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全周囲360度カメラを活用したバーチャルツアー

バーチャルツアー

実際の空間を360度で撮影した画像は、その映像を使って観光施設や工場見学のほか、地下トンネル、空中、海中探索など臨場感あるバーチャルツアーができる。KITでは地域をフィールドとするプロジェクト活動が多く、「もう一度行きたい」という場所も360度カメラで撮影すれば、いつでも好きな時に何度でも繰り返し擬似体験することができる。

地元の重要文化財を全周囲撮影

石川県野々市市本町には旧北国街道が残る。昔ながらの街並みが残り、多くの町家づくりの家屋が多数残る。国指定重要文化財である喜多家住宅をはじめとした古い町家の家並みをいつでも擬似体験できるよう、建築学科の有志学生団体が全周囲撮影をした。街並みを歩くだけでなく、重要文化財の中を実際に歩き回れるヴァーチャルツアーのコンテンツとなっている。

バーチャルツアーを用いた子供達との地域学習ワークショップ

地域の街並みや歴史について広く地域住民に親しんでもらえるようなオンラインコンテンツが求められている。建築学科の卒業研究(プロジェクトデザインⅢ)の一環として、地元の歴史地区である北国街道や重要文化財・喜多家住宅を対象として、地域の子供達が楽しみながら地域の歴史や街並みを知ることができるバーチャルツアーを制作した。クイズ巡りオリエンテーリングと3Dデザインが可能なバーチャルツアーを準備し、地域の文化施設フォルテと連携して子供達とのワークショップを実施した。

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バーチャルツアーを用いた建築施工教材の制作

建築学科の卒業研究(プロジェクトデザインⅢ)として研究室所属の学生達がバーチャルツアーによる建築施工教材の制作を実施した。実際の建築物の内装工事現場を対象に、建設会社(真柄建設株式会社様)とその施主(阪急阪神不動産株式会社様)との連携のもと、建設現場における時系列の360度画像ウォークスルーデータに建設現場で撮影した動画やヒアリング情報をリンクさせ、オンラインで閲覧可能なバーチャルツアー建築施工教材のプロトタイプを制作した。

バーチャルツアーを用いた3D建築教材の表現精度検証

建築分野の教材のDX化を図っていく上で3Dカメラを利用したバーチャルツアー技術は今後不可欠となり、各種の伝統建造物や現代建築作品をバーチャルツアーコンテンツとして正課や課外で利用できることは様々な学びに繋がると考えられる。しかし、そこで得られる建築空間モデルの表現精度には未知数な面が多い。建築学科の卒業研究(プロジェクトデザインⅢ)としてバーチャルツアーの3D表現や寸法の再現性に関する精度検証を行った。