1997年にタナカノリユキ、下條信輔両氏を監修にお迎えしスタートしたショウイング・プロジェクト[ルネッサンス
ジェネレーション]も、今年で早6年目。10年をワンサイクルと考えれば、ちょうど折り返し地点を過ぎたところです。この5年間私たちは、既成のカテゴリーやジャンルでは括りきれない次世代型クリエイター、つまり「21世紀型創造者」たちの新しい動きをサポートし、それに相応しいスタイルで提示できるショウイングを目指してまいりました。
[ルネッサンス ジェネレーション]の全体テーマは〈未来身体〉です。私たちは、社会が目紛しく変動している現代だからこそ、初めに個ありき、からスタートすべきだと考えました。少なくともこの10年の身体の変容は驚くべきものがあります。個々の身体の変容があるからこそ新たな現象が生まれ、ひいてはそれが社会の変容へと繋がっているはずです。
各年ごとには、全体テーマ〈未来身体〉に則し、かつその年にもっともアクチュアルにコミットするテーマを設定してきたつもりです。そしてそのテーマに関連する様々なジャンルから有名無名を問わず最先端で活躍する専門家をゲストに招聘、新たなショウイングにチャレンジしてまいりました。ゲストとして参加してくださったことが遠因となり、より広く社会へと飛躍された方々が出ていることは、私たちにとっても無上の歓びです。
さて6回目となる今年のテーマは、奇しくも[メモリ・イン・モーション 未来記憶]、時間と記憶に関するショウイングです。私たちは、21世紀という新たな「時」のフェイズを見誤ることなく、そしてこれまでの「記憶」を糧に、継続を力に変換すべく[ルネッサンス
ジェネレーション]の後半5回のスタートを迎える所存です。皆さまのより一層のご支援・ご協力を賜われば幸甚に存じます。
主催者
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