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チューター紹介

教授
釜親 徹 KAMOYA,TORU

略歴:金沢大学理学部数学科卒。石川県立明和養護学校教諭、石川県立高校教諭(野々市明倫、金沢錦丘)、石川県教育委員会事務局教職員課管理主事、石川県教育センター主任指導主事、石川県立高校(金沢桜丘、金沢錦丘、金沢二水、羽咋)にて教諭、主幹教諭、教頭、副校長、校長を経て、2021年本学教授就任。

 

●在学生の皆さんへメッセージ:

 大学は自由です。高校に比べると、自分の好きなことに打ち込める時間はあるのではないでしょうか。
誰しも、学びたいことは何かと考え、選んだ大学ですから、打ち込めるものがあるでしょう。
私は数学を学びたいと思い、大学を選びました。
しかし、学問の難しさは想像の域を超えていました。ただ、そういう状況の中でも、専攻分野については、意地とプライドを持って取り組みました。また、大学を勉強だけで終えるのはもったいないと思い、体育会にも所属していたり、ミニコミ誌(のちにキャンパス誌)を制作するサークルを始めたりしました。それまでに交わることがなかったような、様々な人との出会いがありました。このときの経験は、卒業後の生き方にプラスになっています。コロナ禍もあって、内向きの時代へと変わったような気がします。こもりがちにならないよう、タイミングを逃さずに、外に打って出ることは大切です。

●高校生の皆さんへメッセージ:

 ある調査で、小中高生の将来なりたい職業のランキングが、中高生はともに1位会社員、2位公務員という調査結果がありました。質問の仕方にもよると思いますが、安定した生計を保つために、という考え方が若い世代にも浸透しているのでしょうか。
資格が必要なものは別として、どんな職業に就きたいかという観点よりも、どんな学問、分野のことを学びたいのかという観点で、大学選びをしたほうがよいと思います。後でわかりますが、高校生の知っている範囲は限られていています。大学では、学問だけではなく、今まで知らなかったことが形を伴って目の前に現れてきます。
その中には、あなたの将来に関連するものがあるはずです。大切なことは、どの大学に進むかということより、
どんなふうに知らないことを見つけ、どんなふうに学んでいくかという、あなたの姿勢にあると思います。
もはや古い言葉ですが、情報化社会です。様々なメディアから得られる知識は山のようにありますが、実際に人との出会いから得られる知識は、あなたに印象を残します。内向きの時代へと変化していますが、大学に進んだら、人との出会い求めて、外に打って出ることは大切です。