電気回路・電気磁気学・電子回路などの電気の基礎知識を修得し、物理的・数学的考察により、具体的な問題に適用でき、電気電子工学に関わる計測・実験、および、コンピュータや自動制御についての基礎知識を修得し、実際に制御・測定・解析を行うことができる能力を身につける。また、電気工学コースでは、電気エネルギー・制御技術とそれを支える材料・デバイスに関する基礎知識を、電子工学コースでは、エレクトロニクス技術とそれを用いた情報通信や音響・映像に関する基礎知識を修得し具体的に活用できる能力を身につける。電気電子分野における新しい課題を自らが提案し解決できる能力を養い、日本人の道徳・技術者倫理を踏まえて世代の異なる電気電子技術者と専門的な議論ができ、専門以外の分野にも目を向け、創造的な発想に向けて挑戦できる技術者を育成する。
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社会を支える「ものづくり」の三大技術である機械分野、電気・電子分野、情報分野の技術について、工学と社会さらには地域とのつながり、歴史および現在、未来の技術について学び、「自ら考えて行動する技術者」となる意識を明確にする。各分野における学ぶ領域、学問の拡がりを学び、各自の将来の目標、夢を実現するためのキャリア形成を意識して、修学計画能力を身に付け、今後の学習姿勢を確立する。また、修学において必要不可欠となる数学的な能力を養成することも目標とする。
行動目標●現代社会における工学部の役割を理解し、自身の修学計画を立案することができる。電気電子工学科の「学ぶ領域」、研究分野を理解し、今後の勉学の方法、履修計画について主体的に考えることができる。「電気と磁気、計測」、「コンピュータ」について概略を説明できる。「発電機、電動機、変電」、「パワーエレクトロニクス」について概略を説明できる。「半導体」、「トランジスタとIC」について概略を説明できる。自身のキャリア形成プロセスを自身の言葉で述べ、それを第三者に伝える事ができる。
当科目は電気系科目の中で基礎となる重要な科目であり、電気回路に関する基礎知識を修得し、その物理学的・数学的考察によって、電気回路の特性解析および設計を行うことができる能力を養う。はじめに抵抗(R)のみの回路が直流電源に接続された場合について学習し、次に抵抗(R)、インダクタンス(L)、静電容量(C)およびそれらの組み合わせからなる回路が交流電源に接続された場合について学習する。さらに記号法による回路の計算方法を修得する。
行動目標●直流回路におけるオームの法則とキルヒホッフの法則を説明できる。また、これらを用いて直流回路の計算ができる。直流回路における最大電力条件を計算できる。正弦波交流の平均値や実効値の計算ができる。また、R、L、Cの回路解析ができる。複素数を用いる記号法により回路解析ができる。また、回路の各部の電圧・電流のフェーザ図を描ける。
「電気回路 I 」の復習を含め、本講義では、抵抗(R)、インダクタンス(L)あるいは静電容量(C)およびそれらを組み合わせた基本回路からやや複雑な交流回路までを扱う。交流回路の計算では、フェーザと複素数を用いたいわゆる記号法を用いて解くのが常識と言っても過言ではない。ここでは、記号法による回路解析手法を修得する。本講義後、「電気回路 III 」において、さらに高度かつ複雑な電気回路の解析手法について学習する際のベースとなる。
行動目標●記号法によりR-L、R-CあるいはR-L-C直列回路や並列回路の回路方程式を立て、回路解析ができる。記号法で直・並列回路の位相条件問題や交流電力の基本的な問題が解ける。記号法を用いて直列共振回路や並列共振回路の問題が解ける。記号法を用いて電力の問題が解ける。
「電気磁気学Ⅰ」は電気・電子分野における重要な基礎科目であり、2年次以降に履修する専門科目を理解するのに必須である。本科目では、主として、誘電体を含む静電場における電荷、電界、電位、静電容量に関する基本法則を理解すること、静電界に関する諸問題への解答能力を修得することを「学習・教育目標」とし、「電気磁気学Ⅲ」の理解に必要な基礎学力を身につける。
行動目標●電荷の性質、電荷間に作用するクーロン法則が理解でき、静電界に関する基礎的な問題が解ける。電荷が形成する電界と電位の関係を理解し、ガウスの法則を用いて種々の電荷分布に対する電界と電位の基礎問題が解ける。導体系の静電容量、静電エネルギー、複数のコンデンサの直並列接続による合成容量に関する基礎的な問題が解ける。誘電体の電気分極を理解し、誘電体を含む導体間の静電容量および静電エネルギーに関する基礎的な問題が解ける。
正しく図面を読み取り、描くことは電気技術者に必須の能力である。電気製図は回路を設計し、実現する上で必要なものであり、さらには他人に正確に図面の受け渡しをする上で必須となる。本科目では電気に関連する製図について学習し、製図と規格、線の用法などの製図の基礎を学ぶ。ボルトやナットなどの基礎的な機械要素の製図、電気回路や電気機器の設計で必要となる回路要素と回路図の製図を行い、製図の読み方、描き方について修得する。
行動目標●製図で用いられる線種、文字、記号が理解でき、他人に説明できる。電気回路をJIS規格にあった方法で描くことができ、他人に説明できる。簡単な機械製図が理解でき、他人に説明できる。
問題発見、問題解決するプロセスにおいては、自分の考えや主張を文章としてまとめ、情報を発信する能力が必要である。本科目では、電気電子工学科の2つのコースの「学びの領域」と、それぞれの領域で2年生後学期から開講される専門科目群とその概要について理解し、自らが取り組む専門領域を決め、自らのキャリアデザインを視野に入れた履修計画と学習計画を論理的な文章としてまとめる。専門的な文章作成能力を身に付けるだけでなく、自らの学習目標を明確にすることが目標である。
行動目標●電気電子工学に関する技術の動向や業界・企業について調査し、自分に適した進学・就職の目標を設定できる2つのコースの専門領域や推奨科目について説明できるとともに、その必要性や広がりについても説明できる。4期以降における自らの学習目標を明確に説明できる。4期以降の学習・履修計画を立てることができる。自分の考えを具体的かつ論旨明快な文章として表現することができる。
「電気回路Ⅰ」および「電気回路Ⅱ」で学んだフェーザによる交流回路の考え方と計算法をもとに、本科目ではより進んだ内容について学習する。具体的には、交流回路で消費電力が最大になる条件を求める最大電力問題、回路素子の値や周波数が変化したときのフェーザの変化を複素平面上の図形で表すフェーザ軌跡、複数のインダクタ間の結合を扱う相互誘導回路、入力と出力がある回路網を取り扱う手法である2端子対回路の概念などを扱う。
行動目標●記号法を用いて最大電力問題が解ける。記号法を用いてフェーザ軌跡の問題が解ける。相互誘導現象について説明でき、記号法を用いて基本的な相互誘導の解析ができる。2端子対回路で、少なくともZ、Y、Fの各マトリクス表示を用いた計算や、T形およびπ形等価回路への変換ができる。
「電気磁気学Ⅱ」は電気・電子分野における重要な基礎科目であり、その修得は他の専門科目を理解するために必須である。本科目では、主として、電流がつくる磁界およびそれらの相互作用、自己および相互インダクタンスに関する基本法則を理解すること、磁界に関する諸問題への解答能力を修得することを「学習・教育目標」とし、「電気磁気学Ⅲ」の理解に必要な基礎学力を身につける。
行動目標●電流とその周りの磁界の関係を理解し、ビオ・サバールの法則、アンペアの法則を用いて基礎的な磁界問題が解ける。磁界と電流の関係を理解し、磁界中にある電流の流れている導線に働く電磁力を計算できる。磁界が電流に及ぼす作用を理解し、電磁誘導に関するファラデーの法則を用いた基本的な計算ができる。自己および相互インダクタンスについて理解し、関連した基礎的な問題が解ける。
電子回路はエレクトロニクスの技術者や研究者にとって、非常に重要な学問である。本科目では、最初にダイオードやトランジスタの基本動作を主体としたアナログ電子回路の基礎について学習する。次に、バイポーラトランジスタを用いた基本増幅回路を理解することにより、アナログ電子回路の考え方や設計法を身につける。さらに、FETやオペアンプの回路についてもその動作原理と回路を具体的に学習する。また、パルス発生回路(マルチバイブレータ)についても学ぶ。
行動目標●ダイオード、トランジスタの働きを説明できる。トランジスタ増幅回路の小信号等価回路を書ける。トランジスタ増幅回路の各電圧・各電流値を計算で求めることができる。FET増幅回路の小信号等価回路を書ける。オぺアンプを用いた回路を設計できる。パルス回路(微分回路、積分回路、マルチバイブレータ)が説明できる。
電気電子工学分野において技術の進歩や課題の解決のために、コンピュータは必須のツールとなっている。自動計測制御や回路などの設計のためにもソフトウェアは欠かすことができない。プログラミングや数値解析などの技法を体系的に学んで身につけた電気電子工学技術者が、今日、社会から求められている。本科目の目標は、主に実習を通して、C言語プログラミングの基本的技法を修得することにある。さらには、電気電子工学分野での解析のツールとして、数値解法を活用できるようになることにある。
行動目標●電気電子技術者として、数値解析や自動計測制御など、どのような所でプログラミング能力が必要になるか、説明できる。コンピュータに解かせたい問題について、効率的なアルゴリズムを与えることができる。C言語で、場合分けや繰返しを用いたプログラムを作成することができる。C言語で、ユーザ関数を用いたプログラムを作成することができる。C言語で、配列や構造体を用いたプログラムを作成することができる。ポインタやストリーム入出力の章で学んだ内容の要点を説明できる。
本科目では、エレクトロニクス、情報・通信、および電力・エネルギーの分野まで幅広く利用されている半導体電子デバイス分野を主に扱う。具体的には、pn接合の基礎やバイポーラ形およびMOS形トランジスタの基本構造および動作原理を学習する。また、光・電子デバイスやエネルギーデバイスなどの各種電子デバイスについて、必要最低限の物理とそれらの基本構造や動作原理、ならびに具体的な応用事例を学ぶ。本科目は、後に開講される「物性工学」を理解する上でのベースとなる。また同時開講の「電子回路Ⅰ」の理解にもつながる。
行動目標●前期量子論の概念や半導体の基本的性質を説明できる。pn接合のエネルギーバンド図や電気的特性について説明できる。バイポーラトランジスタの構造や動作を説明できる。MOS構造およびMOSトランジスタの構造や動作を説明できる。
本科目では、電気電子工学技術者としてコンピュータを設計できるようになる素養を身につけることを目標とし、特に、汎用コンピュータの基本構成および動作原理の理解に主眼を置く。コンピュータハードウェアは、多数の階層の要素技術を結集し精巧に構築されたシステムであり、これらそれぞれの階層の要素技術について概略の把握も目指す。また、ソフトウェアについてもOS(オペレーティングシステム)、組み込みソフトウェアの概要の把握を目指す。
行動目標●コンピュータの基本構成およびしくみを、理解し、説明できる。C言語、アセンブリ言語、機械語で記述された簡単なプログラムを、対応づけて理解し、説明できる。CPUの基本構成、および、CPUにおける機械語命令の処理の流れを説明できる。アドレス空間、CPUとメインメモリとの連携、および、記憶デバイスの階層構成、について説明できる。汎用コンピュータの高性能化に向けた技術開発の動向に関し、講義内容の概要を説明できる。
状況や条件が変化した時、ある状態が安定な状態に落ち着くまでの過渡期に生じる現象が過渡現象である。本科目は、電気回路の回路方程式(微分方程式)を立て初期条件を入れて、過渡状態にある電気回路の電圧、電流、エネルギーなどを計算する方法を学ぶ。またラプラス変換とその応用を学ぶことにより複雑な回路の過渡現象を解析する方法を学ぶ。これらにより、電気回路で生じる各種過渡現象を理解する。本科目の内容は、後に開講される「自動制御」において学ぶ自動制御理論やそれを使った応用を理解する上でのベースとなる。
行動目標●電気回路を見て、回路方程式(微分方程式)を立て、初期条件を書くことができる。電気回路を見て、初期条件を見つけて適用することができる。微分方程式を解いて、過渡現象を表す式を求めることができる。過渡現象を表す式をもとにして、それを図示することができる。ラプラス変換法を理解できる。ラプラス変換を用いて、電気回路の過渡現象を解くことができる。
電気電子計測は、適切な計測器を使って電気的な種々の量、例えば電圧、電流、抵抗などを測る手立てである。また、場合によっては電気の世界から足を踏み出し、長さ、重さ、速さなどの物理量を測ることもでてくる。本科目では、これら電気や電子計測の基礎が理解できるように、単位や測定用語の意味と使い方、測定誤差を学ぶ。その後、主要な電気電子計器であるアナログ指示計器類、各種デジタル測定器類、オシロスコープなどの構成と測定原理などを習得する。
行動目標●計測の基礎となるSI単位を使いこなすことができ、測定用語が説明できる。主な電気電子計器(アナログ計器)の構成と測定原理が説明できる。主な電気電子計器(ディジタル計器)の構成と測定原理が説明できる。各種電子計測器(オシロスコープ、周波数カウンタ、インピーダンスブリッジなど)の構成と測定原理が説明できる。計測対象量に合わせて適切な測定手段、測定器が選択できる。
現代社会の基幹をなす電気エネルギーは益々多様化し、理工学分野で高電圧の特性を利用した装置は極めて多い。我が国では、今後、電力需要増加による設備更新より既設高経年設備の適切な管理が重要な課題となっており、設備の障害検知や絶縁設計の更なる高度化と信頼性の向上が以前に増して要請される。これに対応するには高電圧パルスパワー工学の知識が必要不可欠である。この授業では、高電圧環境下で生じる諸現象の基本的特性を理解し、放電現象とそのメカニズム、高電圧の発生と計測法、高電圧応用について学習する。
行動目標●各種の電極構成で生じる電界強度を解析式から計算できる。
電界中に存在する荷電粒子の運動を理解し、放電の基礎現象を概略的に説明できる。タウンゼント理論とパッシェンの法則を数式的に説明でき、ミークのストリーマ理論を図式的に説明できる。液体・固体誘電体中の電気伝導特性と放電特性を理解し、気体中の特性と相違する点を概略的に説明できる。交流・直流・インパルス高電圧の発生法と測定法を回路図から説明でき、主な絶縁試験法を概略的に説明できる。気体・液体の高電圧応用技術を例示して概略的に説明できる。
現代の情報化社会におけるIT産業の興隆は、電子材料や電子デバイスが産業基盤として支え、半導体・誘電体・磁性体などの電子物性(特に、それら固体中の電子の振る舞い)が重要な役割を担っている。材料の特性やデバイスの動作原理を理解するために、固体結晶中の電子の基礎物性、特に量子力学に基づくバンド理論を学ぶ。原子・分子と、それらの規則的な集合体である結晶中の電子の振る舞い(挙動)を量子力学的に理解する。その上で、固体中の電気伝導と、導体・半導体・絶縁体の特性、さらに、物質の誘電的性質と磁性について理解する。
行動目標●水素原子についてのシュレーディンガー波動方程式の解の物理的意味を説明できる。
原子、分子そして結晶状態のエネルギー準位の変化、および、結晶におけるバンド形成を説明できる。バンド理論を用いて、導体、半導体、および、絶縁体の違いを説明できる。結晶内の電子の運動について、ドルーデ理論、移動度、緩和時間、有効質量などを用いて説明できる。双極子モーメントと各種誘電分極のミクロな現象(機構)、および、誘電分散と誘電損失について説明できる。磁気モーメントを用いて物質における磁性の起源と磁化について説明でき、各種の磁性体について説明できる。
身近なスマートフォンやタブレット端末、無線LANに代表されるように、情報通信システムは日常生活だけでなく、ビジネスにも欠かすことができない社会インフラとして重要性を高めている。情報通信工学を専門とするにあたって、情報通信システムの基礎と社会基盤を支える情報通信ネットワークの構成を理解することが重要である。本科目では情報通信システムの基礎となる電話ネットワークをはじめ、データ通信、衛星通信、光ファイバ通信、近年発展が目覚ましい移動通信についてシステム的観点から理解する。
行動目標●情報通信システムの基本構成とその構成要素について説明できる。情報通信システムに用いる主要な用語を説明できる。各種情報通信システムの主要な通信方式について説明できる。
音響機器や映像機器など聴覚や視覚を介して音や映像という形で情報をやり取りする電子機器は大変多い。この場合、音波や光波が情報を伝えるためのキャリアとして利用され、情報は電気信号として用途に応じて様々な処理が加えられる。本科目では、音響工学の基礎、光波工学の基礎、および音響・映像に関するデータ処理の基礎を主に学習する。具体的には、音響の基礎とオーディオの基礎について学ぶ。光の基本的性質である反射・屈折、干渉・回折、拡散現象について学ぶ。また情報源符号化の方法とアナログ信号の標本化について学ぶ。
行動目標●音響の基礎について、理解し、説明できる。オーディオの基礎について、理解し、説明できる。光の基本的性質について、理解し、説明できる。音声および映像の基礎について、理解し、説明できる。情報源符号化の方法とアナログ信号の標本化について、理解し、説明できる。
現代社会を支える電力は、火力、原子力、水力発電所などで生み出され、送配電網で需要家に供給されている。本科目では、各種発電の原理、発電設備とその特徴など発電に関する基本を学ぶ。主力の火力発電については、設備や熱力学による発電効率の計算法などを、原子力発電については、原理、原子炉の形式、燃料サイクル、安全性などを学ぶ。また、水力発電や新しい発電法(太陽、風力、地熱、燃料電池発電)についても原理や特徴などを学ぶ。
行動目標●火力発電の各種熱サイクルを正しく理解し、熱効率の計算ができ、火力発電の特徴、設備、課題などを説明できる。原子力発電の原理、炉の形式、燃料サイクル、廃棄物処理および安全性について正しく理解し、説明できる。水力発電について原理、設備およびその特徴を説明でき、発電計算を行うことができる。太陽発電、風力発電、地熱発電および燃料電池発電について概要を説明できる。
電気機器は、電磁現象を利用して電力を変換する装置である。これには、電力を効率よく送ることのできる変圧器や、モノを動かす電動機、電力をつくる発電機がある。「電気機器ⅠおよびⅡ」では、これらの基礎が理解できるように、各種電気機器の構造、原理、特性、運転法などを学ぶ。本講義では、主として変圧器と直流機を取り上げる。変圧器は、交流電圧を高くしたり、低くしたりすることができ、電力の伝送には欠かせないものである。直流機は、直流で回転する電動機であり、速度が制御しやすく、電車などの用途に使われている。
行動目標●電気機器の種類とこれを学ぶうえで重要な電磁現象が説明できる。変圧器の構造と原理を理解し、等価回路を使って特性が計算できる。また、並行運転や三相結線などの方法が説明できる。直流機の構造と原理を理解し、励磁方式による種類と特性が説明できる。また、特性が計算できる。直流機を電動機として運転した場合の始動法と速度制御法が説明できる。
産業界や家庭内でもマイクロコンピュータを用いた自動制御機器が数多く使用されている。現在の工学分野では、自動制御理論を学習し、実践することは非常に重要なこととなっている。本科目では、制御系の数式化、ラプラス変換、ブロック線図、伝達関数を用いたフィードバック制御系の考え方を学び、さらに伝達関数の特性、制御系の安定性、過渡応答特性、定常特性などを学習する。また、それらを応用したフィードバック制御系の設計を行うことができることを目標とする。
行動目標●自動制御で用いられる要素の種類と各々の特徴を理解できる。ラプラス変換、ラプラス逆変換を理解できる。伝達関数を理解でき、自動制御系を伝達関数とブロック線図で表すことができる。伝達関数表現によるフィードバック制御系の基本設計ができる。自動制御系の安定性の評価方法について理解できる。
電気電子工学の最も基礎となる科目の一つが電気回路である。本科目では、電気回路Ⅰ、Ⅱ、Ⅲの修得者を対象に、電気電子分野で特に重要となる三相交流回路とひずみ波交流の理論について学ぶ。三相交流回路では、その性質と各種結線に対する計算法、ひずみ波交流については、フーリエ級数による波形の記述法とひずみ波回路の計算法について理解することを目標とする。
行動目標●三相交流回路の基本概念が理解でき、基礎的な計算ができる。三相結線方式の等価変換ができる。ひずみ波交流がフーリエ級数で表せることを説明でき、数式の意味が理解できる。フーリエ級数を求めることができる。ひずみ波回路の基礎的な計算ができる。
「電気回路Ⅲ」までの学習では回路素子や配線の大きさは無視できるものとしてきた。しかし周波数が高くなると、回路の空間的な広がりが無視できなくなり回路中の電圧・電流は単なる振動ではなく波としての様相を示す。本科目ではこのような高周波の信号を扱う回路や装置を理解する際に必要となる分布定数回路の理論を習得し、伝送線路に沿って伝わる電圧や電流の波の進行や反射、スミスチャートや散乱行列を用いた考え方や回路計算の手法について学ぶ。
行動目標●分布定数回路と集中定数回路の違いを説明できる。基礎的な分布定数回路の回路計算ができる。スミスチャートの使い方がわかる。整合回路の計算を行うことができる。
光・電子デバイスやエネルギーデバイスの各種半導体デバイスの動作原理を説明するために必要な半導体の基礎を学習する。特に、各種の半導体デバイスにおいて利用されているpn接合および金属-半導体接触について、「物性工学」で学習したバンド理論を用いて理解する。そして、それに基づいて、各種ダイオード、バイポーラ(pnpおよびnpn接合形)トランジスタおよび電界効果トランジスタ(FET)のデバイス構造、動作原理と特性を学ぶ。
行動目標●ドリフト電流と拡散電流について、定量的に説明できる。pn接合とMS接触のバンド図を描き、バイアス電圧を印加した時のキャリアの挙動を説明できる。pn接合及びショットキーダイオードの動作原理を説明でき、I-V特性及びC-V特性の式を導出できる。バイポーラトランジスタと電界効果トランジスタの動作原理を説明できる。
半導体と並んでエレクトロニクス分野の基盤となる光・電子デバイスの基幹材料である誘電体および磁性体の材料物性について学習する。誘電体の分極現象、磁性体の磁性の物理的内容を理解し、強誘電体および強磁性体材料のデバイスや機器などへの適用例について学習する。講義を通して材料の重要性を認識できるようにする。
行動目標●固体中の電子状態、原子の結合様式、バンド構造等の基礎的事項について説明できる。導電材料について、それらの特徴・用途について説明できる。誘電体材料について、それらの特徴・用途について説明できる。磁性体材料について、それらの特徴・用途について説明できる。
本科目では、情報通信ネットワークがどのような構成で作られ、どのような使われ方をしているか学ぶ。特に、インターネットで利用されている通信プロトコル、ネットワークセキュリティ技術、トラヒック制御技術等を学び、その原理や通信装置への実装方法について理解を深める。また、本科目ではIoT(モノ・コトのインタネット)やネットワーク仮想化等最新の技術動向についても理解し、情報通信ネットワークの研究の基盤を身につける。
行動目標●ネットワークプロトコルについて説明できる。ネットワークの階層モデルについて説明できる。インターネットで利用されるプロトコルについて説明できる。トラヒック理論の基本計算ができる。情報通信ネットワーク分野の最近のトピックスを説明できる。
情報通信工学を学ぶ上で必要となる情報信号の取扱い方および情報信号を伝送する技術の基礎をとりあげる。最初に、信号の解析手法であるフーリェ級数・フーリェ変換について復習し、波形解析の演習を中心に理解を深める。その中で信号の時間領域でのふるまいと周波数領域でのふるまいの関係を学ぶ。さらに振幅、周波数変調などのアナログ変調方式の原理と性質を学び、変調波の周波数スペクトラムの様子を学ぶ。最後に情報源符号化の方法を学び、アナログ信号の標本化に関する基本的な要件である標本化定理を学ぶ。
行動目標●周期関数のフーリェ級数展開を行うことができ、その意味を理解することができる。フーリェ変換・逆フーリェ変換を行うことができ、その意味を理解することができる。信号の時間域と周波数域の間の変換ができ、周波数帯域、フィルタの特性が説明できる。アナログ変調(振幅変調)の原理を説明できる。アナログ変調(周波数変調)の原理を説明できる。情報源符号化(PCM)の流れを説明でき、標本化周波数の条件(標本化定理)を理解することができる。
日常生活の中では、あらゆる種類の音があふれており、音は我々の生活に不可欠なものである。本科目では、具体的には、音波の物理特性を数学的に表現し、現象の解析方法を学ぶ。また、音響とオーディオの応用技術、日常生活における室内音響と聴覚に関する音の振る舞い、等の工学的な応用技術について学ぶ。
行動目標●音の物理現象について、理解し、説明できるようになる。音の物理量を用いて、音波の物理特性を表現し、現象を解析できるようになる。オーディオの応用について、理解し、説明できるようになる。室内音響に関する音の振る舞いを理解し、工学的に応用できるようになる。聴覚に関する音の振る舞いを理解し、工学的に応用できるようになる。
発電所で作られた電気エネルギーを有効かつ安定に需要家まで運ぶためには、電気エネルギー伝送システム(電力流通設備)が必要となる。本科目では、その構成と基本原理が理解できるように、送電、変電、および配電のハードとソフト両面について学ぶ。
行動目標●電気エネルギーの輸送(流れ)とその方式の概要が説明できる。変電所のしくみとその役割が説明できる。電気エネルギーの伝送特性が求められ、安定度の概略的な説明ができ、伝送路の簡単な故障計算ができる。過電圧と絶縁設計、保護継電方式、誘導・電波障害の概要が説明できる。
本講義では、「電気機器Ⅰ」に引き続き、各種電気機器について学ぶ。主として誘導機と同期機を取り上げる。誘導機は、交流で回転する電動機であり、構造が簡単で、堅牢、安価なため、産業用や家庭用の動力源として最も多く使われている。同期機は、交流で動作する容量の最も大きな発電機/電動機であり、火力発電所のタービン発電機などに利用されている。
行動目標●誘導機の構造と原理を理解し、等価回路を使って電動機としての特性が計算できる。また、始動法や速度制御法が説明できる。同期機の構造と原理を理解し、発電機としての特性や並行運転の方法が説明できる。また、特性が計算できる。同期機を電動機として運転した場合の特性と始動法が説明できる。
パワー半導体デバイスを用いた電気エネルギーの変換と制御(パワーエレクトロニクス)分野の基礎理論を学習し、電気エネルギーの応用能力を身につける。本講義ではまず基本的な電力変換の仕組みやパワー半導体デバイスの種類と特性を学習する。次に、パワー半導体デバイスを用いた電力変換回路として、整流回路、チョッパ回路、インバータ回路の動作原理と特性を学習する。
行動目標●パワーエレクトロニクスの意味やパワー半導体デバイスを用いた電力変換の特徴を説明できる。代表的なパワー半導体デバイスの種類と特徴を説明できる。整流回路、チョッパ回路、インバータ回路の基本構成を示し、動作を説明できる。整流回路、チョッパ回路、インバータ回路の運転中の波形を示し、出力電圧・電流を計算できる。チョッパ回路やインバータ回路に使用されるPWM制御の概略を説明できる。パワーエレクトロニクス技術の必要性とその応用技術を概略的に説明できる。
スマートグリッドや電気自動車等に代表されるように、現代の電気エネルギーの利活用は環境との調和が求められ、エネルギーと環境は密接に関連してきている。本科目では、まず、環境エネルギーの社会的背景を学習する。次に、電気エネルギーシステムを構成する重要なエネルギー変換デバイスとして一次電池、二次電池、燃料電池、太陽電池、圧電・熱電変換素子等を取り上げ、これらの開発動向、実用化の状況、構造、動作原理、特性を学習する。
行動目標●世界の環境エネルギー問題と各種エネルギー変換応用デバイスの役割について説明できる。電池の基本である電気化学エネルギー変換の概要が説明できる。電気化学エネルギー変換を応用した各種デバイスについてその特徴を説明できる。光電・熱電・圧電変換の原理とその応用について説明できる。大容量の電力貯蔵技術について種類・動作原理と開発状況が説明できる。
今日の情報機器、通信機器などエレクトロニクス機器の基盤技術である集積回路、光デバイス、さらには、センサーデバイスを学ぶ。具体的には、集積回路としてCMOS構造、論理集積回路、メモリ集積回路、化合物半導体を含む個別半導体素子を学ぶ。光デバイスとしては、発光ダイオード(LED)、半導体レーザ、受光素子、撮像素子などを学ぶ。
行動目標●CMOSの構造、及び、特性を説明できる。論理集積回路、メモリ集積回路の種類と構造を説明できる。集積回路の製造工程(プロセス)と設計技術の概要を説明できる。通信用高速デバイス、センサーデバイスについて概要を説明できる。発光ダイオード、レーザダイオードの構造、特徴を説明できる。太陽電池、オプトエレクトロニクスの概要を説明できる。
本科目では電磁波によるエネルギーの伝達、電磁波の放射について学び、電磁波について基礎的な計算を行う。電磁波の送信と受信に欠かせないアンテナの諸特性を理解し、設計に必要な基礎的な計算を行う。また、媒質中およびその境界での電磁波の振る舞いについて学び、大気中の電波伝搬の形態を理解する。さらに、電波を通信に用いる場合の基本となる電波の送信と受信について学び、C/N比の基礎的計算を行う。
行動目標●電波の概念と役割を理解し、応用される仕組みを説明できる。電磁波の性質と伝搬について理解し、基礎的な計算ができる。アンテナの概念を理解し説明でき、基礎的な特性の計算ができる。電磁波の振る舞いを理解し、代表的な概念について説明できる。電波伝搬の基礎を理解し、代表的な概念について説明できる。電波の送信・受信について理解し、基礎的なC/N比の計算ができる。
通信工学を学ぶ上で必要となる通信系の構成、情報・信号の取扱い方、通信品質を悪化させる要因とC/N比、ディジタル変復調、多重化を取り上げる。各項目に対して、その考え方、原理的なふるまいを与える理論式、計算法に重点をおいて学ぶ。
行動目標●電気通信の基本的事項と情報の取扱い方を理解し、説明できる。画像や音声の符号化の仕組みが理解できる。ベースバンド伝送理論の原理を理解し、簡単な計算ができる。ディジタル変復調の原理を理解し、簡単な計算ができる。通信を悪化させる要因の表わし方を理解する。多重化の原理を理解し、簡単な計算ができる。
音響および映像は情報通信メディアとして欠かせない。本科目では特に人と機械をつなぐ音声および視覚の情報処理・伝送技術を学ぶ。計算機における音声および映像の処理・分析方法を学び、機械による音声および映像の認識に必要とされるデータ処理技術を理解する。その上で、具体的なハードウェアとそれを動かすソフトウェアを活用して、視線計測の技術や仮想世界への没入感を生み出すVR技術、あるいは現実世界に仮想物体を投影するAR技術などを体験的に理解することを目標とする。
行動目標●音声を計算機に取り込み、加工する技術の基礎を理解し、説明できる。映像を計算機に取り込み、加工する技術の基礎を理解し、説明できる。機械学習についての基礎知識を理解し、説明できる。仮想現実を実現する技術の基礎を理解し、説明できる。拡張現実を実現する技術の基礎を理解し、説明できる。インターネットに掲載される各種解説記事を独力で理解し、活用できる。
光波の記述法と物理的意味を示し、光の基本的性質である反射・屈折、干渉・回折、拡散現象について学ぶ。また、画像情報の物理的意味を測光学の立場から考え、放射量と測光量の扱いを学んだ上で、各種の情報機器、情報システム、映像表示システムについて、その構造、動作原理、応用などについて学習する。更に、人間工学の立場から、画像認識や画質評価技術の重要性を理解する。
行動目標●波動性に基づいた光の基本的性質を理解し、光と物質との相互作用による伝搬状態の変化を説明できる。電磁波の基本的性質を理解し、平面波の性質、偏光特性について説明できる光の反射、屈折、可干渉性光を理解し、光の伝搬現象について説明できる。光学システムを利用したフーリエ変換を理解し、基礎的な画像処理演算ができる。並列演算処理の特徴を理解し、画像情報を認識・復元する仕組みを説明できる。
「プロジェクトデザイン入門」、「プロジェクトデザインⅠ・Ⅱ」、「プロジェクトデザイン実践」、専門科目などで学習した理論および手法を生かし、電気エネルギー技術、情報・制御技術、エレクトロニクス技術に関するさまざまな「実験・演習」を行うことで、技術者に必要な”問題発見・解決能力”、”分析・解析能力”、”専門的な基礎能力”、”工学的な応用能力”を修得し、次年度の「プロジェクトデザインⅢ」で活用できるようにする。
行動目標●実験を安全かつ適正に実施できる。実験値を用いて正しく理論計算でき、かつ分かりやすい表とグラフにまとめることができる。実験方法と結果のみではなく、考察をも明記した報告書を作成できる。
「プロジェクトデザイン入門」、「プロジェクトデザインⅠ・Ⅱ」、「プロジェクトデザイン実践」、専門科目などで学習した理論および手法を生かし、電気エネルギー技術、情報・制御技術、エレクトロニクス技術に関するさまざまな「実験・演習」を行うことで、技術者に必要な”問題発見・解決能力”、”分析・解析能力”、”専門的な基礎能力”、”工学的な応用能力”を修得し、次年度の「プロジェクトデザインⅢ」で活用できるようにする。
行動目標●実験を安全かつ適正に実施できる。実験値を用いて正しく理論計算でき、かつ分かりやすい表とグラフにまとめることができる。実験方法と結果のみではなく、考察をも明記した報告書を作成できる。
現代社会の機能を支える多くの電気製品は設計作業を経て製作される。設計とは、実現すべき装置の仕様を決定し、与えられた技術的要件を満足させながら、最も経済的に、また、最も短日月に装置を製作する手立てであり、その寸法、形状、性能、価格などを算出し、図面として製造ラインへ指示するまでの一連の作業をいう。本科目では、これらの基礎が理解できるように、電気機器設計を例に取り、講義と演習を通して設計手法の考え方とCADによる図面作成の双方について学ぶ。
行動目標●設計技術の使命を説明できる。設計に関する規格の目的と種類を説明できる。電気機器設計の基礎原理を理解し、設計の流れを説明できる。同期機の設計法を理解し、これに従って設計計算できる。CADで簡単な図面を作成できる。
電気エネルギーを、光や熱、あるいは力学エネルギーに変換することは容易である。しかも、変換量を容易に制御できるので、家庭や産業で広く実用されている。本科目では、体系的に分類された電気エネルギー利用形態の概要を学習する。すなわち、ビルや工場の各種設備、あるいは鉄道、飛行機、自動車などの交通施設で用いられる電動機と照明、電熱、電気化学、および自動制御技術について、さらにその他の電気応用分野に関して、超電導、静電気、磁気応用などについても学ぶ。
行動目標●電動機の基本的諸特性および産業分野における応用例が説明できる。電気化学の概要および一次、二次電池の種類や特徴が説明できる。電気加熱や電気加工等の具体例およびその特徴が説明できる。各種照明用光源や照明方法が説明でき、簡単な照明計算ができる。熱交換器の原理に基づいて、各種空調方式、空調設備の原理や特徴が説明できる。分散電源、スマートグリッド、超電導送電等の最近および次世代の電力系統技術の概要が説明できる。
電気関係業務の監督、管理に従事する場合、専門技術に加えて、これに関連する法令や管理的知識を必要とすることが多い。この見地より、本科目では、電力を供給する電気事業者への各種規制、また、電気に起因する障害、事故の状況と安全確保のための法令、ならびに基準の概要が理解できるように、これら諸法令と合理的な電気施設管理法について学ぶ。
行動目標●電気関係法令の概要が説明できる。電気設備技術基準の基本用語を理解し、技術基準の例をいくつか挙げることができる。電気施設管理のあり方について、その概要が説明できる。
電気通信事業法は昭和60年に施行され、電気通信事業の分野に競争原理が導入された。その後も電気通信の技術革新、インターネット並びに携帯電話の普及等の環境変化に対応しその都度同法および関連法令は改正され今日に至っている。この科目では、電気通信事業の運営並びに電気通信主任技術者の国家試験受験のために必要な電気通信法令の知識を習得する。
行動目標●主な電気通信関連の法令の体系および目的を理解し、説明できる。各法令の内容および用語を理解し、説明できる。各法令について事例に対応させて理解し、説明できる。電気通信主任技術者資格試験の問題を解くことができる。
電気工学または電子工学に関するプロジェクトデザインⅢの新しい課題を自らが提案し、これまでに修得した知識・技術を用いて、その課題を解決するための方法について学ぶ。これにより、技術者としての総合的な能力を築く基盤を身に付ける。
行動目標●プロジェクトデザインⅢのプロジェクトの目標や行動計画について明確なイメージをもつことができる。プロジェクトデザインⅢのプロジェクトのテーマ概要について説明ができる。プロジェクトデザインⅢを自主的に実施するための基礎的な知識や技能を修得できる。設計や研究のプロセスが修得できる。
これまでに修得した知識・技能をフルに活かして、プロジェクトテーマの研究活動に取り組み、問題提起能力、問題解決能力、創造性能力を養い、技術者としての総合的能力を身につける。
行動目標●研究の目的と内容が説明でき、問題点を明確にして、解決法を提案できる。グループ討論や、指導教員との適切なコミュニケーションによって、粘り強く研究を遂行できる。研究成果をプロジェクトレポートとしてまとめることができる。研究成果を効果的にプレゼンテーションできる。
自分の将来の進路、技術者としての職業観の形成を計り、自分に適した進学・就職の目標を設定すること、およびそのために必要な準備・対策に自主的かつ意欲的に取り組むことを目的とする。主な課題は3つある。1.自己分析とキャリアデザイン、2.進路アドバイザーや企業人技術者の講演、工場見学などを通して職業に対する意識向上を計り、自分に適した進路の在り方を探究する。3.資格取得、一般常識、総合適性検査(SPI)など準備・対策に比較的長期を要する課題に計画を立てて着手する。
行動目標●人生設計と進路との関係を自ら深く考察できる。自分に適する進路を発掘すべく、それに必要な思考や行動ができる。進学・就職など自分の進路に関する方針や目標を自ら立案する方法を習得し、立案できる。進路に対する目標を達成するために必要な知識、能力、資格などを調査し、自ら準備・対応ができる。
自分の将来の進路、技術者としての職業観の形成を計り、自分に適した進学・就職の目標を設定すること、およびそのために必要な準備・対策に自主的かつ意欲的に取り組むことを目的とする。主な課題は3つある。1.自己分析とキャリアデザイン、2.進路アドバイザーや企業人の講演、先輩達の体験談聴講などを通して職業に対する意識向上を計り、自分に適した進路の在り方を探究する。3.資格取得、一般常識、総合適性検査(SPI)など準備・対策に比較的長期を要する課題に計画を立てて着手する。
行動目標●自分が目指す進路を選択できる。進路選択に必要な情報の収集ができる。各種模擬試験の結果から自己の適性を冷静に判断できる。自分の思っていること、考えていることを相手に明確に伝えることができる。
「電気数学」では、電気・電子分野における専門科目を理解するために必要と考えられる、少し高度な数学を修得することを「学習教育目標」とする。具体的には、フーリエ級数、フーリエ変換、およびラプラス変換などを学ぶ。本科目の内容は、同時開講の「過渡現象論」を理解する上で必要であり、さらに3年次に開講される「電気回路Ⅳ(電気工学コース)」、「自動制御」、「パワーエレクトロニクス」および「情報伝送工学」の理解にもつながる。
行動目標●フーリエ級数の概念および計算方法を理解し、基礎的な計算および応用問題が解ける。フーリエ変換の概念および計算方法を理解し、基礎的な計算および応用問題が解ける。ラプラス変換の概念および計算方法を理解し、基礎的な計算および応用問題が解ける。