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テーマ解説
[ ヒトはXXに還元できる、か ]とは

近代〜現代の科学技術が、時代の人間観にもたらしたモノは何か? 唐突ながら「ミもフタもない人間」というのが、ひとつの答えだと思うのです。「ヒトはXXに還元できるのではないか」。これが、およそヒトにアプローチする諸科学の基本動機です。しかし、ただちに反発を感じる人も多いことでしょう。率直に言ってしまえば、人間科学の基本動機は社会の基盤となる倫理と相容れないのです。

この「相容れなさ」にRG'10が注目するのは、科学の背後にある人間観に関心があるから、とも言えます。でもそれだけではありません。むしろ逆でもあるのです。科学からは遠いマスメディア、政治、エンタテインメント、ティーンエイジャーのカルト文化など、現代社会を動かすダイナミクスの中心と縁辺から、こうした「ミもフタもない」人間観はじわじわと仮借なく浸透して、既存の価値観を空洞化させているように見えるのです。

この乖離が時代の先端でますます広がっているとすれば、現代人の未来身体はどうなってしまうのか。各分野の知性を糾合して、想像力の限界を探ります。

 
監修者:下條信輔・タナカノリユキ
     
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