地元の企業を対象とした経営品質向上に向けた学習機会を提供する平成26年度第2回目の経営革新勉強会が平成26年7月1日(火)に、地元企業や学内関係者など約40名の参加の中、12号館アントレプレナーズラボ4Fイノベーションホールにて開催された。
初めに株式会社芝寿し 梶谷 晋弘社長から挨拶を頂き、虎ノ門大学院ビジネスアーキテクト専攻、明道弘政教授より、「リーダーシップと成果」についてのレクチャーが行われた。引き続き2012年には全国企業品質賞「最優秀特別賞」を受賞している東京都八王子市の総合ビルメンテナンス業の株式会社アコス 小倉 裕美社長を迎えて講演が行われた。
株式会社アコスは「人が理想とする環境を創造し提供する企業」をあるべき姿として、八王子を拠点として多摩地区を中心に、「いつもピカピカ」を理念に掲げている。
この意味は、「社員1人1人が仕事を通じて自己を磨き高め、社会の中でお役に立つこと。そして、いつもフレッシュな気持ちを忘れないということ」である。
創業以来「従業員を大事にする」という考え方を貫く中、職場環境の改善を継続的かつ着実に推進し、従業員とのコミュニケーションの質を進化させている。その例として、自分の夢を実現することが大切であると考え、「ドリームカード」に自分の夢を全員が書き入れ、「アコスの根っこ」「アコスの価値観の定義」を毎朝唱和されている。 このように従業員が満足することによって、お客様に「ありがとう」を頂く会社、気遣い・気配りができる会社を全従業員が意識して、常に社員教育を行い、日々サービスの品質向上を図っている。
講演後には参加企業の経営者を対象にエグゼクティブ・ネットワークとして小倉社長とディスカッションを行った。また参加企業の幹部・社員クラスの方については、(株)アコスの取り組みをテーマとしたグループワークショップ及び最後には発表が行われた。参加者全員が、自組織と照らし合わせ熱心な意見交換が繰り広げられた。
勉強会を通じて経営品質について優れた企業の取り組みを学ぶことにより自組織の経営に対するセルフチェックを行う仕組みへの理解を深められる。また参加者自身が学んだことを自組織に持ち帰り、組織変革を牽引するリーダーとして推進・展開されることを願う。そのためにも本学独自の産学連携プログラムとして定着を図りたい。