平成25年度「地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)」採択 地域志向「教育改革」による人材育成イノベーションの実践

地(知)の拠点

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KITトピックス/活動報告(平成27年度)

全体概要 COC事業取組責任者 副学長 佐藤 恵一
地域、日本、世界共通の課題に取り組む

平成27年度のCOC事業の取組みの概要について、簡単に説明させていただきます。平成25年に本学の「地域志向教育改革による人材育成イノベーションの実践」が文部科学省の知の拠点整備事業として採択されました。
本事業は、野々市市および金沢市という、学生たちが住む地域において、学生の「学び」「気づき」「行動」を促しながら、自治体、住民、産業界と連携し、地域貢献を図るとともに、イノベーションを実行できる人材の育成を目的としております。今年度も活発に活動が展開されており、関係者の多大な労に対し心より感謝申し上げます。

今、日本の大学は地域を大事にしながらもグローバルな展開を基本にしており、多くの地域企業もグローバルに事業を展開しております。したがって我々の身の回りに存在する問題は、全国に共通する問題でもあり、世界的な課題でもあるのです。

3つのタイプの取組みを展開

このような背景のもと、本事業の取組みを説明させていただきます。事業は大きく3つのタイプに分けることができます。

タイプI型は教科主導型の取組みでございます。その代表的な例は本学の主柱科目であるプロジェクトデザイン科目のうちの「プロジェクトデザインⅡ」と関連を持つ取組みです。
このタイプは、連携自治体である金沢市、野々市市から地域課題を提示いただき、学生がその課題に対して、問題発見、解決の過程を経て、解決案の提案をしていくという形で進められます。

タイプⅡは教員指導型の取組みです。教員のリーダーシップのもと、職員の助力を得て、特色ある地域プロジェクトを立ち上げております。

タイプⅢには、研究主体型、教育主体型、その両立型という種々のタイプがあり、本COC事業全体を包括し、基盤形成をする取組みがあります。ここで実施されている活動として、
 ・学生のイノベーション力強化を目指してのKITハッカソンの開催
 ・学生の成長を測り促すステークホルダー交流会
 ・地元企業に対する経営品質講座
 ・市民参画によるまちづくり講座
などがあります。

このなかでもKITステークホルダー交流会は、学生の成長の度合いを測り、学生と地域の方々あるいは産業界との交流を図るよい機会になっております。


ステークホルダー交流会

地域志向型のプロジェクトデザイン教育を実施

初年度は3つのプロジェクト、2年目には17プロジェクト、今年度は28プロジェクトと、その数は順調に増え、多くの成果も報告されています。どのプロジェクトも、3名以上の教員が参画、1名以上の職員が参画する形で進められ、プロジェクトに関連した複数の授業科目の導入が義務付けられています。地域を基盤として「勉学への気づき」そして「学び」「行動」を促す形で授業科目全体への展開が図られており、今後も全科目への導入率40%を目指して内容を発展させていきたいと思っております。 本日はこの28プロジェクトのなかから、代表的な4プロジェクトを選び、活動内容の報告を行います。


これまで連携市役所職員の皆様には学生の活動に熱心に耳を傾けていただき、必要な指導をいただきました。また、地域企業のエンジニアの皆様、そして地域住民の皆様には学生を仲間として対等に扱っていただき、彼らの成長に大きな刺激を与えていただきました。心より感謝申し上げます。
現在、アクティブな行動力やコミュニケーション能力をもつ人材が強く要求されています。もう一度、深く考えることを大事にしながらアクティブに行動できる技術者の育成を、本事業を通して推進する必要性を痛感しております。
本日ご参加の皆様には心より感謝申し上げます。そして、来年度以降もどうぞご協力のほどよろしくお願い申し上げます。以上を持ちまして本年度の事業に関する概要説明とさせていただきます。ありがとうございました。

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