めまぐるしく変化する社会環境の中、企業における「改革・改善」の課題に対して情報通信技術を効果的に活用し、社会的・経済的制約下の中で問題発見解決を実践していく人材を育成するためには、さまざまな社会活動に対する学生の興味関心と、その社会活動に対して自ら修得したスキルを積極的に活かしてみようという意欲を喚起させる必要があります。本学教育実践においても、学生自らが専門領域として捉える知識やスキルの修得にとどまらず、社会背景への理解を同時に深める新たな改革が求められています。
これを踏まえ、本取組みでは、産業界との緊密な連携により、社会環境変化に対応する企業の情報通信技術を用いた改善・改革を教育実践のテーマとして位置づけ、複雑な経済的・社会的制約下の中で学生が、学科の枠を越えて問題発見解決に取組む「KIT ビジネスアーキテクトプロジェクト」を実践します。学生が、プロジェクト内での積極的なコミュニケーションを実践し、修学意欲を互いに高めあう姿勢の定着や、企業活動への理解による幅広い専門への修得意欲を高めることにより、充実した学習機会を学生が自ら獲得する「学びのコミュニティ」を形成することが、本取組みの最大の目的といえます。