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早稲田大学国際教養学部教授/生物人類学・人類進化学
1983年東京大学理学部生物学科卒業、85年同大学院理学系研究科修士課程修了、92年ハーバード大学大学院博士課程修了、Ph.D. (人類学)。京都大学霊長類研究所助手、千葉大学文学部行動科学科助教授を経て、2004年4月より現職。形態、遺伝子、内分泌機能、行動、心の働きなど生物(特に大型類人猿とヒト)の形質の変異パターンとその動態から明かされる進化が研究関心の対象。アフリカのケニア(化石類人猿)とギニア(野生チンパンジー)、アメリカおよびヨーロッパ諸国の自然史博物館(大型類人猿の骨格)での調査研究が貴重な経験となった。負の遺産を背負う人類学に携わる者として、人間のより適切な科学的理解の普及を願っている。
主な著書に『人類はどのように進化したか―生物人類学への招待』(勁草書房/2007)、『生命をつなぐ進化の不思議―進化人類学の現在』(ちくま書房/2008)など。訳書に、『人はなぜ殺すか―狩猟仮説と動物観の文明史』M・カートミル著(新曜社/1995)。日本人間行動進化学会理事。
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