文部科学省「平成 18年度 特色ある大学教育支援プログラム(特色GP)」にKITの3学部共通の修学基礎教育の取組である「学ぶ意欲を引き出すための教育実践− KITポートフォリオシステムを活用した目標づくり−」が選定されました。
「特色 GP」は、文部科学省が各大学の取組の中から特色ある優れたものを選定するもので、平成15年度から実施されています。
KITは平成15年度に「工学設計教育とその課外活動環境」が選定されており、今回の採択で、KITのカリキュラムの中心に位置するプロジェクト型教育体系「工学設計教育」と、”学ぶ意欲”を引き出す「修学基礎教育」が、それぞれ特色ある優れた取組として評価されたことになります。
なお「平成 18 年度 特色GP」には全国の国公私立大学、短大から 331 件の申請があり、うち 48 件が選定されました。選定率は 14.5 %でした。
「 学ぶ意欲を引き出すための教育実践
− KITポートフォリオシステムを活用した目標づくり − 」について
KITでは、学生が自主的・主体的に学習し、行動できることが、大変重要であると考えています。そして学生を励まし、自信や活力、希望や目標といった知的好奇心の触発を図ることで、「自ら考え行動する技術者」の育成をめざしています。
本取組は、学生の学ぶ意欲を引き出し、技術者としての行動特性の修得とマインド形成を図る修学基礎教育の実践です。
学生は、4つのコアとなる「修学基礎」「技術者入門」「人間と自然」「進路ガイド基礎」という必修科目群の教育を通して、@学習スタイルの確立と修学計画の立案、A技術者としての自覚と社会的責任の理解を深めます。更に、授業外学習、学生生活全般から得た知識・知恵・反省点(一週間毎の行動履歴、学期毎の回顧と展望)を「KITポートフォリオシステム」に蓄積します。
これらを基に、「修学アドバイザー」と定期的な個人面談を行い、学習プロセスや成果、態度の評価・改善を図り、自己実現目標をキャリアデザインとして描きます。
今後本取組に連動して、学生の段階的な目標づくりと修学満足度の向上を目的とする「達成度評価ポートフォリオ」を構築し、実例を基に多様な修学モデルを提示することによって更なる学ぶ意欲の触発を促し、KITの人材育成像「自ら考え行動する技術者」の育成の基盤を実現します。
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