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対面授業と遠隔授業の融合
「ハイフレックス授業」

対面授業とWeb会議システム「Zoom」による遠隔授業・課外学習

KITは、2021年度は全体の約7割で対面授業を実施した。また、対面の授業と遠隔の授業を同時に行う「ハイフレックス授業」も導入している。
ハイフレックスの授業では、教室で授業を受ける学生のほか、都合により通学が難しい学生がWeb会議システム(Zoom)を使って授業に参加している。

複数教員によるハイフレックス/オンデマンド用授業動画の記録

完全対面授業においても、欠席者への対応や授業の復習のために授業動画を残しておくことは教育上有益であると考えられる。スライド等PC画面をスクリーンに映し出す授業スタイルにおいては、Zoomを利用することで容易に授業動画を記録することが可能となった。しかしながら、複数教員が同教室で授業を行う場合はマイクの位置に注意しながら話す必要があった。そこで教卓にマイクフォンスピーカーを置くことで、距離をあまり意識すること無く授業が可能となった。なお、現在は教室音声入出力用USB端子が設置されたことにより、教室用のマイクを複数用いればさらに質の良い音声を残すことができるようになっている。

留学生と学生のチーム活動&交流

日本語教育プログラム(JPL)をオンラインで開催。プログラムは、日本語科目と日本文化科目とで構成され、授業は主にZoomで実施したが、グループワークや公開講義などはハイフレックス型で実施した。日本文化科目のJapan Community Project では、PBL型(課題解決型学習)の授業を実施し、本学学生とチームを組み、デザイン思考を使ってコミュニティーが抱える課題を発見し、解決策を見出すプロセスを体験した。

他大学の学生との協働デザイン思考ワークショップ

石川県私立大学等プラットフォーム(私大等PF)内の大学が連携し、コミュニケーションスキルと創造性を向上させ、所属大学や自分自身の強みに気づくきっかけを得ることを目的とした2日間のPBLワークショップ「Collaborative Design Thinking Workshop」をオンラインで実施した。参加学生は3大学混成の3チームに分かれ、デザイン思考を用いて課題を発見し専門分野を越えた解決策を提案するプロセスを通してチーム活動を行った。

書画カメラを活用したリアルタイム型の遠隔授業

対面授業を行った場合には、スライド表示と板書の両方を学生は容易に確認することができる。ロボティクス学科の授業では、遠隔授業でもスライド表示と板書表示の両方を、学生の意志で行えるような仕組みを構築した。スライド表示は、Zoomの画面共有機能を用いることで、容易に学生に提示することができる。板書はビデオ表示を用いることとし、A2サイズのホワイトボードが映るように4K書画カメラを高い位置に設置し、対面授業時の黒板全体に書ける量を一度に表示できるようにした。

AI自動追尾カメラによる遠隔授業

AI自動追尾カメラは、話をする教員の動きにあわせてカメラ視点が自動で切り替わる。遠隔授業を視聴する学生は黒板やスクリーンの文字が見えにくいというストレスが軽減される。また、撮影した授業はオンデマンド教材として視聴できる。