平成25年度「地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)」採択 地域志向「教育改革」による人材育成イノベーションの実践

地(知)の拠点

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事業概要

地域志向「教育改革」による人材イノベーションを実践! 「工学アカデミアの形成」を地域と共に目指します。

これまでの教育改革の成果を踏まえ、野々市市及び金沢市との連携から、地域社会との共同と共創による人間形成の拠点づくりを目指すものです。具体的には、地域社会の新たな価値創造に向けた「コトづくり」にチャレンジする「コトづくりプラットホーム」を構築し、学生、教職員、地域住民、企業の方々が共に「学び」「気づき」「行動」することで、地域の課題解決に取り組みます。
これらを通したKITの教育・研究・社会貢献のすべての取組みにおいて、学生に魅力的な学習機会を創出する改革を実践し、「正課学習+課外学習」による地域の課題にチャレンジする学習環境を整備します。
この教育改革を通じて地域社会の方々がお互いに必要な知識や技能を与え合い、共同と共創による知恵の生産を行う場の形成に取り組む「工学アカデミアの形成」を地域と共に目指します。

文部科学省「地(知)の拠点整備事業」(大学COC事業)とは
「地(知)の拠点整備事業(大学COC事業/Center Of Community)」は、大学等が自治体と連携し、全学的に地域を志向した教育・研究・地域貢献を進める大学を支援することで、課題解決に資する様々な人材や情報・技術が集まる、地域コミュニティの中核的存在としての大学の機能強化を図ることを目的としています。 平成25年度は各大学から319件の申請があり、その中から選定されたのは金沢工業大学の『地域志向「教育改革」による人材育成イノベーションの実践』をはじめ52件でした。

KITの「地域志向」に対する考え方

「人間力」向上のために地域社会との信頼関係を構築!
地域社会は学生の成長を支えるパートナーです。

KITの教育実践は、KITにおける学習や経験全般から獲得した知識や技能だけでなく、地域社会との関わりの中で育まれる価値観や態度を包含する総合的な「人間力」を醸成することが根幹となっています。とりわけ、地域社会との関わりの中で育まれる価値観や態度については、KITが教育プログラムとして一方的に提供できるものではなく、KITと地域社会との関係性の成熟度に大きく影響されます。

このことから、教育付加価値日本一を目指すKITにとって、学生の「人間力」向上のための学習環境の充実という観点から、これまでの教育改革に加え、地域社会との信頼関係を構築するさまざまな連携に力を注いでまいりました。これは、KITにとっての地域社会の存在が卓越した教育研究による優れた人材を輩出する先であると同時に、学生の成長を支える重要なパートナーであると位置づけているからです。

「地域志向」による教育研究実践の取組

KITが従来より「地域志向」を貫いているのは、
地域社会が「人間力」を醸成する「学びの場」だからです。

下図に示す通り、学生は学内での教育研究実践により知識や技能を修得すると共に、地域住民や企業の方々と、共同と共創による教育研究実践に取り組みます。地域社会の複雑な制約条件の中、さまざまな人との出会いから、学生自らの価値観や態度に対する新たな気づきを得て「人間力」を育みます。

教職員においては、学生が取り組む地域社会との教育研究実践の環境を整備すると共に、自身の研究や携わる業務の成果が地域社会へと貢献できるよう、自己点検評価の成熟を図ることで、教職員自らの「人間力」の向上を図ります。

 さらに、これらの学生、教職員の人間力の向上が地域社会に対して、貢献するよう、教育研究実践の成果を活用した効果的な学習機会を提供します。地域社会に存在する方々が「学び」、「気づき」、「行動」することで、それぞれの「人間力」を高めることに繋がります。

 そして、「人間力」の向上に取り組む地域社会の方々と学生が交流を図ることで、学生の「人間力」がさらに高まります。

「人間力」向上に取り組む方々が交流する場は、KITが目指す地域と共に取り組む「工学アカデミアの形成」そのものであり、学生・教職員・企業・地域住民といった地域社会に存在する方々が、お互いに必要な知識や技能を与え合い、共同と共創による知恵の生産を行う場の形成に取り組むことを目指していきます。

「コトづくり」プラットホームの構築

「学び」と、「気づき」と、「行動」が、
自由自在に行き交うプラットホームを創り出します。

下図の通り、野々市市、金沢市の地域の課題をテーマとする“コトづくり”プラットフォームを構築します。このプラットフォームは官学が連携し、学生、地域住民、企業がそれぞれの立場から、地域の課題に関連した「学び」と参画する方々の相互理解を通じた「気づき」、さらには“コトづくり”に向けた「行動(動機付け)」を行う拠点として位置づけられ、最終的に地域の課題解決に向けた具体的な取組 “コトづくり”を創出します。

地域の課題理解(学び コトづくりプラットフォームの導入プログラムとして位置づけられる「地域の課題への理解の場」では、以下に示す切り口から参画する学生、教職員、自治体職員、地域住民、企業の方々がそれぞれ情報を発信します。地域の課題の本質への理解と、参画する方々のプロフィールについて理解を深めます。


<自治体からの地域の課題に対する情報発信>
<本学教員による解決策の切り口として多様な専門領域からの研究成果に関連した情報の発信>
<地域住民や企業から、地域の課題に関連した具体的なニーズや状況の発信>
<外部講師による同様の課題の解決に対する先進的な事例に関する情報の発信>

相互理解(気づき)  「相互理解の場」では、コトづくりプラットフォームに参画する立場の異なる方々が、お互いの利害関係を踏まえて、地域の課題に対してどのように取り組むのかをテーマにグループ討議します。地域社会からの視点で見ると、業界や市場を巻き込んでの意見交換の場となります。これらを繰り返すことにより、それぞれの立場の枠を超えて一つの解決策を導き出すことが可能となります。これらのプロセスの中で生まれる交流は相互の信頼関係を構築し、“コトづくり”の核となるコミュニティの創出へと繋がります。

動機付け(行動) 「動機付けの場」では、「相互理解の場」を経て創出された解決策を、参画する学生、地域住民、企業の方々に対してプレゼンテーションします。コトづくりプラットフォームにおいて“コトづくり”の提案を行う場となります。学生については後述する、「学生コトづくりプロジェクト」への参画を経て、自らも“コトづくり”の提案を行います。これらのコトづくりプラットフォームの3つの要素を、地域の課題のテーマに組み合わせプログラムを構築し、学生、地域住民、企業による“コトづくり”創出のコミュニティを形成します。

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金沢工業大学 産学連携局 連携推進部 連携推進課

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