2000


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 ルネッサンス ジェネレーション '00
 [ ADDICTION=ハマるメカニズム? ]

 会期:2000年11月12日(日)
 会場:恵比寿ガーデンホール

 *終了しました。


2000年11月12日(日)
13:30-18:00(13:00開場)

恵比寿ザ・ガーデンホール

[出演者]
下條信輔 (カリフォルニア工科大学教授/知覚心理学者)
タナカノリユキ (アーティスト/アートディレクター/映像ディレクター)   
廣中直行 (理化学研究所・脳科学総合研究センター研究員/ 精神薬理学者)
東浩紀 (日本学術振興会特別研究員/哲学者/批評家)
樋口真嗣 (特撮技術監督)

プログラム+タイムスケジュール
TIME
内容
13:30〜
14:05
プロローグ:ADDICTION=ハマるメカニズム?
スピーカー:タナカノリユキ+下條信輔


今回のテーマとして設定するに至った経緯、及び今回のテーマに関する問題提起、さらには本日のスピーカーの紹介をかねてレクチャーします。後に続くレクチャーをより理解する上のヒントになるはずです。
14:05〜
14:25
レクチャー 1:ヒトはなぜクスリにおぼれるのか?
スピーカー:廣中直行


半世紀前には、ヒトがクスリにおぼれるのは禁断症状の苦しみから逃れるためで、そもそもクスリに手を出すのは意志薄弱で心の病をかかえているからだと考えられていました。しかし、その後の研究によって乱用される薬物の多くが脳内の「快」中枢に作用し、その情報伝達を担う化学物質を過剰に刺激することがわかってきました。最新の脳科学、精神薬理学の視点から、クスリと脳の関係についてお話します。
14:25〜
14:45
レクチャー2:ハマることと創ること
スピーカー:東 浩紀


「ハマる」ことにも様々な位相があります。心理学的、社会学的な視点から、現在の日本文化では無視できない影響力をもっているオタク的な行動様式を例に、作品を「創る」ことや作品を「評価する」ことと作品に「ハマる」ことはどう違うのか、また、そこで作品と鑑賞者の間の距離感がどう異なってくるのか、そして、そもそも対象と鑑賞者の距離とはいったい何だったのか、そんなことを、哲学と精神分析の側面から検討します。
14:45〜
15:00

<休憩+ビデオショウイング>
映像制作:樋口真嗣、タナカノリユキ


会場内に設置したモニター画面上では、樋口真嗣とタナカノリユキがそれぞれに制作した「ADDICTION イメージ」が流れ続けます。現在、樋口は自らが制作した『ガメラ』などの映像素材をもとに、またタナカは自らの映像素材を中心に、鋭意製作中です。観客やTV視聴者を〈ハメる〉ことにかけては天下一品の技術とアイディアを持つ2人の新作映像のMIX OUT。ここでしか体験できない貴重な体験です。

15:00〜
17:00
パネルディスカッション:中毒--精神 vs 物質、そしてメディアと身体
司会進行 :下條信輔
スピーカー:廣中直行、東 浩紀、樋口真嗣、タナカノリユキ


これより映画『ガメラ』などの特殊技術監督として知られる樋口真嗣を加えて展開するバトルトークです。タナカノリユキと樋口真嗣はそれぞれ広告、映像、作品づくりの現場の観点から、メディアと身体の関係性に関して<ハマる>コト、<ハメられる>コトを、廣中直行は薬理学の視点から、精神と物質の機軸より、さらに東 浩紀は哲学、社会学の観点から本テーマに関してディスカッションを繰り広げます。
17:00〜
18:00
ワンドリンクパーティ
出演者の皆さんを囲んで参加者の方々との交流会をいたします。

主催:金沢工業大学
監修:タナカノリユキ・下條信輔

協賛:日本アイ・ビー・エム株式会社 / 富士通株式会社 /株式会社ピーエフユー/
株式会社映像センター/ 恵比寿ザ・ガーデンホール/ 株式会社NTTデータ/
サッポロビール株式会社/ 株式会社竹尾/ 凸版印刷株式会社GALA/ 日本SGI株式会社/
後援:財団法人日本科学技術振興財団