城下町金沢の豊かな情緒をお楽しみください


 金沢市は北陸地方に位置する人口約46万人の、石川県の県庁所在地です。日本三大庭園の一つである兼六園を代表とする多くの観光地、加賀百万石の風情ある街並み、歴代藩主の振興した伝統工芸など、世界中の観光客にとって魅力的な都市の一つです。また、歴史と伝統を反映した人々の生活、伝統文化が一体となって形成される良好な環境を色濃く残す一方、それらを活かしたまちづくりを積極的に進める「歴史都市」としても有名です。
 本会議の主会場である金沢工業大学(扇が丘キャンパス)は金沢市と隣接する野々市市にあり、金沢駅から約8kmの距離に位置します。各地からのアクセス情報は「アクセス」をご覧ください。



 



金沢工業大学(Kanazawa Institute of Technology)
国際高等専門学校(International College of Technology)


 金沢工大学園は、テレビジョン普及に伴う「放送技術者」の養成を目的に1957年に北陸電波学校として設立され、その後北陸電波高等学校を経て、1962年に金沢工業高等専門学校、そして1965年に金沢工業大学(KIT : Kanazawa Institute of Technology)の設立へと発展を遂げました。 現在、学部生6,500人、大学院生490人、高専生480人、教職員700人以上が在籍しております。 CDIOイニシアチブには、金沢工業高等専門学校が2010年12月に、KITが2011年6月に、日本の教育機関として初めて加盟しました。
 また、金沢工業高等専門学校はカリキュラムを刷新し、グローバル社会で活躍するイノベーターの素養を身に付けた人材の育成にこれまで以上に注力することで、日本で最もグローバルな高専であることをアピールしていくことを目的に、2018年4月に「国際高等専門学校(ICT : International College of Technology)」に校名を変更しました。


教育プログラム


 世界で活躍するグローバル人材とは、未知なもの、多様な解決策がある問題に果敢に挑戦し、専門分野が異なる人達と新しい価値を生み出していく「イノベーション力」のある、自律した人材であると本学園は考えます。また「イノベーション」は、持続的な改善や改良を組織的に行い、高い顧客価値の創造を継続的に追い求めた結果であると考えています。
 ICTは「エンジニアリングデザイン教育」を主柱とし「心豊かで創造性にあふれたエンジニア」を、KITはプロジェクトデザイン教育を主柱とし「自ら考え行動する技術者」を、 それぞれに「イノベーション力」を持つ人材の育成を目指しています。


CDIOの導入


 KITは、これまでの教育改革を一段加速することを目的に、正課教育(以下、正課)と課外教育プログラム(以下、課外)を相互に連動・接続させる「正課×課外のトータルで学ぶ=KITでの学修」を実践することを目的とした、統合型のアクティブ・ラーニング・システムを構築しました。
 このシステムは、CDIOが求めるConceive(考え出す)‐Design(設計する)‐Implement(実行する)‐Operate(操作・運用する)の一連を行うものです。 正課教育だけではCDIOが定める基準と照らし合わせ十分でないとの見方があるため、 (1) C-Dの重点を正課に、Ⅰ-Oの重点を課外に位置付け、(2) 正課と課外を新たに構築するシラバスを通して接続し、(3) 正課と課外の学修内容・時間・達成度等をポートフォリオの仕組みと統合させて学修成果の可視化を図っています。また、これまで充実を図ってきたプロジェクトデザイン教育に、新たにデザインシンキングの手法を正課と課外に導入をしています。
 これらにより、統合型のアクティブ・ラーニング・システムが構築され、正課と課外の成果、学生個々の学習履歴、ポートフォリオなどの学修状況に応じた指導ならびにそれに基づく教育改善を図ることとしています。