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メタバース・バーチャルSNSの活用

メタバース・バーチャルSNS

参加学生はメタバース上で分身となるアバターを自由に操作し、グループディスカッションやプレゼンテーションを行う。
メタバース上に金沢工大のキャンパス内の学習センターを構築し、質問や学習ができるように、いつでも、誰でも気軽に誰かに相談したり、一緒に学習できる環境を整備している。

 

oViceを使ったPBL授業の成果報告会

プロジェクトデザインⅡ(ERクラス)の活動成果報告会は、学生とその場にいる教員がそれぞれのチームの活動成果に対してコメントをする形式で、全チーム対面実施(23号館1階スタジオ)で計画していた。しかし、学科教員の専門的な視点によるコメントも有益であると考え、oVice(PD基礎教育課程のルーム)を使って試行的に一部のチームは対面と遠隔のハイブリッド開催に変更し、八束穂キャンパスにいる学科教員も遠隔形式で参加できるように実施した。

oViceを用いた課外学習支援

オフィスアワーを活用するために、学生が24時間アクセス可能なバーチャル空間であるDXツールoViceを用いて、対面のオフィスアワーとの並行実施。中間再テスト後の個別面談、レポート問題のヒントの掲示、試験に向けた演習問題の掲示を課外学習支援として実施した。授業評価アンケートから例年よりもオフィスアワーの利用率が上がったことが確認された。また自由記述のアンケート結果からは学生同士がoVice上で教えあいながらレポートや演習問題に取り組んだとの回答も得られ、oViceを用いた課外学習支援が授業改善につながったと考えられる。

oViceを用いた英会話セッション「Hi 5」の取り組み

英語基礎教育センターでは、英語のコミュニケーションスキルの向上を目指す学生向けに5分間の英会話セッション「Hi 5(ハイファイブ)」を、水曜日を除く平日の午後5時から30分間開催している。従来の対面実施に加え、バーチャル空間でアバターを動かしコミュニケーションが取れるシステムoViceを併用した。5分間に設定していることで最初のハードルを下げ、必要に応じて、何度でも、何人の教員と話してもいいシステムとしているため、学生は空いている教員の部屋に自由に入り、英会話を気軽に体験できる場となっている。

Gather townを用いたバーチャル研究室の運営と活動補助

機械工学科の福江研究室では、研究室機能を再現したワーキングスペースをGather上に構築し、ゼミ学生らの共創活動を複数同時実施。定期的な報告会ではショットガン・プレゼンテーションやポスターブースを併催し、オンラインで散見される会話に参加するタイミングを逃すケースの発生も抑えた。またアバターがゲームのキャラクターのようにリアルタイムで動くため、相手の行動が読みやすく臨場感が高い。さらにゲーム感覚で入れるため没入感が高い点が好評でコミュニケーションの活性化に寄与した。オンラインのOBOG会では普段の研究室と同等の環境で気軽に聞くことができ、OBOG・現役学生双方から高い満足度を得た。