実施概要 内容+出演者 結果報告

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ルネッサンス ジェネレーションとは

タナカノリユキ、下條信輔両氏を監修に迎えて1997年にスタートした[ルネッサンス ジェネレーション]は、今年で14年目です。「継続は力なり」と言いますが、私たちにその力を与えてくれたのは、歴代ゲストや監修者、協賛企業をはじめとする協力者のみなさんのご尽力、そして何よりも、毎回のように会場を埋め尽くしてくださった参加者の皆さまの存在です。この場を借りまして、心より御礼申しあげます。

[ルネッサンス ジェネレーション]の全体テーマは〈未来身体〉。初回から一貫して掲げているこのテーマは、今も決して古びることなく私たちの眼前にあります。というのも、身体の変容はここ数年、より加速化したように見えるからです。過激な振り幅を持つようになった社会、それに伴い生じてきた環境の変化、それらが互いに影響し合い、人間を新たなフェイズへと変容させているように感じられます。私たちが見つめるのは、そんなめまぐるしく変容する現代の半歩先、すなわち〈未来身体〉です。

さて2010年の[ルネッサンス ジェネレーション]、テーマは〈ヒトはXXに還元できる、か〉。これはすなわち、生物学者が「ヒトは動物の一種である」「ヒトは動物に還元できる」を大前提に考えるように、人文科学も含め、ヒトに関わる科学全般に当てはまる動機でしょう。しかし還元する先が科学ごとにまちまちである上に、現代社会のリアルはそんな科学の都合など意に介さないかのように、別次元へと飛躍してしまっています。われわれ人間の〈未来身体〉は、糸の切れた凧のように、われわれの想像力を超えていってしまうのでしょうか。

[ルネッサンス ジェネレーション'10]では、進化人類学、ロボティクス、精神病理学、そして哲学の分野からの気鋭のゲストに、現代アートを代表するタナカノリユキ氏と認知神経科学の下條信輔氏を加え、現代人の心と体の行方を見定めてみようと考えます。現代知の想像力の限界に挑むかのような白熱の議論の先に、思いもよらぬ〈未来身体〉が浮かび上がるかもしれません。皆さんも私たちとご一緒に、どんな「ミもフタもない」姿が浮かび上がるか、期待半分、畏れ半分の当日にぜひご期待ください。

 
主催者:金沢工業大学
     
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