していこうと考えています。

Q : 教員や学友とのエピソードがあれば、教えてもらえますか?

プライベートな話をしますと、KIT在学中に結婚式を挙げたとき、お世話になった先生方や一緒に学んだ仲間が多く駆けつけてくれたことにとても感謝しています。業界も職種もバラバラな人間が刺激し合うのは社会人大学院の醍醐味ともいえますし、このつながりはこれからもずっと大切にしていきたいと思います。

今ではゲスト講師としてKITの授業に登壇する機会をいただいたり、弁理士会等で講演させて頂いたり、自身の研究成果をケーススタディとして特許庁での教材製作にするといった経験もさせてもらいました。また、休日に趣味のサイクリングに出かける時には、KITの教員や事務職員の方々と一緒に走ることもあります。公私ともにお世話になっています。

Q : これからのKITに期待することは何かありますか?

働きながら学ぶ人はますます増えていくと思います。私の場合も、知財戦略をさらに学びたい、究めたいという想いのもと、KITが2校目の社会人大学院となりましたし、一生学び続けたい人にとって最良な学び舎になって欲しいと思います。すでに修士学位やMBAを持っている方たちにとっては、科目等履修生制度を利用して好きな科目を学んだり、自身の考えているビジネスモデルや研究テーマを厳しいゼミ指導のもとで磨き上げることもできます。あまり、厳しい、苦しいと言うと、KITに人が来なくなってしまいますね(笑)。けど、苦しいからこそ人は成長できるのだと思います。

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