KITの教育DX
取組3・Society5.0で活躍する人材
「PD教育を軸とした社会実装型PBL活動の実践」

取組概要

教育DXを活用し、世代・分野・文化を超えた社会実装型の教育研究活動を推進し、Society5.0で活躍する人材育成を図る。学生は社会人・企業と交流し、社会の実態・現状を深め、地域の実課題に取り組んだり、実データの分析等を行いながら行う問題発見解決型学習は、教育研究活動が社会実装に繋がる本学の強みである。正課では地域や企業、国内外の他大学との連携やコープ教育、また、課外等では地域データやデジタル機器等を活用しながら学生の学修機会の創出を推進する。

※PD教育・・・ 「プロジェクトデザイン教育」とは問題発見から解決にいたる過程・方法をチームで実践しながら学ぶ、全学生必修の本学オリジナルの教育です。ユーザーはどんなものを必要としているのか、問題を発見し、知識やアイデアを組み合わせて解決策を創出し、具体化して実験・検証・評価するPBL(Project Based Learning)を行います。

取組計画

①AI・IoT・データサイエンス教育の導入

全学科を対象に数理・データサイエンス・AIへの関心を高め、かつ、数理・データサイエンス・AIを適切に理解し、数理・データサイエンス・AIに関する知識および技術の体系的な教育によって、これらの基礎的な能力の向上を目指した教育プログラムを導入する。

2020年度から導入している「KIT数理データサイエンス教育プログラム」

②AI・IoT・DS等を活用した社会実装型教育の推進

本学の主柱科目であるプロジェクトデザイン教育科目を中心に、各専門科目においても、AI・IoT・データサイエンス等を活用した教育研究等を推進する。各科目において地域や企業の実データ、デジタル機器等を活用した実践的な教育を導入し、デジタル技術を活用した社会課題の解決に向けたスキルを育成する。

取組実績

金沢市の課題を活用した生涯学習特別科目「金沢市まちづくり」

金沢市との連携による地域力創造プロジェクトの一環として、地域にあるビッグデータの分析から課題を明確化し、画像認識等のデジタル技術を利用した解決方法を学科横断型のチームで提案した。実際には、3Dプリンタによる試作品やAR技術、2次元バーコードなどを活用したアプリなどの提案があった。チーム活動中はSNSを活用して情報共有や担当教員らとスムーズなコミュニケ―ションをとることができた。地域の課題とその解決方法の最終まとめを金沢市の村山市長や担当職員らに向けて発表を行った。

KITコーオプ教育プログラム

学生が企業の実際の業務に従事しながら企業がもつ最先端の技術について実践的に学び、社会と顧客に貢献する価値と行動を理解する教育プログラム。学生は企業が持つ最先端の技術について実践的に学び、実社会の課題を扱った課題発見・解決に取り組むことで、理論と実践の両面を効率的に学ぶことができる。

「KITコーオプ教育」パンフレット(進路開発センター)