2004


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ルネッサンス ジェネレーション '04

[ 前頭葉:決断の一瞬 ]

会期:2004年11月20日(土)
会場:草月ホール

*終了しました。

*内容は多少変更する場合があります。ご了承ください。

<主なプログラム内容>

■レクチャー:「課題解決と前頭葉の機能」
坂井克之(東京大学大学院医学研究科認知言語神経科学助教授)

脳機能画像法を用いてヒトの認知、とくに遂行機能や知能が脳のどのようなメカニズムで実現されているかを研究する、脳神経科学の俊才を招き、決断の一瞬における前頭葉をはじめとする脳の働きを分かりやすく解説していただきます。



■レクチャー:「“ブキミの谷”をめぐって−真贋のはざま」

川人光男(国際電気通信基礎技術研究所/ATRフェロー・脳情報研究所所長、金沢工業大学客員教授)

理論と実験を組み合わせて『小脳内部モデル理論』を提案、この原理を自由に手足を使えるヒューマノイドロボットD B にも応用し成功を収めた脳科学の旗手に、CGアーティストがハマる真贋のはざまを中心にレクチャーしていただきます。



■レクチャー:「意思決定のメカニズム」
下條信輔(本プロジェクト監修/カリフォルニア工科大学教授・知覚心理学、認知脳科学、認知発達学)

本プロジェクト監修者にして、研究室内に収まらない活発な頭脳の持ち主である下條信輔が、本分である認知脳科学の分野から「意思決定のメカニズム」についてのレクチャーを行います。



■レクチャー:「ケーススタディ:タナカノリユキの場合」
タナカノリユキ(本プロジェクト監修/アーティスト/アートディレクター/映像ディレクター)

アートから映画美術、CMまで国際的に幅広く活躍するタナカノリユキが、自らの経験を元にアーティストにとってのさまざまな決断の一瞬についてのケーススタディを披露します。



■対論:「決断の身体性と情動喚起」
下條信輔×タナカノリユキ

過去7回のアンケート調査でもっとも希望の多かった本プロジェクト監修者同士の対論がついに実現。アートからメディア情報、条件反射など多様な分野を横断しながら、決断の一瞬をテーマに対論します。


<ゲスト出演者プロフィール>

坂井克之 / Katsuyuki SAKAI

東京大学大学院医学系研究科助教授
認知神経科学、神経内科専門医、医学博士

1965年生。90年東京大学医学部医学科卒業後、東京大学医学部付属病院、日本赤十字医療センター、虎ノ門病院、東京都立神経病院勤務。99年東京大学医学系研究課大学院博士課程終了、2000年より04年にかけてロンドン神経学研究所フェロー、04年3月より現職。脳機能画像法を用いてヒトの認知、特に遂行機能、知能が脳のどのようなメカニズムで実現されているかを研究。


川人光男 / Mitsuo KAWATO

国際電気通信基礎技術研究所 ATRフェロー 脳情報研究所所長
金沢工業大学客員教授

1953年生。76年東京大学理学部物理学科卒業後、大阪大学基礎工学研究科博士課程、81年同助手、04年同科学技術振興機構『計算脳プロジェクト』研究総括兼任。脳科学において、理論と実験を組み合わせて『小脳内部モデル理論』を提案、この原理を自由に手足を使えるヒューマノイドロボットD B にも応用し成功を収めた。

著書に「脳の仕組み」(読売新聞社)、「脳の計算理論」(産業図書)等。

http://www.cns.atr.jp/~kawato/



<監修者プロフィール>

タナカノリユキ / Noriyuki TANAKA

アーティスト / アートディレクター / 映像ディレクター

1985年東京芸術大学大学院美術研究科修了。グラフィック、空間造形、映像、パフォーマンス、環境デザインなど、様々な表現を駆使して活躍するビジュアル・アーティスト。80年代後半から、国内外での展覧会、科学者とのコラボレーションなどのアートワークとともに、サイエンスミュージアムの設計、ピーター・グリーナウェイ『The Pillow Book』の映画美術、MUSIC VIDEO、CMのディレクション、広告CI、商品開発、文化関連事業などのアートディレクション、クリエイティブディレクションなど多分野で国際的に活動している。

ADC賞、アジアンパシフィック広告賞金賞、他受賞歴多数。主な著書に『タナカノリユキの仕事と周辺』(六耀社) 等 。


下條 信輔 / Shinsuke SHIMOJO

カリフォルニア工科大学教授 / 知覚心理学、認知脳科学、認知発達学

1955年生。78年東京大学文学部心理学科卒業後、80年同大学院人文科学研究科修士課程、86年同博士課程修了(81-85年マサチューセッツ工科大学留学、同研究員、同Ph.D.)。その後、スミス・ケトルウェル視覚研究所(サンフランシスコ)ポス・ドク研究員、東京大学助教授を経て、カリフォルニア工科大学准教授、現在同教授、NTTコミュニケーション科学研究所リサーチプロフェッサ兼任。タナカノリユキとのコラボレーション『Explore Reality/現実の条件』(93)、科学技術館常設展示『FOREST:遊び・創造・発見の森』(95)総括ディレクター、『カンサスサイエンスシティ』(99)出品展示を担当。

『<意識>とは何だろうか』(講談社新書)を中心とする著作でサントリー学芸賞受賞(99)。日本神経科学会より時実記念賞受賞(03)。著書に『まなざしの誕生』(新曜社)、『サブリミナル・マインド』(中公新書)他。

http://neuro.caltech.edu/

 

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