文部科学省「平成17年度現代的教育ニーズ取組支援プログラム」に、KITが申請した「ネット版工学基礎教育センターへの展開」が採択されました。

KITは2000年より工学基礎教育センターを開設し、工学基礎教育において、わかりやすい授業の実践や補助教材の開発、年間のべ14000人の学生が利用する個別学習指導などを組織的に実践しています。

今回の取組は、工学基礎教育センターが有する機能をネットワーク上に設け、時間と場所に依存しない学習支援システムを新たに開設するものです。この「ネット版工学基礎教育センター」の特徴は、次の4つの機能を持たせていることにあります。

1.授業と密接に関連した「コースウェア（学習コース）」の開発
2.メールやネット掲示板を用いた個別学習指導「ネットチューター」
3.eラーニングの参考書「数学ナビゲーション」のいっそうの充実
4.入学予定者を対象とした「入学前eラーニング」の開設。

このうち「数学ナビゲーション」は600ページにおよぶ数学の公式や問題を解くノウハウを掲載しており、すでに高校生や社会人のみなさんに公開していますので、お気軽に利用してください。
http://www.kanazawa-it.ac.jp/efc/

「現代的教育ニーズ取組支援プログラム」は、文部科学省が各種審議会からの提言等、社会的要請を強い政策課題に対応したテーマ設定を行い、各大学等から申請された取組の中から、特に優れた教育プロジェクトを選定するもので、KITは「ニーズに基づく人材育成を目指したe-Learning Programの開発」に応募し採択されたものです。

今回の採択でKITは、「工学設計教育とその課外活動環境」が「平成15年度特色ある大学教育支援プログラム」に、「学びを創造するインターネット町民塾」が「平成16年度現代的教育ニーズ取組支援プログラム」に採択されたのに続き、3年連続の採択となりました。