技術者の礎となる広範な教養(日本語表現力、技術者倫理、日本文化・歴史と国際社会、健康と体力)と「KIT IDEALS:行動規範」「KIT人間力:社会への適応性」を体得した「知性・感性・徳性」豊かな人材を育成する。修学の基本ルール・スキルを修得した上で、「修学・キャリアポートフォリオ」の活用により「自主的・継続的な学習習慣」を身につけ、自己管理能力を高め、計画・実践・点検・改善のPDCAサイクルとキャリアデザインを日常的に意識し行動できる人材を育成する。
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本学での学習環境を把握するとともに、学生生活に潜む危険性を理解し、学習習慣や生活習慣を確立し、学習や生活に意欲的に取り組むことができる。自己管理や共同の実践により、その重要性を認識し、本学学生として学習や生活に取り組む正しい能力を「学習支援システム」などの活用を通して身につけることができる。学習目標の設定と達成のための計画を行い、自身の強みを認識し、キャリアデザインの意識を高め、自己実現へと積極的に行動する態度を身につけることができる。
行動目標●
「1週間の行動履歴」などの作成を通して自己管理能力を高め、提出物の締切厳守を含めた「自ら学ぶ」姿勢を確立できる。「新聞ポートフォリオ」の作成を通して社会に関心をもち、キャリアデザインの意識を高めることができる。講話を聴講し、講話内容の的確な整理を行うとともに、自身の見解を文章で表現することができる。文章作成の基本技術を学習し、ルールに沿った文章の作成ができる。グループ討議を通して自己の見解と他者の見解を対比させ、意見をまとめ、口頭および文章で発表・表現することができる。今後の学習目標を明確にするとともに、後学期の履修計画を立てることができる。
「1週間の行動履歴」などの作成を通して自己管理能力を高め、提出物の締切厳守を含めた「自ら学ぶ」姿勢を確立できる。「新聞ポートフォリオ」の作成を通して社会に関心をもち、キャリアデザインの意識を高めることができる。講話を聴講し、講話内容の的確な整理を行うとともに、自身の見解を文章で表現することができる。文章作成の基本技術を学習し、ルールに沿った文章の作成ができる。グループ討議を通して自己の見解と他者の見解を対比させ、意見をまとめ、口頭および文章で発表・表現することができる。今後の学習目標を明確にするとともに、後学期の履修計画を立てることができる。
行動目標●「1週間の行動履歴」を作成し、「1年間の達成度自己評価」と次年度の目標との対応を文章で報告することができる。講話の内容を整理し、それに対する自己の見解を文章で表現することができる。グループ討議を通して問題点を見出し、自己の見解を口頭および文章で発表・表現することができる。社会に関心をもち、「リサーチ・ペーパー」などの作成を通して、論理的な文章を作成することができる。「4年間の履修計画」や将来の展望を具体的に考え、文章で報告することができる。時間、提出物の締切、ルール、マナーなどを守る、グループ活動で協力するといった態度を養い、実践することができる。
発展するグローバル社会で、本学の目標である「自ら考え行動する技術者」となるためには、常に社会の動きに関心を持ち、基礎学力、専門学力や人間力を身につけて、将来の職業観を持ち、キャリアデザインを意識する必要がある。本科目の内容は、誇りを持って行動する技術者になるための必要な心構えや素養としての社会の状況とその中で活動する企業のあり方、技術者の役割や社会からの期待、社会への責任、イノベーション(革新)の必要性などである。その上で自らのライフプランを考えて、今後の学習の心構えを身につける。
行動目標●社会の動向に関心を持ち簡潔な文章で報告できる。技術者の責任ややりがいを理解して、キャリアデザインの重要性を理解して見解を文章で報告できる。社会に貢献する技術者と技能者の違いを理解して、グループ討議で自己意見を発表できる。技術者として社会で活躍する自分のライフプランを理解して、グループ討議で自己意見を発表できる。社会に貢献できる人材になるための心構えと自主的・継続的な自学自習能力を身につけ、計画的に実行できる。
神代・古代から近世にかけての日本の歴史・文化・伝統を理解しつつ、日本および日本人の特質を探求し、日本人としての自覚を深める。一方、行動する技術者、ひいては国際性豊かな広い視野を持つ人間となるための前提として、諸外国の持つ多様な文化・価値観にも眼を向け、日本と異なる歴史や文化・伝統を公平に評価できる真摯な姿勢の大切さを学ぶ。これらのことを通して、正しい歴史観や歴史認識の涵養に努め、併せて「読む・聞く・考える・書く・話す」といった基礎的能力の向上を図る。
行動目標●日本の歴史上の人物の生涯から学んだ日本人の生き方・考え方について、適切な日本語の文章で説明できる。日本の歴史上の人物の生涯から学んだ、受け継ぎたい日本人の特質について、適切な日本語の文章で説明できる。日本の神話を学び、その内容から読み取れる日本人の特質について、適切な日本語の文章で説明できる。日本の建国伝承から学んだ国の成り立ちと建国の理想について、適切な日本語の文章で説明できる。本科目における学生の達成すべき行動目標を自己評価できる。
日本の歴史・文化・伝統を理解しつつ、日本および日本人の特質を探求し、日本人としての自覚を深める。一方、行動する技術者、ひいては国際性豊かな広い視野を持つ人間となるための前提として、諸外国の持つ多様な文化・価値観にも眼を向け、日本と異なる歴史や文化・伝統を公平に評価できる真摯な姿勢の大切さを学ぶ。これらのことを通して、正しい歴史観や歴史認識の涵養に努め、併せて演習活動にも取り組むことにより「読む・書く・聞く・話す・考える」といった基礎的能力の向上を図る。
行動目標●講義の内容を理解し、その要点・概要および考察を、適切な日本語の文章で記述できる。日本と日本人の特質について調査・考察し、それを文章で説明できる。海外の人々が多様な価値観をもっていることについて理解を深めることができる。国際化時代に自国の歴史や文化についての認識を深めることの重要性を理解することができる。グループ討議・発表を通じて、自己の見解を口頭および文章で表現することができる。本科目における学生の達成すべき行動目標を自己評価できる。
本科目の目的は、科学技術が国際化の進む21世紀の社会および環境に与える影響について考察し、科学技術の目的・役割と社会との相互作用ついての理解を深めることである。また科学技術者が専門職として担う倫理的・社会的責任を検討する。さらに実務を行う上で直面する倫理的な問題を検討し、それらを解決する問題解決能力の向上を図る。以上の学習を通して「科学技術者倫理」が単に規範の遵守ではなく、価値のバランスを取りながら「自らがなすべき行動を設計する」という創造的な知的営みであることを学ぶ。
行動目標●科学技術と人間社会の在り方(経済活動を含む)との相互作用について、具体的な例を挙げながら説明できる。科学技術者が専門職として実務を行う上で担う責任や共有すべき価値(安全など)について理解し、これを他者に説明できる。倫理綱領についての知識を持つとともに、企業などが組織として行う倫理対策について説明できる。倫理的ジレンマを疑似体験し、その問題点を分析するとともに自分の経験や事実関係の調査と関連づけながら考察できる。セブンステップガイドなどの倫理的問題解決の方法について理解し、これらの方法を具体的な事例において適用できる。本科目の学習教育目標と本学の教育目的・目標、さらに科学技術者が持つべき資質・能力との関係を理解し、自己点検できる。
技術を駆使して社会に役立つ製品やサービスおよびシステムを開発、維持、改善する体系が技術マネジメントである。本科目では技術マネジメントを通じて企業組織が環境に適応しつつ、新たな価値創造活動を進めるための仕組みと運営方法を理解し、自らの能力を生かす職業選定が出来るための力を養う。
行動目標●経営活動を資源と組織およびその運用上の意思決定としてとらえ、企業を評価・分析できる。経営と管理を区別でき、学習や仕事などの活動を一連のマネジメントサイクルとしてとらえ、評価・分析ができる。製品,サービスやシステムを品質,原価、数量納期に関する市場価値として捉え、向上するための課題を理解できる。以上の知識と技能を使って、自らの専門を生かすキャリアデザイン案を作成し、第3者が理解できるように説明できる。
本科目の目的は、国語表現(表記方法・小論文・レポート作成など)について学習して、思考力と文章による表現力を伸ばすとともに、日本文学作品の読解を通して鑑賞する能力を高め、心情を豊かにすることである。作品としては、韻文・説話・物語・随筆・軍記など、優れた古典文学を扱う。
行動目標●社会人の素養として国文学史の流れを理解し、基本的事項を文章で説明できる。我が国の文学について関心を深め、その特質について文章で説明できる。作成上の規定に沿って小論文や課題を完成し、期限を遵守して提出できる。場に応じ、誤りのない文章を書くことができる。本科目における学生の達成すべき行動目標を自己評価できる。
人間性豊かな知性・感性・徳性を養うために、哲学者たちの思想に触れて、それを基に自ら考える力を身につける。さらに、現実の具体的問題を他者と討論することによって、自らの考えを持つと同時に、他者の考えを理解し、他者とともに考えることを実践し、批判的思考力を養う。これらを通して、人間力を備えた、自ら考え行動する技術者になるために必要な思考力を涵養する。
行動目標●代表的な哲学的概念を理解し、それを具体的に説明できる。具体的問題について、自ら考えてそのプロセスと成果を表現することができる。具体的問題について、他者の考えを理解してそれを表現することができる。具体的問題について、他者とともに考えてそのプロセスと成果を表現することができる。具体的問題について批判的に思考し、それを明確な文章によって説明できる。本科目における学生が達成すべき行動目標について自己評価することができる。
法は、日常生活や企業活動、政治に不可欠であり、身近な存在である。物を買う、鉛筆を借りる、ビデオを借りる、店で食事をする事は、すべて法律に基づく行為として説明できる。また、知的財産権や製造物責任などは、技術者にとって必要な法知識である。そこで本講義は、日常生活における法の重要性を認識し、毎日報道される事件について問題点を指摘し、論理的に考察して、自らの考えを明確にわかりやすく説明できるようになることを目的とする。
行動目標●身近な法律問題に関心を持ち、現状を説明し、問題点を指摘して、その対策を文章で説明できる。さまざまな法律問題について複数の価値観を客観的に示し、論理的な考察を明快に記述できる。社会人として生活するために必要な法知識を理解することができる。本科目の行動目標の達成度について自己評価できる。
本科目の目的は、経済・経営に関する基礎的な知識を修得することによって、経済状況や企業活動を理解するための視座を確立することである。そこで、まず経済システムの基本を学び、卒業後に多くの学生が就職する「企業」とは何か、またどういった活動を行なっているのか、そして企業で働くことはどういうことなのか、を中心に学習する。さらに、経済状況や企業活動を理解したうえで、自らのキャリアをデザインできる能力を養うことも目的とする。
行動目標●経済問題や企業活動に関心を持ち、問題点や事例を文章で説明できる。経済・経営に関する知識を生かして企業活動を分析できる。経済活動や企業活動を通じて、社会全体の動きを把握できる。経済・経営に関する重要な考え方を説明できる。現在の日本の経済問題について理解し、平易な言葉で説明できる。本科目の行動目標の達成度について自己評価できる。
私たちが何らかの行動をするとき、その行動の背景には「心」が存在する。心理学は個人的なものから社会的なものまで、さまざまなレベルの行動の背景にある「心」を科学的に理解しようとする学問分野である。社会で活躍する技術者にとって、人間の行動を理解することは重要であり、心理学的な視点は非常に有効である。本講義では①自他の行動を心理学的な視点から理解し、人間に対する洞察力を涵養すること、②人の心に関する講義を聴きながら、その内容を自らの経験に照らし合わせて理解することを目標とする。
行動目標●心理学の基礎用語を理解し、選択形式問題と適語補充問題に正しく答えることができる。心理学の基礎概念を理解し、簡単な文章で説明することができる。心理学の基礎理論を理解し、自らの行動を分析することができる。心理学的視点から自他を理解し、その内容を文章で記述することができる。学生が達成すべき行動目標を自己評価できる。
本科目ではドイツ語圏との邂逅で日本が得た異文化経験および異文化の視点から、現状のドイツ語圏の情報を基にしてそれぞれの文化の相違をより立体的に浮かび上がらせ、文化の根源的な精神性について多角的に捉えることができる客観的視野を養う。またドイツ語圏との邂逅は日本にどのような影響をもたらしたか検討し、日本近代化の過程の特異性を探る。
行動目標●ドイツ語圏と比較検討することにより多角的な視野が養われ、それを文章で説明できる。ドイツ語圏の影響を学ぶことにより日本近代化の過程を理解し、それを文章にすることができる。ドイツ語圏の現代社会に触れることにより、その体系を理解し、文章で説明できる。本科目における学生の達成すべき行動目標を自己評価できる。
この科目では、日本と関係の深い東アジア諸国-韓国、中国、台湾を地理・歴史の観点から見て、それぞれの国の文化と社会事情について学ぶ。講義では、次の5つのテーマを中心に学ぶ:①東アジア諸国の社会事情・現状、②哲学者およびその思想、③日本人の偉人、④現代文学、⑤食文化・風習・漢字。各テーマをより深く理解できるように履修者たちはテーマに関する図書を読み、独自の視点で各テーマを分析する。より広い視野を持ち、異文化を把握することを目標とする。
行動目標●東アジアの社会情勢および近代の歴史はある程度認識ができる。日本の社会事情および文化について、より深く認識する事ができる。隣国の台湾、中国、韓国の社会事情および文化について、より深く認識する事ができる。日本と諸国の間に存在する異なる文化・風習について、以後、より広い視野で対応する事ができる。諸国の過去ならびに現在について、自分なりの観点で述べる事ができる。本科目における学生の達成すべき行動目標を自己評価できる。
本講義では、多文化社会アメリカ合衆国の光と影を学びながら、多様な人々の共生の可能性について検討することを目的とする。アメリカはこれまで6000万人以上の移民を受けいれており、多民族・多文化で多様性を持った社会である。アメリカが一つの国家として成立するには、差異を持つ人びとの共生が達成されるべきという理念が必要とされる。その一方で、今でもマイノリティ差別は根強く残り、格差は広がっている。本講義では、アメリカのマイノリティの歴史と現状を学び、多様性とは何かを考察する。
行動目標●アメリカ社会の歴史について、基礎的な知識を修得する。アメリカの多文化社会の特質について、具体例を挙げて文章で説明できる。アメリカの多文化主義が興隆した過程を説明できる。多文化主義や文化相対主義についての基礎的概念とその効用と限界について説明できる。多様性とは何かを考え、多文化社会がどのように目指されるべきかについて、自分で考え文章で説明できる。
国際化の時代の中で、我々は海外へ出かける機会が多くなっている。このような状況の下では、外国についての最新の情勢ばかりでなく、文化的な基本知識をも身につけておく必要がある。本科目では国際的に活躍する技術者になるために、産業革命発祥の地であるイギリスおよびイギリス文化圏に住む人々の特色を国民性、芸術、行事、民間伝承などの面から考察し、さらに日本文化とイギリス文化との相違を理解することをねらいとする。同時に、さまざまな資料を用いて、国際情勢やイギリス文化圏の国々に関する理解と考察を深める。
行動目標●イギリス文化圏の国々の地理的な位置とその特色について、文章で説明できる。イギリス文化と日本文化の相違について、文章で説明できる。最近の国際情勢に関して、文章で述べることができる。イギリス文化圏の国々の事物に関して任意のテーマを設定し、「行動する技術者」の立場からそれを文章で記述できる。本科目における学生の達成すべき行動目標を自己評価できる。
この科目では日本と近くて関係深い隣国である韓国の文化と社会について学ぶ。韓国の文化と社会に対する興味を高め理解を増進させ、究極的には文化間意思疎通能力を培うことができる。韓国の伝統文化の理解。韓国の大衆文化の理解。韓国の生活文化の理解。韓国の余暇文化の理解。
行動目標●伝統文化を理解し活用することかできる。アイドル文化を通した大衆文化を理解することができる。テレビ芸能プラグラムを活用した余暇文化を知ることができる。トレンディードラマを活用した生活文化を理解することができる。本科目における学生の達成すべき行動目標を自己評価できる。
知性と教養・感性と徳性および技術者としての倫理観の涵養を図るために古今東西の造形芸術、特に絵画・工芸作品を通してそれぞれの持つ時代性や地域性を具体的に考察する。そのために構図や彩色などの造形上の工夫を読み取ろうとする姿勢を育て、作品の底流にある作者の精神活動に思いを至らせる。
行動目標●芸術作品特に絵画に対しては構図や彩色などの造形の工夫を作品から読み取ることができる。作品の1部をスケッチし、描く行為の追体験から作者の知性や感性を探ることができる。作者の意図や時代背景、精神的背景を推察しようとすることができる。自主的に作品に関する考えをまとめ発表することができる。芸術作品は感性と知性が紡ぎあい、1個人を超えたさまざまな要素の影響を受けて生まれてくることが理解できる。本科目における学生の達成すべき行動目標を自己評価できる。
現代社会では、科学的知見を尊重した上での多様な利害関係者の価値観の調整(リスクコミュニケーション)や新たな価値の創出(イノベーション)などにおいて、科学技術と社会的価値観との関係についての本質的な考察が求められる。本科目では、とくに電気の科学技術に注目して、科学的知識の発展と技術との関係、およびそれらと人々の考え方や行動、社会制度などとの関係について歴史的な理解を深め、さらに自分なりに事実関係を文献調査した複数の具体的事例分析を踏まえて自分なりの見解を論じられるようになる。
行動目標●自分の日常生活における電気技術への社会的・文化的依存状態を批判的に分析できる。電気の科学技術によるイノベーションを、政治・経済・文化などの観点から多角的に分析できる。資料調査を踏まえて自分なりの見解を論理的・実証的に討論できる。学術的な書式を踏まえてリサーチ・ペーパーを執筆できる。本科目と本学の教育目標群との関係について自己点検できる。
科学技術は豊かな生活を実現し、恩恵をもたらす一方で、政治、経済、社会に影響を及ぼしている。特にライフサイエンステクノロジーは、食品・医薬品の開発・製造、先端医療、エネルギー問題、植物の育種や多様な機能性素材の開発など、多岐にわたって活用されている。しかし、その利便性と同時に科学技術が及ぼす倫理的・法的・社会的問題点も多く存在する。本科目では、それらの問題点を明らかにし、自分の意見を持ち、自ら考えを発信していく大切さを学ぶ。
行動目標●学生が所属する学科や学問領域と社会との接点や融合を学生自ら見出すことができる。この科目を通して科学技術が必ずしも人類に幸福を与えるだけでなく、時に問題があることを認識する・他の意見を傾聴する・他人に質問する・自ら発信することができる。そのような作業過程を経て論理的思考を修得する。
技術者が仕事を進めるためには、専門分野の知識だけではなく、自分の考えていることを論理的にまとめ、明確に文章や口頭で他人に伝える力が必要である。同時に相手の言っている内容を正しく聴き、理解する力も求められる。さらに、チームを組んで仕事をすることが多いため、チーム内で信頼関係を築き、相乗効果を生むようなコミュニケーションを図る力も必要とされている。これらのスキルを講義と演習を通して体得する。
行動目標●コミュニケーションの基本である傾聴の技術について、文章で説明することができる。相手の話を正しく理解するために効果的な質問技法について、文章で説明することができる。物事を論理的に考え、整理し、わかりやすく伝える方法について、文章で説明することができる。チーム内で信頼関係を築き、コンセンサスを得るための方法について、文章で説明することができる。本科目における学生が達成すべき行動目標を自己評価できる。
冷戦終結後すでに20年余、米国主導の国際秩序体制の転換がいわれる一方、中国の台頭が顕著になった。グローバル化した世界は変化が激しいが、こうした世界を総合的に理解・分析し、究極的に戦争の回避、人類の平和と繁栄の実現を目指す学問領域が国際関係論である。本講義を通じて世界の現状を認識し、地域の情勢を把握し、その中で日本が置かれた位置と課題を的確に認識し得る能力を自ら啓発する。
行動目標●国際関係とは何か、国際社会の基礎構造はどうなっているか、現代の国際情勢の特質は何かが理解できる。国際関係を処理する上での日本の立法府(国会)と行政府(内閣)の仕組みとその役割が理解できる。主要な諸外国・地域における国際関係の現状、それら諸国・地域と日本の関わりあいが理解できる。国際社会の平和と安定の確保、繁栄の実現に向けた多方面にわたる日本の取り組みについて理解できる。国際情勢を広域的・複眼的に認識し、問題の所在を発見・分析し、自己の見解を持つ力を培うことができる。科学技術と国際関係の関わりについて考えることができる。
最近我が国でも、国の安全保障や国家・企業・個人のレベルでの危機管理の重要性に関する認識・議論がようやく高まりつつあるが、欧米など危機管理先進国と比較すると全てのレベルで大きく立ち遅れている。今後益々複雑かつ混迷化が予想される時代にあって、これからの我が国を背負っていく立場の学生達に、危機管理問題の重要性とこの分野で我が国が大きく立ち遅れている要因を十分に理解・認識させ、それぞれのこれからの人生における危機管理能力の修得およびその向上のための自己研鑽の在り方に資することを目標とする。
行動目標●近い将来、身辺に起こり得る危機の発生を想定し、その対策、対応の在り方を具体的に立案し文章で説明できる。人生のある時期における組織と家族の中の自己を想定し、自己の公的にあるべき立場について具体的に文章で説明できる。危機管理に強い人間として自己を育成していくために、心がける事、努力すべき事について具体的に文章で説明できる。所属する組織の危機対応のマニュアルに関し、その作成のための手順を具体的に文章で説明する事ができる。本科目と本学の人間形成教育の目的・目標との関係について、自己評価をする事ができる。
われわれは、民法や刑法などの法律にくらべて、日本国憲法のことを意識しないで社会生活を送っている。しかし、日本人として生きていくうえで、憲法ほど身近で重要な制度はない。そこで、日本国憲法を通じて、日本はどのような国家なのか、どのような国家であるべきなのかを理解し、また日本人としていかに行動すべきかを考えられるようになることを本講義の目標とする。また、教員試験や公務員試験を志す学生は、受験に不可欠な憲法の知識を修得する。
行動目標●人権や国家制度につき、現状を説明し、問題点を指摘して、その解決策を文章で説明できる。憲法問題について、複数の価値観を客観的に示し、論理的・合理的な考察を明快に記述できる。人権や国家制度に関する知識を理解した上で身につけることができる。本科目の行動目標の達成度について自己評価できる。
ドイツ語はヨーロッパの重要な言語の1つである。ドイツ語の学習を通じてドイツ語圏の文化や歴史や生活などに対して理解を深め、物事を幅広く眺めたり、思考できる人間を形成することに役立たせる。既得の英語の知識を踏まえて、さらに新しい外国語の理解と修得に積極的に取り組んでいく。ドイツ語の最も基礎的な文法知識(語の発音、人称代名詞、動詞の現在人称変化、名詞の性と格、前置詞など)を順次理解して、辞典を用いて簡単なドイツ語の文章を読んだり、書いたり、さらには話せるようになることを目標とする。
行動目標●ドイツ語の語と文を正しく発音して読むことができる。ドイツ語の平易な文を辞典を用いて理解することができる。ドイツ語で簡単な挨拶や短い文を書いたり、聞いたり、話したりすることができる。ドイツ語圏の文化や生活についての理解を深め、知識を増すことにより、簡単なコミュニケーションができる。将来ドイツ語技能検定試験の5級に挑戦して合格することができる。本科目における学生の達成すべき行動目標を自己評価できる。
ドイツ語の学習を通じてドイツ語圏の文化や歴史や生活などに対して理解を深め、物事を幅広く眺めたり、思考できる人間を形成することに役立てる。ドイツ語の基礎的な文法の知識(助動詞、過去形、現在完了形、再帰動詞、接続詞、受動態、関係代名詞、接続法など)を順次理解して、反復練習によって、これらのドイツ語を聞いたり、話すことができるようになる。少なくとも独検(ドイツ語技能検定試験)4級に合格できるような学力をつける。また、平易な科学書を読解できるようにする。
行動目標●ドイツ語(過去形、現在完了形、助動詞、受動態、関係代名詞、接続法の文など)を辞典を用いて読解できる。簡単な会話ができる。ドイツ語技能検定試験4級合格レベルに達することができる(過去問題を実際に解く)。ドイツ語圏の文化や生活についての理解を深め、知識を増すことにより、簡単なコミュニケーションができる。本科目における学生の達成すべき行動目標を自己評価できる。
この科目では、中国語の初心者を対象に、基本的な中国語文法、語彙を学習する。発音記号(ピンインと注音)および声調記号から学び始める。中国語圏における慣用する文構造も勉強し、使い慣れるようにする。正しい発音ができ、基本的な文構造を理解して文章を作成できることをねらいとする。また、中国語圏で使用されている2つの漢字字体(簡体字および繁体字)を理解し書けるようにする。さらに、簡単な中国語コミュニケーション能力の修得を図る。
行動目標●現代中国語についての基本的な知識を持つことができる。発音記号(注音およびピンイン)と声調記号が読み取れ、自分で発音できる。基礎的な語彙・文構造のいくつかが理解できる。既習した基礎的な文が聞き取れ、その意味を理解して類似した状況で適当な対応ができる。中国語の漢字(繁体字もしくは簡体字)を使っていくつかの基礎的な文が書ける。本科目における学生の達成すべき行動目標を自己評価できる。
この科目では、中国語 I を学んだ学生を対象に、中国語の発音の基礎を修得、特に4つの声調が正しく発声できるようにする。中国語圏で使用されている漢字字体(簡体字および繁体字)を理解し読んで書けるようにする。前記の2つの目標に加え、現代中国語の基礎的な文構造および慣用する表現を学び実践的コミュニケーション能力の修得を目指す。また中国語圏で頻繁に使われる現代中国語の語彙を増やすことを目標にする。これらの既習スキルを最大限に活かし、コミュニケーション実践を通して、中国語能力を向上させることを目指す。
行動目標●現代中国語および中国語圏の文化に対する基本的な知識を持ち、口頭・文章の中国語に応用できる。発音記号(注音とピンイン)および声調記号を読んで正確に発音できる。基礎的な語彙・文構造のいくつかが理解できる。既習した基礎的な文が聞き取れ、その意味を理解して色々な状況で口頭・文章で答えられる。中国語の漢字を使って基礎的な文が書ける。本科目における学生の達成すべき行動目標を自己評価できる。
文字:ハングル(韓国・朝鮮文字)の構成を理解し、確実にかつ美しく書けるようにする。発音:ハングルの発音を練習する。文法:初歩的文法を学習する。語彙: 最重要の500語程度を自由に使えるようにする。日常表現:日常よく使われる表現を100個程度学習する。
行動目標●ハングルの読み書きができる。基本的な発音体系を知り初声、中声、終声を正確に使用できる。韓国語の基本的な構造と機能を理解し、正確に使用できる。挨拶、自己紹介、道探し、電話のかけ方などの基本的な生活に必要な基本的な言語を使うことができる。ハングルの体系を部分的に理解し、目上の人に対する言葉と間接話法の使用ができる。本科目における学生の達成すべき行動目標を自己評価できる。
発音:ハングルで書かれた文章を確実に読めるようにし、簡単な文章をハングルで正しく書けるようにする。文法:基本的文法を学習する。語彙:最重要の500語程度を自由に使えるようにする。口頭表現力:日常よく使われる文章を使って簡単な会話ができるようにする。
行動目標●基礎的な日常会話を行うことができる。日常生活の基本用語を使用することができる。話す練習や座談会、役割劇を通じて意見を発表し、自分の主張を正しく表現できる。韓国社会と韓国人の思考方式の理解に役に立つ文章を読んで内容を理解し語彙の幅を広げることができる。簡単な作文、練習を通じて自分の性格を普通の文書に表現し、文法と語彙を使用することができる。本科目における学生の達成すべき行動目標を自己評価できる。
生涯にわたり健康で豊かな人生を営むために、生活習慣病や健康・体力づくりに関する知識、自己の健康・体力を測定・分析する方法の学習を通して、個人の状況に応じた運動処方(トレーニングプログラム)を作成できるようになる。また、健康・体力の自己管理の重要性を理解し、実践できるようになる。さらに、学生生活に潜むさまざまなリスクについて理解する。これらの学習活動を通じて、協調性やリーダーシップ、規則を守るなどの基本的事柄を体得する。
行動目標●体力診断、トレーニング方法などを理解し、各自の体力・目的に応じた運動処方を作成し、文章で説明できる。生涯にわたり健康・体力を自己管理することの大切さを理解し、健康維持に関する感想や意見を文章で述べることができる。学習活動を通して、協調性やリーダーシップ、規則を守るなどの基本的生活習慣を体得し、実践できる。各自の日常生活習慣(食事・睡眠・運動)の管理の重要性を理解し、実践する習慣を養うことができる。各自の健康や体力に関心を持ち、実技や講義などの学習活動に積極的に参加できる。
スポーツの基礎技能習得をねらいとする学習活動を通じて、①生涯にわたりスポーツを楽しむこと、②スポーツ活動を自主的・主体的に計画・実行(実践)・評価・改善するための知識や能力、③社会(学生)生活を営むうえで必要な事柄(ルールと規律を守る心、仲間に対する敬意と思いやりの心、チャレンジ精神、リーダーシップ・フォロワーシップ、責任感、安全に対する意識、コミュニケーション能力など)を身につけることができるようになる。
※指定された15種目(ゴルフ、ソフトボール、バスケットボール、テニス、バドミントン、レクリエーションスポーツ、フットサル、柔道、トレーニング、登山、サイクリング、初心者スキー、100km歩行、救急法、クラブ活動)から、1種目を選択する。
行動目標●生涯にわたりスポーツを楽しむことの重要性について、文章で表現できる。選択した種目の基礎技能を習得し、授業でそれらを活用できる。スポーツ活動を自主的・主体的に計画・実行・評価・改善するための知識や能力を身につけ、それらを文章で表現できる。社会生活を営むうえで必要な事柄について理解し、文章で表現できるとともに、学習活動で実践できる。日々の生活を振り返り、心身ともに健康な生活を送るための提案を文章で表現できる。スポーツにおける安全管理について理解し、学習活動で実践できる。
学生同士が寝食をともにすることを通して、人を思いやる心や共同の心を育む。海上でカッターを漕いだり、グループで討議したりするグループ活動によって、思いやりの心とチームワークの大切さが自覚できる。講話の聴講を通して、人生観および社会規範の向上をも目指す。講義が終わるころには、入学直後のまだ見知らぬ者同士が親しい仲間となり、これからの大学生活に希望と意欲を持って取り組むことにより人間形成を図る。
行動目標●チームワークの必要性を体験し、これに関する感想や意見を文章で述べることができる。人間的触れ合いの大切さを文章で述べることができる。共同生活を通して、「時間を守る」という生活規範を体験し、これに関する感想や意見を文章で述べることができる。グループで特定のテーマに関する討議を行い、その成果を口頭で説明することができる。
人と人との関わり合いを通じて、リーダーシップや判断力を身につける。海洋活動やグループ討議というグループ活動によって、リーダーシップや判断力を自ずと体得できる。朝・夕の集いにおいて国歌の斉唱と国旗の掲揚・降納を行い、日本人としての自覚を深める。講話やグループ討議により、人としてのあり方や技術者としての役割・責任について理解できる。扇が丘キャンパスにおける日々の生活から離れ、穴水湾自然学苑の大自然の中に身を置いて、自分自身を見つめ直すことにより人間形成を図る。
行動目標●リーダーシップや判断力はいかなる状況下で必要かを体験し、これらに関する感想や意見を文章で述べることができる。研修を通して、日本人としての自覚を深め、これに関する感想や意見を文章で述べることができる。他の人の立場に立った行動が必要であることを文章で述べることができる。グループで特定のテーマに関する討議を行い、その成果を口頭で説明することができる。
技術者としてあるべき姿を考えるとともに、社会人(大学院生)としての心構えと実社会への対応能力を理解できる。自らを律し得る人格の形成を目指す。基調講演とこれに基づくグループ討議によって、技術者の役割と責任の重要性を理解するとともに、コミュニケーション能力の向上を図る。模擬面接と履歴書・自己紹介書の作成を通して、自ら計画し、行動することが如何に重要かを理解できる。講義が終わるころには、自信と勇気をもって自らの将来を考えることにより人間形成を図る。
行動目標●技術者に求められる役割と技術者の責任を文章で述べることができる。社会人(あるいは大学院生)としての心構えや実社会への対応能力の重要性を文章で述べることができる。研修活動中、社会常識に基づいた健全な行動を取ることに努め、これに関する感想や意見を文章で述べることができる。グループで特定のテーマに関する討議を行い、その成果を口頭で説明することができる。